子供が眠る前のひと時、読み聞かせの時間を大切にしているママやパパもたくさんいらっしゃると思います。
しかし、年齢が上がるにつれて、いつまで読み聞かせを続けたら良いのだろうか?と疑問に思われている親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、読み聞かせを何歳くらいまで続けたら良いかということについてお伝えします。
読み聞かせを続ける時期
脳科学の観点からも良いと言われる読み聞かせですが、いつスタートして、いつまで継続したら良いのでしょうか。
スタートは0歳から
0歳児で、まだ言葉が理解できない子供さんでも、読み聞かせをして悪いことはありません。
お母さんの言葉や声を、しっかりと聴いているという時間が大切なので、話の意味がわかる・わからないはあまり関係ありません。
親子の絆を深める意味でも、一日に少しの時間、小さな赤ちゃんだとしても、読み聞かせをしてあげると良いと思います。
リクエストがある間はずっと続ける
たとえ、子供が成長して中学生になったとしても、読んでほしいというリクエストがあれば、読み聞かせをしてあげるべきだと思います。
読み聞かせには、多くのメリットがあり、親御さんにやむを得ない事情がない場合は、子供さんが読んでほしいと言ってきた場合には、必ず応じて読み聞かせをしてあげると良いと思います。
さすがに、高学年になってくると、親に頼らず好きな本を自分で読めるようになりますから、小学校の低学年程度で読み聞かせのリクエストが無くなったというご家庭も多いと思います。
自分で読書をするようになるまで
毎日の読み聞かせの習慣が身につくと、成長するにつれて、自然と自分で本を読むようになる子が多いです。
本棚が自分の好きな本や雑誌などでいっぱいになると、自分で好きな本を選んで読めるようになります。
買ったり借りたりして手元にある本の中から、自分で好きな本を選んで読めるようになったら、もうパパやママの出番は少なるなるでしょう。
少し寂しい気分もしますが、好きな本を自ら進んで読むようになった子供さんの今後の成長が楽しみですね。
読み聞かせの6つのメリット
読み聞かせには、本の内容を知る以外にも、さまざまな利点があります。
親子の絆を深める
本を読む親と、それを聞く子供の間に、より深い絆が築かれます。
寝る前にママやパパにお話をしてもらうということで、子供は愛されている実感を得られますし、親も子供と過ごす穏やかな時間で、親としての役割を果たしている実感を得ることができます。
普段は忙しくてなかなか子供に構ってあげられないパパやママも、就寝前には読み聞かせの時間を設けて、子供との大切な時間を過ごしてほしいものです。
傾聴力がつく
読み聞かせは、人の話を最後まで静かに聞くという訓練になります。
落ち着きのない子は、小学校に入っても先生の話をじっと聞いていられなかったりします。
しかし、じっくりと1つの物語を最後まで聴くという習慣を幼いうちから身につけていれば、学校に通うようになっても、社会に出ても、人の話を最後までしっかり聞くことができるようになります。
想像力がかき立てられる
読み聞かせの間、子供は、文章からさまざまなことを想像しながら聴いています。
怖い話や、面白い話など、想像力を最大限に発揮して耳を傾けています。
耳から聞いた文章から、イメージや映像を描き出す想像力が鍛えられます。
思考力が鍛えられる
読書をすれば、文章から情報を得て考えながら理解をしてゆきます。
読み聞かせは、物語などの文章を聞いて、理解する力が養われます。
いつ、どこで、どのように、なぜ?など、様々な疑問を持ちながら話を聞いたり、読み聞かせの後に、ママやパパと感想を言い合ったりすることで、思考力が鍛えられてゆきます。
本への興味がわく
読み聞かせによって、本への興味関心が高まることが期待できます。
特に絵本には様々な工夫がなされており、小さな子でもページをめくって楽しめるようにできている。
