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子供の成長を信じることの大切さ!子供が伸びるピグマリオン効果とは

2018年9月5日

最近ではあれこれと子供の心配をし、世話を焼き、何でも先回りしてやってしまうような親御さんが増えていますが、本当にそれでいいのでしょうか。

 

人生に失敗はつきものです。

失敗を回避しようとばかりしていると、回避できない失敗に出会った時、乗り越えることが出来なくなってしまいます。

 

今回は、親が子供を信じることの大切さについて考えてみたいと思います。

 

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心配してばかりいると子供はどうなるか

小さな子供にとって親は絶対的な存在です。

親の態度、言葉は子供にとても大きな影響を与えます。

 

自分を信じてくれない親と過ごすと、子供はどうなってしまうのでしょうか。

 

自分を信じられなくなる

ああしなさい、こうしなさいといちいち指示したり、過度な心配をするのは、「あなたが信用できない」というメッセージを子供に送っているのと同じことです。

 

もちろん親としてはそのようなつもりはないのですが、子供からすると「自分を否定された」と受け取ってしまうんですね。

 

パパやママは、自分が何を言っても否定する。

ちっとも子供を信じていない。

そう感じた子供は、自分を信じられなくなり、自分の価値を認められなくなってしまいます

 

人を信じることが出来なくなる

自分を信じることができない子は、他人も信じることが出来ません

 

自分で自分を信じられないのですから、他人が自分を信じているなんて思えないのは当然で、そんな自分を信じてくれない他人を信じられるはずがないのです。

 

いずれ誰も信じられなくなり、人間関係もうまくいかなくなる可能性が高くなります。

 

子供を信じられないのは親の弱さかもしれない

何も言わず、手も出さず、子供をじっと見守るのはとても忍耐力がいります。

つい、あれこれとアドバイスしたくなるものです。

 

でもそれは、自分の不安を打ち消そうとする行為なのかも知れません。

あれこれ言っている方が精神的に楽だから。

 

でもそれでは子供が成長できないし、一人で生きていく強さを身につけることも出来ません

人を信じるためには自分を信じていることが大前提なので、子供を信じられない親は、自分を信じることが出来ていないのかもしれないですね。

 

あなたは自分という人間の価値を信じているでしょうか。

ちょっと振り返ってみてください。

 

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子供の成長して欲しいならもっと子供を信じること

子供を心配するのは親なら当たり前です。

命の関わるような危ないことは絶対に回避しなくてはいけません。

 

しかし、それ以外のことは失敗したって大丈夫です。

それなのに、「あなたのため」とか言いながら、世話を焼いている親御さんも多くいらっしゃいます。

 

それは子供のためになっているでしょうか。

子供の心配ではなく、子供を信じていないだけなのかもしれません。

 

子供は親が見守ることで成長するもの

成長には壁がつきもの。

それを自分で乗り越えた時、自信を持つことが出来て、子供の心は大きく成長します。

 

だから、子供が必死で壁を乗り越えようとしている時に、親がその壁をたたき壊すようなことをしてはいけません

子供の努力を無にする行為です。

 

子供は親が信じて見守ってくれているという安心感があれば、自分で壁を乗り越えていきます。

それを信じて、じっと見守りましょう。

 

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果という言葉をご存知ですか?

 

教育心理学で使われる言葉ですが、1964年にアメリカのローゼンタールによって提唱された効果のことです。

「教師期待効果」とも呼ばれます。

 

小学校であるテストを行い、教師に「この子たちの中の誰が有望な生徒なのか」ということを教えます。

実際には、生徒たちの学力に差はありませんでした。

 

ところが8ヶ月後に再度テストを行ったところ、有望な生徒だとされた子の成績が伸びていた、という結果から「人は期待された通りの結果を出す」という傾向あるということが分かった、というものです。

 

これは、教師が子供に「この子は伸びるんだ」という期待を込めたまなざしを向け、実際そのように接したことで子供たちの意識も変わり、成績が伸びたのだと考えられています。

 

子供は親が期待した通りに頑張ります

あなたはいい子ね、といえば「自分はいい子なんだ」と素直に受け入れるのです。

 

これは自分に置き換えても分かることではないでしょうか。

上司に「最近頑張ってるね。期待してるよ」と言われれば、その期待に答えようと頑張るのが人というものです。

 

大人だってそうなのですから、素直な子供ならなおさらですよね。

 

子供の成長を信じることのメリット

でも子供だから心配で仕方ない。

そう思う気持ちも分かります。

 

しかし、子供は信じて放っておいた方がたくましく育ちます。

 

自分からやってみようという気持ちが育つ

自分に自信を持っている子は、失敗を恐れず、自分から行動する子になります

やれば出来ると自分を信じることが出来ているからです。

 

失敗から学ぶことは多い

失敗は失敗だと自分で考えた時に失敗になるのであり、「うまくいかなかったけど、面白いことに気がついた」と思えば失敗ではありません。

 

失敗を悪いこととして捉えるのではなく、「学びの機会」と捉えればいいのです。

実際、失敗をたくさんするほど子供は学び、成長します

 

親があれこれ心配して、その機会を奪ってしまってはいけません。

子供が失敗しても、一つ成長したね、くらいの気持ちでどんと構えていましょう

 

子供の成長を信じること・まとめ

子供を条件付きではなく、そのまま受け入れ信じてあげてください。

そして、その子の可能性を信じ、精一杯応援してあげてください。

 

あなたの信頼が子供のやる気や向上心を育て、困難に向かっていく強さを身につけます。

信じるのに根拠はいりません。

目の前にいるその子を全身全霊で信じてあげてください。

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です! 大学時代は教育心理学を専攻し、心理学オタクでもあります。 最近は、子供のやる気アップに関することや、親御さんの悩み解決にまつわることについても情報発信中です!

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