先取り学習は弊害が多いと言われることもありますが、全ての先取り学習が悪いわけではありません。
むしろ、やり方次第で、子供の勉強への興味を深め、幅広く何でも関心を持つ子に育つことも期待できます。
今回は、小学生が先取り学習を進めていくにあたり、どのようにすれば効果的にできるのかということについてお話しします。
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先取り学習が必要な場合
小学校は、学校でやっている授業が理解できれば全く問題はありません。
3年生の子供に無理をして4年生や5年生の内容を教える必要はありませんし、小学6年生に中学生の内容を先取りさせる必要もありません。
ただ、もし中学受験を考えているのであれば、受験する学校にもよりますが、ある程度は先取り学習をしていかなくてはいけないでしょう。
特に中学受験を考えておらず、学校でやっている基礎的なことが理解できていて、学校のテストで90~100点取れているなら先取り学習をする必要は特にありません。
先取り学習をやってもいい学年や教科
では、中学受験を考えている場合は先取り学習が必要になってくるということになりますが、それはいつから、どんなことをやれば良いのでしょうか。
低学年は当たり前のことができるようになればいい
1~3年生のうちに大事なことは、とにかく基礎学力を固めることです。
基礎がしっかり理解できていなければ応用ができませんので、この年齢のうちはあまり難しいことをする必要はなく、簡単なことを確実に理解することの方が大事です。
そのためには、
音読
文字を丁寧に書く
数の概念
などをしっかり理解し、できるようになること。
これ以上の難しいことを先取りしてやらせる必要はあまりありません。
というのも、低学年のうちは抽象的なものを理解する力がまだついていないためです。
目に見えないものを把握して考えることが難しいので、この時期に無理をさせると、単なる「暗記型」の勉強法に陥ってしまう可能性があります。
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高学年になったら、学習を深めていく
高学年になりますと、ある程度の基礎力ができあがっているので、ここからは先取りをしても大丈夫です。
例えば、算数であれば、先の学年の基礎的なことを徹底して理解するようにします。
公式を覚えるとか、計算を早くするということではなくて、基礎的な問題を何度も反復練習します。
これは、低学年の時にやっていたやり方と一緒です。
英語だけは先取りしても良い
英語だけは小学生低学年でも先取りしておいてよい教科です。
とはいっても、別にペラペラになるほど英会話の教育に力を入れる必要はありません。
大事なのは母国語ですし、母国語ができないと外国語もできなくなります。
小さい頃から聞いたり喋ったりしていれば発音は良くなりますよね。
でも、外国語の細かいニュアンスの違いなどを理解するためには、やはり基礎的な国語力は欠かせません。
それを踏まえた上で、子供が楽しんで英単語や英会話に親しんでいるなら、英語を先取りするのは何ら問題ないでしょう。
小学生のうちから「英語は楽しい」という環境を作っておくと、中学校に入ってから苦手意識を持たずに学習できるので、むしろ早めにやっておくことをおすすめします。
先取り学習を小学生が効果的に行うには
先取り学習はやみくもにやっても成果が出づらいということがよく知られています。
一時的には効果が出るでしょう。
小学2年生の子に3年生の内容を教えるくらいなら、すらすらできる子もいます。
しかし、学年が進むにつれて、他の子と同じになってしまう。
むしろ、先取り学習の弊害が出て、他の子よりできなくなってしまうということもあるのです。
そうならないためにはどうすればいいか、先取り学習を効果的に行う方法についてまとめました。
応用力を徹底して鍛えること
先取り学習で大事なことは、現学年の勉強をおろそかにしないということです。
すべての教科は、前の学年までにやったことを基礎として新しいことを学ぶようになっていますから、先取りする内容を深く理解するには、まず現学年の内容が定着していることが大前提となります。
そのためにも、現学年の学んでいる内容の難易度を上げ、応用力を徹底して鍛えるようにしてみてください。
そうすると、次の学年の基礎的なことも、すんなり入ってくるようになります。
思考力を鍛えること
算数でも国語でも、「なぜそうなのか」ということを考えることがとても大切です。
算数も公式さえ覚えていれば、問題を解くことができますが、
三角形の面積は、なぜ底辺に高さをかけた後2で割るのか?
分数で割るときはなぜ分母と分子を入れ替えて掛け算をするのか?
そういった「概念」をしっかり理解していなければ応用できなくなります。
ですから、ひたすら公式や解法だけを覚えて問題集を解く、という勉強は意味がありません。
そうではなくて、「なぜそうなるのか」という基礎的な考え方を学ぶこと、これが本当の先取り学習です。
決して無理をさせないこと
ひたすら計算ドリルをやるとか、漢字を暗記させるとか、やりがいを感じにくい勉強法を山ほどさせても先取り学習の効果は出づらいです。
勉強が嫌いになるだけで、無理矢理詰め込んだ知識は、定着するどころかうやむやになっていってしまいそうですね。
そうすると、ますます勉強がつまらなくなります。
そうならないようにするためには、子供に決して無理をさせないことです。
先の学年のことでも、基礎的なことをしっかり理解できてから問題を解くことする。
現学年の応用問題など学習を深めることも同時に行う。
これらのペース配分を、子供の個性に合わせてうまくやっていくことで、勉強嫌いにならずに先取り学習を進めていくことができるでしょう。
先取り学習の方法・まとめ
先取り学習は家庭で行うことがほとんどですから(学校ではやりません)、ただの「詰め込み勉強」をさせてしまいがちです。
そこに先取り学習の落とし穴があるので、覚えるとか暗記するということの前にまず「基礎的な理解」を深めることを優先させましょう。
理解することの大切さを忘れないで、効率的に先取り学習を進めてみてください。