幼児用の絵本は、物語の内容以外にも、ページをパラパラと行ったり来たりめくるだけでも楽しく読める工夫がされていたりします。
本をめくってパパやママと楽しい時間を過ごしたり、多くの良い本に接することにより、本への抵抗、読書への抵抗感は少なくなるでしょう。
読書の習慣が身につく
毎日、就寝前に読み聞かせをすることにより、本を読むことを習慣化されます。
決まった時間になると同じ行動をとりたくなる習慣化されると、将来的にも毎日読書をする習慣が身につけられるでしょう。
読み聞かせを続けられない4つの理由
このように、読み聞かせのメリットはたくさんありますが、なかなか毎日は続けられないという親御さんも多いと思います。
毎日読み聞かせを続けられない理由についても挙げてみました。
読みたい本がない
読みたい時に手元に本が無いと読むことはできません。
常日頃から、読みたい本に関心を持っていないと、なかなか毎日本を読み聞かせることはできません。
本以外のことに夢中
子供が、ゲームやテレビなど、読書以外のことに夢中である場合は、読み聞かせをするための障壁となります。
その他にも、スポーツや習い事などで多忙な毎日を送っていると、ゆったりと読書に集中する時間がなかなかとれないですね。
親が飽きる
幼い子供は、気に入った絵本を何回も何回も聞きたいとせがむことがあります。
そのような時に、「また同じ話を読むのか」と、親が飽きてしまうことがよくあります。
親が多忙で眠い
子供を寝かしつける時に、毎日時間をゆったりと取ってあげられることは理想ですが、共働きの多い現代ですから、なかなか難しい家庭も多いと思います。
仕事が忙しいことで、子供にしっかりと構ってあげられないという原因が1つ挙げられます。
読み聞かせを続けるコツ
上記の続けられない原因を分析して、続けるコツをまとめてみました。
寝る前の楽しい習慣にしてしまう
眠る前は、親子の楽しいひと時を過ごす、という習慣にしてしまうと良いと思います。
時間を決めるか、場所を決めるか、読み聞かせをスタートするきっかけを作ると、毎日続けやすいでしょう。
本を定期購読する
本が無ければ、読み聞かせはできませんから、常に新しい本が手元にある状態が望ましいです。
幼いころから毎月1冊でも定期購読することで、新しい本が常に手元にあるという環境ができます。
図書館で定期的に本を借りる
定期購読は費用がかかるため避けたいという方には、図書館に定期的に通うことをお勧めします。
多くの本の種類から選べる図書館は、定期的に通うことで、多くのメリットがあります。
図書館で月に2回程度本を借りて、常に新しい読みたい本が手元にある状態にしておくと良いと思います。
同じ本を何回も読む
子供は、大人と違って、気に入った本を何回もくり返し読みたがります。
そのような場合は、子供の気が済むまで、何回も読み聞かせをしてあげると良いです。
親としては、何度も同じ話をくり返すことは退屈なのですが、子供の成長はあっという間ですから、しばらくの間は辛抱して、くり返し何回も聞かせてあげてください。
淡々とはっきり読む
親は、読み聞かせの際、抑揚をつけすぎたり、感情移入をしたりする必要はあまりありません。
文章をできるだけ淡々と読み、内容については、子供本人の想像力に任せると良いと思います。
毎日続けるとなると、親子共にできるだけ負担が少ない方法で続けられた方が良いと思います。
親も一緒に楽しむ
子供の成長はあっという間ですから、幼い時期の親子の時間というのは大変貴重です。
この貴重な親子のひと時を、毎日かみしめて一緒に読書を楽しまれることが一番良いと思います。
本を読んだ後に、子供に感想を聞くなどして会話をすると、子供の聞き方もより前向きになるようです。
読み聞かせを続けるコツ・まとめ
読み聞かせは、子供の思考力や想像力の育成、また、親との絆を深めるなどの利点がたくさんあります。
ぜひ、誰もが忙しい現代だからこそ、子供とのふれあいの時間を毎日少しでも作るようにして、読み聞かせを続けられる親御さんが増えることを願っています。