入学した時や新しい学年に上がった時、また別の学校に転校する時、一番子供にとって不安なことは勉強よりも「友達ができるかどうか」ということかもしれません。
毎日通う学校で、友達がいないと、寂しい1日を過ごすことになり、学校に行きたくないと思ってしまう原因にもなってしまいます。
友達関係をうまく構築できないことが、勉強に集中できないことにつながってしまうと、これから先の人生にも暗雲が立ち込めてしまいますね。
逆に、友達がいることで、毎日の学校が楽しくなると、勉強や習い事にも心を向けられる原動力が生まれます。
今回は、学校で友達がいないと悩む子供さんや、その親御さん向けに、なぜ友達ができないのか?その原因と対策について調べてみました。
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もくじ
友達がいない原因
友達がいないという悩みに対して、原因はたくさん挙げられます。
1人1人の課題は異なると思いますが、一般的な原因について挙げてみました。
周りに合わせられない、仲間から外れる
特に女の子は、グループで話をすることが多いかもしれません。
グループの話題についていけない場合、仲間外れになってしまったような感覚に陥るかもしれません。
他人に興味がない
話題はいつも自分が興味あることのみで、お友達の話をしっかり聞くことができていないため嫌われてしまっているのかも。
また、ヘアスタイルが変わったとか、いつもと違うお友達の変化に気づかないことで、話題が見つけられない可能性もあります。
思いやりに欠ける
自己中心的で、自分中心に物事を考えている子は嫌われる可能性が高いです。
何かしてもらったのにお礼が言えなかったり、困っている子が目の前にいるのに知らんぷりというのも思いやりが欠如していますね。
乱暴な言葉や態度
乱暴な言葉遣いや態度は周りの人に対して不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。
人見知り・コミュニケーション力不足
一人っ子などで、親とのコミュニケーションには慣れていても、同年代の子供たちとうまく話せない、話し方がわからないというお子さんはおられると思います。
会話が一方的になること、また、せっかくの会話も一言二言で終わってしまい、会話が続かないという悩みを抱えている子も。
極度の人見知りで、挨拶もできないということもあるかもしれません。
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不潔である
清潔感は好感度につながりますが、不潔というのはお友達作りに悪影響を及ぼすと思います。
髪の毛がボサボサだったり、お洋服がヨレヨレだったりすると、あの子とお友達だと思われたくないと思われてしまうかもしれません。
不誠実である
不誠実な人というのは、大人になっても好まれません。
見栄を張ったり、平気で嘘をついたりする人は、子供から大人まで嫌われてしまいます。
人が嫌がることを言ったり、してしまうという子も時々いますが、相手の立場に立ってみると、嫌な気分がすることは反省した方が良いですね。
雰囲気が暗い
人というのは、目に見えないオーラがありまして、雰囲気が暗い人のところにはあまり人は寄り付かないものです。
一緒にいても楽しくないと思われてしまうと、お友達を作ることに苦労するかもしれません。
劣等感が強いなど、心の中が暗い気持ちだと声も表情も暗い雰囲気になってしまいますので、気を付けたいですね。
もともと友達といるより1人でいる方が好き
こういうタイプの人は、社会には一定数いると思います。
けっして嫌われているわけではないと思うので、イベントごとやグループワークでは適度に参加できるタイプではないでしょうか。
発達障害の可能性がある
発達障害の可能性があるお子さんは、友達を作るのが困難なことがよくあります。
友達を作るために、自分のことをチェックしてみよう!
お友達ができないのは、周りのせいなのでしょうか?
もしかしたら、自分にも改善できることがあるかもしれませんね。
ここからは、お友達を作りたいと思っている小学生や中学生の皆さんが、努力したら改善できることを挙げてみました。
良かったらぜひ参考にしてみてください。
素直になっていますか?
本当はつらいのに平気な顔をしたり、本当は弱いのに見栄を張ったりして無理をしていませんか?
自分に素直になれば良いと思います。
面白い時は笑う、悲しい時は悲しいと言う。
自分の感情を押し殺して平気な振りをしなくてもよくて、もっと楽に自然に自分に素直になれるように努力してみましょう。
おどおどしていませんか?
心の中が不安だと顔にも表れますね。
今はお友達がいなくても大丈夫。きっとできますから。
そう心に思い描いて、まずは、何か1つ得意なことを磨いて自分に自信をもとう!
お勉強でも、習い事でも何でも良いです。
自分が楽しいと思うことを一生懸命に頑張ってみると自信がわいてくると思います。
笑っていますか? 笑顔はできていますか?
笑っている人や明るい人には人は集まってきます。
面白いことがあった時は、元気に笑おう!
面白くなくてもニコニコ顔をしていると、実は明るい気持ちになってきます。
暗い状態にしない工夫をしてみましょう。
口角上げて鏡を見て、顔が暗くないかチェック!
笑うと面白くなってくるし、笑顔でいると楽しくなってきますよ。
身だしなみは大丈夫ですか? 清潔感はOK?
残念ながら、子供も大人も、不潔な人は嫌われる傾向があります。
できるだけ清潔感を維持する工夫も大切ですね。
一方的な話ばかりしていませんか?
一方的に自分の話ばかりを人に聞かせていないですか?
自分では自慢だと思っていなくても、聞く方は自慢話と感じて不愉快になってしまうかもしれません。
人の自慢話を聞いて、どういう気持ちになるかを考えてみると良いかもしれませんね。
気が合う人だけを探していませんか?
あの子の友達になりたい。あの子とは友達になりたくない、などと、勝手に友達になりたい、なりたくないを決めつけていないですか?
