いつまでたっても宿題が終わらない!そばで見ている親としては本当にやきもきしますね。
しかしそんな親の気持ちを知ってか知らずか、ギリギリになるまで重い腰を上げない子供たち。
そして「終わらないよ~」と泣きついてくる。
「だから言ったじゃない!」と怒りたくなるところですね。
どうすれば計画的に、早く宿題を終わらせることができるのでしょうか。
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人はギリギリまで動かない習性がある
「パーキンソンの法則」というのをご存知でしょうか。
1.仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
2.支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
簡単に言うと、1つの仕事に1週間という時間を与えられたら、たとえそれは集中すれば1日で終わることだとしても、1週間かけてゆっくりやってしまうということ。
最初数日はゆっくりと構えてスタートせずに、残り数日になってからスタートしてギリギリに仕上げる人が多かったという結果があるそうです。
子供がギリギリまで宿題をやろうとしないのは、この「1」の法則に当たります。
ご飯を食べ終わったらやろう、お風呂に入ったらやろう。
そんな風に思っているうちに、あっという間に寝る時間になってしまいます。
夏休みは1ヶ月以上もありますから、8月になってからやればいいやと思っているうちに時間はどんどん過ぎて、「間に合わない!」ということになるのです。
人は、自分に与えられた時間をフルに使おうとしてしまう癖がある、ということを知っておくと良いですね。
毎日の宿題を早く終わらせる方法
毎日の宿題は、どのようにすれば早く終わらせられるのでしょうか。
それには習慣作りが大事です。
宿題をやる時間を決める
まず、子供と話し合って、宿題をやる時間を決めましょう。
無理なく時間を確保できるところはどこか、普段のスケジュールから考えてみます。
学校から帰ってくる時間と夕食までの間で、どこにするかです。
学校から帰ってきてすぐにやるのか、お母さんがご飯の支度を始めたらやるか。
決めた時間になったら目覚まし時計がなるようにセットをします。
習慣化できるようにするには、毎日同じ時間にセットするのがおすすめです。
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すき間時間を利用する
長時間やろうとすると飽きてしまうかもしれません。
その子の性格にもよりますが、短時間で集中して勉強した方が早く終わらせることができます。
学校から帰ってきたら算数の計算をやる
おやつを食べてから音読をする
お母さんがご飯の支度を始めたら漢字の書き取りをする
など、いつ何をやるか、パターン化してみてはいかがでしょうか。
他にも、ゲームをやる前、好きなテレビを見る前など、どこにすき間時間があるかを考えてみてください。
1時間勉強しないといけないと思うととても負担になりますが、「10分だけやればいい」と思えば気が楽になります。
同時に、たった10分なら集中力も続くので、早く終わらせることができますよ。
学校でやってしまう
家に帰ってくると、テレビも見たいし、ゲームもしたい。
誘惑が多すぎる!と思う場合は学校でやってきてしまう、という方法もあります。
授業が終わったら図書室へ行って、その日の宿題を終わらせてから帰ってくる。
そうすれば、家では家庭学習だけをやればいいので、少し負担感が減るのではないでしょうか。
長期休暇の宿題を早く終わらせる方法
夏休みなどは時間があるからこそ気がゆるんで、宿題を後回しにしてしまいがちです。
なるべく早めに終わらせるにはどうすれば良いのでしょうか。
朝からやるクセをつける
夏休みはついつい生活が乱れがちになります。
それを防ぐためにも、勉強は集中力の高い朝のうちにやりましょう。
時間は短くて良いです。
ドリルなど、たった10分でもやる習慣をつければ勉強することが苦ではなくなります。
宿題が終わらなければ遊びに行かない
夏休みに旅行に行ったり帰省したりという予定があると思います。
その予定の前に、できるだけ宿題が終わるような予定を子供と一緒に立てましょう。
宿題が終わらなければ遊びの予定はなし!くらいに言っておいてもいいと思います。
遊びに行きたい!という気持ちが、モチベーションにつながって早く終わらせることができるでしょう。
達成度チェックシートを作る
宿題チェックシートを作ってみましょう。
難しいことは必要なくて、カレンダーをコピーして使用すれば大丈夫です。
カレンダーに、いつ何をやるかを細かく書き、やったものはきちんと消していきます。
可視化することで、どこまで進んでいるのかがわかりやすくなり、親子で情報を共有できます。
このとき、「1日10ページやる!」など無理な計画を立てない方がおすすめです。
途中でイヤになって挫折してしまうことを防ぐためです。
最初から厳しい計画にせず、十分な余裕を持たせた計画を作り、短時間の勉強を積み重ねるような予定にしてみてください。
毎年出る課題は先に考えておく
自由研究など、毎年出る課題は夏休み前にテーマを考えます。
自由研究はテーマが決まってしまえば、実際に取り組む時間は短くて済むからです。
テーマ決めの方に圧倒的に時間がかかるようです。
1学期が始まってから考えておいても遅くはありません。
今年の自由研究は何にしようか?と常にアンテナを張っておくことで、テーマが決めやすくなります。
これはどうかな?と思うものがあったら子供に提案してみましょう。
時間がかかるものから手をつける
たいていの子供たちは、ドリルなど簡単なものから先にやり、後になって自由研究や読書感想文など時間のかかるものに手をつけ始めるのではないでしょうか。
面倒なものは後回しにしたいものですが、面倒なものほど先にやった方が早く終わります。
小学生の読書感想文なら、本は1日あれば読めますし、下書きも含めて数日あれば満足のいく感想文ができるでしょう。
自由研究はテーマにもよりますが、やはり数日かかる場合が多いです。
これも、夏休みに入ってすぐに済ませてしまえば「後はドリルだけだ!」となり、とても気持ちが軽くなります。
ドリルだけになれば「1日何ページやれば何日で終わるか」という計画が立てやすくなるのです。
親のサポートは必須
自分で計画を立ててできる子は良いのですが、そのような子は少数派です。
かといって、親が「宿題やったの?」「早く宿題やりなさい!」とせき立てるだけでは、逆効果になることもあります。
もしかしたら、問題でわからないところがあって面倒になってしまい、ストップしてしまっているのかもしれません。
定期的に様子をチェックしてあげて、わからないところは一緒に考えたり、ヒントを出すなど適度な親のサポートが必要です。
宿題を早く終わらせる方法・まとめ
宿題は悩みの種ですよね。
でも、宿題をさっさと終わらせられる子供になってしまえば、将来、自分で自学自習できるようになる第一歩となります。
やはり小学生のうちは親のサポートが必要です。
大事なのは「習慣化」です。
小さな時間を積み重ね、「宿題がすぐに終わるととてもすがすがしい!」ということが実感できれば、どんどん早く済ませられるようになってゆくでしょう。