親の立場からは、良かれと思ってやっていること、言っていることが、逆に子供をダメにしてしまうかもしれません。
自分では厳しいしつけのつもりが子供の自信を奪い、可能性を潰してしまうことがあります。
自分がそんな親にならないために、子供の自信を奪う親の特徴を理解しておきましょう。
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子供の自信を奪う親の9つの特徴
子供の自信を奪う親にはこのような特徴があります。
万が一、自分がこのようなことをしていないか、考えてみてください。
存在を否定する
子供は親を選べません。
好きで生まれてきたわけではないのに、「あなたなんて生まなければ良かった」などという残酷な言葉を子供に投げる親がいます。
親から自分の存在自体を否定されるようなことを言われて、子供が自信を持てるはずがありません。
何でもマイナス思考
「でも」「~ない」など否定する言葉が口癖で、何でもマイナスに、ネガティブに考えるクセがあります。
子供がやる気を出したとしても、「そんなことは無理だ」「できない」と否定してしまうので、子供はやる気をそがれ、チャレンジできなくなります。
子供は何も経験がないのですからやってみなければわからないのに、最初から「できない」ことを前提で考えてしまいます。
謝るまで怒る
子供は大人と同様に、失敗や間違いをするものです。
いけないことをした時には叱らなくてはなりません。
しかし、何故それがいけないのかがわからないと、叱る意味がないですよね。
子供の自信を奪う親は、理解させることよりも「謝る」ことに重点を置いているため、とにかく謝るまで怒ります。
これは自分の感情をぶつけているだけで叱っていることにはなりません。
子供は謝りさえすればいいと思ってしまうので、そこから成長できなくなってしまいます。
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人前でけなす
「うちの子、本当に勉強ができなくて」など、人前で子供をけなしていないでしょうか。
たとえ勉強ができないことが事実だったとしても、人前で言うことではないですよね。
人の前で信頼する親にバカにされたら、自信を失うばかりです。
他人やきょうだいと比較する
子供にはその子なりの成長のスピードがあり、今できることとできないことは、その子に合わせて見てあげないといけません。
今できないことがあっても、いずれ努力してできるようになれば良いと思います。
それを「お姉ちゃんはできたのに」「○○ちゃんはいつもテストが100点だって聞いたわよ」などと、他と比較されてしまうと、努力をする気もなくなります。
何でも干渉して甘やかす
良かれと思ってやっていることなのでしょうが、子供のやることにいちいち口を出し、先回りして手伝ってしまう親がいます。
できないことがあってもいいのです。
それを自分の力で乗り越えた時に自信がつくのですから。
甘やかすことは決して子供のためになりません。
何でもやってあげてしまっては子供の自主性が育たず、自信をつけることもできません。
失敗したことを責める
頑張ってもなかなか成果が出ないことは誰にでもあります。
その時に、
「なんでこんな簡単なこともできないの?」
「この問題、この間も間違えたじゃない?」
などと、失敗したことばかりにフォーカスしていないでしょうか。
できないこと、失敗したことばかりを責めると、自分の頑張りを全て否定された気持ちになり、子供は自信を失うのです。
自分の理想を押し付ける
子供が可愛いと思うからこそ、子供にはあれこれ期待してしまいがちですね。
性格が良くて、頭が良くて、などという自分の「理想の子供像」を我が子に押し付けていないでしょうか。
子供は親の所有物ではありません。
全く違う人格を持った一人の人間なのですから、親の期待通り、理想通りにはなかなか育たないものです。
子供の興味を否定する
例えば「ゲームが好き」という子供の趣味を、全力で応援する親は少ないと思います。
「ゲームなんてくだらないことをするよりも、勉強しなさい!」と言うでしょう。
たしかに勉強は大事です。
子供のうちにたくさん勉強しておくことは後で必ず役に立ちます。
しかし、子供が興味を持っていること、好きなことを否定するのは違います。
自分が好きなことを「くだらない」などと否定されてしまったら、それは自分自身を否定されるのと同じくらい辛いことなのです。
子供のやる気を育てる親になるためにできること
ではどうすれば、子供の自信を奪わないように出来るのか。
それは、上記と逆のことをすれば良いわけですね。
失敗してもいいんだよ、と教える
人生には失敗がつきものです。
失敗することは悪いことではなく、そこから何かを学び、乗り越えていけばいいのです。
失敗は自分が失敗だと思った時に初めて失敗になるのであり、どうすればうまくいくかな?と考え続ければ、失敗にすらなりません。
人生はチャレンジの連続。
どんどん失敗して、新たなことを吸収していこう!といういことを教えてあげてください。
頑張ったことを認める
結果ももちろん大事だけれど、頑張ったという努力の過程を褒めてあげることもとても大事です。
頑張っても結果がでないことはあるけれど、その頑張ったという事実が子供の自信となるからです。
子供の「好き」に共感する
ゲームが好きなら、勉強をした後にならゲームをすることを認めてあげるなど、子供の興味を否定しないことも大事です。
理解はできなくても共感することはできるはずです。
ひとつのことを極めたら、それが将来仕事になる可能性もありますから。
親が自分の人生を生きること
子供の自信を奪う親は、過干渉である可能性もあります。
それは、親が自分自身の人生を生きていないことが原因です。
将来うまく子離れができるよう、子供に意識を向けすぎず、趣味を楽しむとか仕事に没頭するなど、自分の人生を生きることが大切です。
子供への親の影響は大きい
どんな親でも、子供のためを思って、忠告するし、叱るし、手助けもします。
子供の自信を失わせようと思ってやっている親はいないはずです。
しかし、ついつい「~しちゃいけない」とか「そんなことをしたらダメだ」とネガティブなことを言ってしまうものです。
でもその積み重ねが将来大きな影響を及ぼします。
子供の頃に自信をつけ、自己肯定感を高めておかないと、大人になってから回復するのはとても時間がかかります。
だから、親の一言一言が子供に大きな影響を与えるのだということを忘れてはいけません。
子供の自信を奪う親・まとめ
こんな親が悪い!ということを言っているのではありません。
子供を思うあまりに、子供にとってプラスにならないことをやってしまうことがあるということを知っていただければと思います。
子育てには答えがないので、どうしたら良いのかわからないこともありますよね。
うちの子、自信が持てていないかもと思ったら、まずは親が自分の行動や言動を振り返ってみてはいかがでしょうか。