お子さんが人見知りだと、自分から友達を作ることができなくて心配だという親御さんは多いと思います。
友達は多ければいいわけではありませんが、友達が欲しいのに人見知りが原因で自分から声をかけられないのを見ていると心配にはなりますよね。
そこで今回は、人見知りの子供はどうやって友達を作ればいいのか、そのきっかけ作りについてお話しします。
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人見知りは悪いことではない
まず最初に、「人見知りが悪いこと」だと思わないでください。
そして、それを子供にいわないでください。
日本人の多くが人見知りだと思います。
大人になっても人見知りを克服できず、自分から人に声をかけられないという人はたくさんいます。
それなら、まだ人生経験が少ない子供が人見知りだったとしても、ある意味当たり前です。
人見知りは性格の一部ですから、良くないことと否定するのではなく、人見知りでも友達を作る方法がわかれば良いのではないでしょうか。
人見知りは今のうちに克服しないと!などと子供追い込むようなことを決して言わないようにしてください。
人見知りの子供が友達を作るためのきっかけ
人見知りな性格を急に変えようとするのではなくて、今の自分ができることを小さくてもいいからひとつひとつやっていきましょう。
そうやって行動を変えていけば、性格もだんだん変化して、自分から人に声をかけることが恥ずかしくなくなります。
自分から挨拶をする
まず、自分から人に声をかける練習として、挨拶は自分からすることを心がけましょう。
誰かが声をかけてくれるのを待つのではなく、先生にも友達にも自分から挨拶をするのです。
これが、「自分から声をかける」という練習の第一歩です。
会話をしようというのではなく、挨拶をするだけでいいので、気兼ねなくできると思います。
人見知りの子は話したくないのではなく、自分から話しかけるというのが苦手なので、挨拶をするという行動から声をかける練習をしていきます。
最初のうちは「おはよう」というだけで精一杯だと思いますが、慣れてきたら笑顔で挨拶できるようになるといいですね。
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好きな物を聞いてみる
毎日挨拶をしていれば、お互いに親近感がわいてくるというもの。
そうなったら、話すきっかけが作れるかもしれません。
最初は、「好きなもの」を聞いてみましょう。
好きな食べ物は何?
好きなテレビは?
好きなおもちゃは?
など、友達になりたいなと思う子に、質問してみてください。
会話をする必要はありません。
好きなものが1つでも聞けたらOK。
「○○ちゃんは△△が好きなんだな」など、友達のことを知るきっかけになります。
良いところを褒める
好きなものが聞けるようになったら、友達の良いところを褒めるのもいいですね。
これは大人になっても使える方法なので、今のうちに練習しておくといいでしょう。
褒めるのはどんなことでもいいのですが、自分が「すごいな」と思ったことだけにしておきましょう。
無理に「褒めないといけない!」と思わなくても良いです。
ノートの字がすごくきれいだね
教科書の音読が上手だね
今日のスカート、とても可愛いね
鉄棒が上手でうらやましいな
など、友達が上手にできることなどを褒められるようになるといいでしょう。
困っていたら助ける
周りをよく観察するようにしてみましょう。
(もしかして〇〇ちゃんは困ってるのかな?)と思ったら
「大丈夫?手伝おうか?」など声をかけてあげたいですね。
自分が困っている時に声をかけてもらったら誰でも嬉しいものです。
人のためにすることはいずれ自分に返ってくるので、常に人に親切にすること、困っている友達がいたら手を差し伸べることを教えてあげてください。
自分がされていやなことをしない
これは人間関係の基本中の基本ですが、子供は残酷なもので悪気もなく平気で人がいやがることをするものです。
だからこそ、「○○ちゃんは人がいやがることをしない(いわない)」ということは、その子自身の評価を高めます。
何かをする時に、「自分がされたらイヤなことをしない」ということを頭に止めておくだけでも、人に優しく行動できる子になるでしょう。
優しい子の周りには、優しい子が集まってきますよ。
自分が得意なことを見つける
自分が得意で、これだけは人に負けない!というものがあるでしょうか。
例えば、運動が得意で足が速ければ、運動会で1等賞をとるとか、リレーの選手になるとか運動の面で目立つということができますよね。
絵を描くのが得意だったら、徹底的にその腕を磨いて、同い年の子が描けないような絵を描いてみるとか。
何か得意なことで目立つと、自分から声をかけなくても人が寄ってくるようになります。
常に清潔感を心がける
子供ですから、高価な服を着る必要はありませんし、ましてやブランドものなど必要ありません。
しかし、身だしなみは重要で、清潔感のある服装や髪型を心がけましょう。
子供なりに「きれいにしているな」「おしゃれだな」というのはわかるものです。
ですから、汚れた服装でいたり、髪もボサボサだったりすると、どうしても不潔な印象を与えてしまいます。
やはり人というのは、パッと見で印象がいい人に目がいくものですし、子供は特に「きれいだな」と思う人と友達になりたいものです。
本当に友達を欲しがっているかどうかも見てあげて
日本人は元来シャイで、人見知りの人が多いにも関わらず、積極的で、明るくて、友達がたくさんいる子が「いい子」というようなイメージを子供に押しつけがちです。
しかし、子供の性格も、100人いたら100通りあるのです。
積極的でない子もおとなしい子も、友達を今必要としていない子もいます。
もしくは、友達はちゃんといるけれど、親が勝手に「友達がいない」と決めつけてしまっている場合もあります。
もしも子供が人見知りな上に、「友達が欲しいのにできない」と悩んでいるのなら、上記でご紹介したような方法を教えてあげてください。
そして、1つ1つやっていけば友達は増えていくよ、と安心させてあげてください。
でももし子供が友達がいなくても平気にしているか、友達がいなそうに見えるけれど毎日楽しそうに過ごしている、というのなら、もう少し様子を見てもいいと思います。
焦っているのは親の方だけかもしれません。
友達の数は子供が自分で決めるものです。
「友達は多い方がいいに決まってる!」と親の尺度を押し付けてしまってはいけないと思います。
友達に意地悪ばかりするとか乱暴者で困る、というような悩みではないのです。
人として大事なことができていれば、その子にとって必要な友達がきっと現れますから、あまり心配しなくても大丈夫です。
人見知りの子の友達の作り方・まとめ
友達作りの第一歩は「挨拶」です。
挨拶ができる子でしたら大丈夫。
そのくらいのおおらかな気持ちでいれば子供にもプレッシャーになりません。
ちょっとしたきっかけで友達はできるものです。
できることから1つずつやってみて、あとは子供の力を信じてじっと見守りましょう。