友達になりたい子とは友達になれないこともありますし、逆に気にも留めなかった子と仲良くなれるかもしれません。
こだわりや偏見をなるべく減らして、わけへだてなく誰とでも親しくできるよう努力してみましょう。
思いやりはありますか? 親切にしていますか?
自分のことばかり考えていませんか?
自分に話しかけて欲しい、自分のことをもっと構ってほしい、優しくしてほしいと思っていても、なかなかうまくいかないかもしれません。
人に何かをしてあげる、ということを努力してみると変化が起きるかもしれません。
1人ぼっちの子がいたら話しかけてみたらどうでしょうか。
寂しいと思っているところに話しかけてもらえたら、その子は喜ぶかもしれませんね。
けがをしている子がいたら、「どうしたの?」と聞いて、いたわってあげましょう。
何か手伝ってあげるのも良いですね。
1人ぼっちで学校生活を送ることと、1人友達ができるのとでは雲泥の差です。
できるだけ、思いやりをもって行動できるとよいですね。
他人の良いところを見つけていますか?
褒められて嫌な思いをする人はほとんどいないです。
つまり、ほとんどの人は褒められたら嬉しいのです。
ただ、明らかに絵が下手な子に、絵がうまいね!というと逆に嫌味に聞こえて、失礼になるかもしれませんが、良いなと感じたことは、ぜひ褒めてあげましょう。
お友達になるきっかけが生まれるかもしれません。
わがままな態度をしていませんか?
ちょっと嫌なことがあっただけで、かんしゃくを起こしたり、プンと不機嫌になったり、周りの人が不愉快になるような態度をとっていませんか?
また、悪気はないけれどキツイ言葉を言ってしまったり、冗談だとしても乱暴な態度をとってしまったりすると、周りのお友達に不愉快に思われてしまうかもしれません。
会話のキャッチボールが続きますか?
明日は〇〇ちゃんと、この話をしたい!と思って、前日から会話をするイメージをしていたとしても、実際に会話というものは想定通りにはいかないことが多いものです。
なぜなら、会話は相手がいて成立するものだからです。
自分一人でしたら、自分の頭の中で自由に会話をイメージできたとしても、相手は自分の思い通りの返答を返してはくれません。
「おかしいなあ、予定通りに会話が進まないなあ」と思うかもしれませんが、それが当然です。
こう言われたらこう答えよう、と思ってもその通りにはいかないものです。
むしろ、「傾聴すること」に集中した方が会話が続くかもしれません。
相手の話をよく聞くことで、「それでそれで?〇〇はどうなったの?」などという質問を自分から自然にしたくなってくるかもしれませんね。
相手もたくさん話を聴いてくれた人に対しては、心を開いてくれることが多いので、その後自分のお話も聴いてもらって会話が弾むことにつながるかもしれません。
会話には即興性が必要です。
つまり、予想外の質問にどう答えるのか?
最初は慌てふためいて的外れなことを言うこともあるかもしれません。
しかし、この予定外の質問に答えることを楽しめるくらいに慣れると良いですね。
会話力も練習で身につけられるスキルだと思います。
家族や身近にいる人と、できるだけ会話をするようにして自信をつけられると良いと思います。
グループの会話の中に入らないといけないと思い込んでいませんか?
特に話題が合わない場合は、グループの会話に無理に入ろうとしない方が安全かもしれません。
盛り上がっている会話を、変な失言で冷ましてしまうと、そちらの方が良くないです。
そういう時は、無理に入らなくても大丈夫。
もし、自分が参加できるような話題になったらさりげなく入ってみるということがおすすめです。
また、学校のグループワークなどで、皆で何かに取り組む場合、皆が嫌がる役割をできるだけ引き受けてあげるとグループのメンバーが喜んだり、信頼を築くことができるかもしれません。
秘訣は、「相手の立場に立って考えること」
上の数々の提案は、すべて、相手の立場に立って考えてみるとできることです。
体調が悪そうな子がいたら、「どうしたの?」と心配して優しくしてあげる。
楽しそうにしている子がいたら、「何か楽しいことでもあったの?」と話したいことを聴いてあげる。
皆が敬遠する役割を「私、それやりましょうか?」といって引き受ける。
相手の立ち場に立って考えてみると、自分がこういう立場だったらどうしてほしいのか?ということが想像できると思います。
赤ちゃんの時はワガママでも、パパやママがしっかりかまってくれたかもしれませんが、学校生活を送っていく上では、あまりワガママばかり通すことは恥ずかしいですね。
将来、立派な大人になって、社会に出るための練習の場が学校です。
失敗もたくさんあると思いますが、相手の立場に立って想像してみるという習慣を身につけると、お友達と交流することが楽しくなるかもしれません。
スタートは何よりも「あいさつ」から!
そして、全てにおいて、一番大切にしたいことは、世界共通のルール「あいさつをすること」です。
朝、会った時には、「おはよう」「今日は暑いね!(寒いね!)」
帰りは「さようなら」「バイバイ」「今日は遊んでくれてありがとう」「また明日ね」
一言でも良いですから、あいさつをして、できるだけ多くのお友達と会話の機会を作りましょう。
【学校で友達がいない・友達の作り方・まとめ】
友達がいないと悩んでいる皆さん、少しだけ自分のことを振り返って自己分析してみましょう!
クラスや学校に、あんな子になりたいなという人がいたら、よく観察してまねをしてみるのもおすすめです。
同じようにはいかないけれど、笑顔やあいさつから変えてみることはできるかもしれませんね。
人間関係を築いていく力というのは、成長していく上でとても大切な力です。
大人になっても、仕事をすることになっても、結婚してからも、必ず人間関係を良くするスキルは大切です。
今は大切な練習期間だと思って、失敗することを恐れず、トライしてみて下さい。