学校だとそれなりに勉強できるのに、どうにも家では勉強に集中できないという子供は多いと思います。
でも、大人でもそうなのですから、子供なら仕方のないことかもしれません。
家には勉強に集中できない理由がたくさんあるのです。
その理由と、どうすれば子供がやる気になるのか、それぞれの対策(工夫)についてお話しします。
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机の上が散らかっている
学校の机の上は何も置いていないはずです。
何か置くほどのスペースはないですし、その授業で必要なものしか出ていないと思います。
しかし家の机といったら違いますね。
色々な教科書が散らかっていたり、マンガも置いてあるかもしれません。
それでは気が散って勉強する気が起きないのも当然です。
まず片付けよう
部屋と机の片付けは必須です。
勉強する子、勉強できる子の机はキレイに片付いています。
これは仕事と同じで、仕事が出来る人の机ってきれいですよね。
やはり環境から、形から整えていくことはとても大切です。
「今やる教科」に必要なものだけを出すようにしてみてください。
ゲームなどの誘惑が多い
家にいれば大好きなゲーム機もあるし、テレビもあるし、ジュースやお菓子もたくさんある。
誘惑がたくさんあり、気が散ります。
あー、早くこんなことを終わらせてゲームをしたい!と思いますよね。
子供なら勉強する気になれないのは仕方のないことだと思います。
ゲームなどは目に入らないところへ
視界に好きなものがあれば集中力が途切れるのは当たり前。
だから、ゲームやマンガは視界に入らないところに片付けます。
おやつは勉強が終わってからか、先に少し食べてからなど時間を決めます。
リビングで勉強している場合は、テレビはつけないなど、勉強に集中しやすい環境を作ってあげてください。
誘惑のあるものを周りに置かないことです。
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怒る先生がいない
学校で授業中に話を聞いていなければ、先生に怒られますね。
でも家には怒る人がいません。
ママは怒るかもしれませんが、いつものことなので子供からすれば怖くはないでしょう。
自分を監視する目がないということは、ついだらだらしてしまうことにつながります。
自分が視界に入るよう鏡を置く
人目がなくて緊張感がなくなってしまうなら、自分を先生代わりにするのも有効な方法です。
「誰かが見ている」という意識が緊張感を生むのです。
アメリカの心理学者が行った実験を再現して検証した論文があります。
大学生に個室でパズルをさせるのですが、休憩時間にはパズルを触らないように、という指示でした。
その結果、鏡のあった部屋では31名中22名がパズルに触らなかったのに対し、鏡なしの部屋では40名中9名しか指示に従わなかったということです。
これにより、鏡があることで行動に影響が出るのではと考えられるわけです。
自分が映る位置に鏡を置いておくことで、あたかも誰かに見られているような気がして「さぼっちゃおうかなあ」ということが出来なくなるかもしれません。
外部リンク鏡の存在と自己意識特性が規範の遵守に及ぼす影響:日本パーソナリティ心理学会
親がうるさい
学校から帰ってきてすぐに勉強に取りかからないと、「なんで勉強しないの!」とうるさくつついてくる親がいる場合もやる気が出ません。
「今やろうと思ったのに」と思っている子供はきっと多いことでしょう。
スケジュールを子供と相談し干渉しすぎない
家に帰ってきて一休みするくらいはいいと思います。
それからゆっくり勉強に取りかかってもいいでしょう。
いつまでもだらだらしているとつい文句を言いたくなる気持ちは分かりますが、干渉のし過ぎは子供のやる気をそいでしまいます。
子供のペースを尊重してあげることも大事ですね。
子供と一緒に、帰ってきてからの勉強のスケジュールを立ててみましょう。
スケジュールが出来たら、後は子供を信じてじっと見守ります。
だらだら勉強している
時間を決めずに机に向かってもやる気が出ません。
スケジュールのない勉強はついダラダラしてしまい、メリハリがないのでやる気も起きないものです。
時間を決めよう
まずは学校の宿題を20分。
5分休憩したら漢字のドリルを10分。
さらに5分休憩したら計算ドリルを10分など、だいたいのスケジュールを決めましょう。
時間ではなくて「何ページやったら」など分量でもかまいません。
宿題以外の勉強をする習慣がない
小学生は勉強することが仕事ですから、宿題がない日でも読書をするなどの勉強をして欲しいものです。
しかし低学年の頃に、宿題をやるという以外に勉強をしてこなかった子は、そもそも家で勉強をするという習慣がついていません。
宿題は先生がやれというからやっているだけで、自主的にやる勉強とは違いますね。
だから、宿題がなかった日は何もせずに過ごしてしまいます。
宿題ではなく勉強する教材を揃えよう
宿題ではなく、毎日やる課題を決めて、そのための教材を揃えましょう。
勉強は習慣になってしまえば、かえって「やらないと気持ちが悪い」という状態になります。
そこまで持っていくには3ヶ月ほどかかるかもしれませんが、今からでも遅くはありません。
簡単なドリルでもいいですし、通信教育を始めてみるのもいいかもしれませんね。
分からないからやりたくない
勉強の教材を用意しても、そもそもの基礎ができていないと勉強が楽しくないので、やりたいという気分にはならないでしょう。
学校の授業は聞いていればいいですし、指されたところだけ答えられればいい。
最悪答えられなくても、ちょっと恥ずかしい思いをするだけです。
でも、家での勉強は誰かが教えてくれるわけではないので、自分で問題を解いていかなくてはいけません。
基礎学力のない子にとっては、とても難しいことだと思います。
この状態では、ただ勉強をしなさいといっても出来ません。
つまづいている箇所をみてあげよう
干渉のし過ぎはいけませんが、もし子供が困っているなら親が教えてあげる必要があるでしょう。
どこがどう分からなくて困っているのか声をかけてあげて、やり方を教えてあげてください。
もしどう教えればいいか分からない場合は、勉強でつまづいているようなのですがと担任の先生に相談してもいいと思います。
家で勉強できない理由と対策・まとめ
大人でも家で勉強したり、仕事をするのは難しいものです。
これだけの「勉強できない理由」があるなら、子供がなかなか集中できなくても仕方がないでしょう。
しかし、その子なりの勉強できない理由さえ分かれば、それを取り除いてあげればいいのです。
1度習慣が出来てしまえば出来るようになるので、集中できるようしっかりサポートしてあげてください。