悪口は誰でもいわれていい気分のするものではありませんが、子供は特に深く落ち込んでしまいがちです。
大人から見て大した悪口ではなくても、子供にとっては大きな問題だったりします。
そんな時は親としてどうすれば良いのでしょうか。
また、子供が悪口を言う原因や悪口を言うことのデメリットについてもお話しします。
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子供が悪口を言われた時の対処法
子供が悪口を言われて落ち込んでいたら、親としてどんなアドバイスをしてあげれば良いのでしょうか。
子供の話を真剣に聞きましょう!
「そんなこと、大したことじゃないよ」という反応が一番子供を落胆させます。
悪口を言われて傷ついている、ということをせっかく相談したのに親身になって話を聞いてくれなかった。
その思いは、子供が心を閉ざすきっかけになるかもしれません。
子供にとっては、そのようにネガティブな話を親にするのは勇気がいることです。
その勇気をしっかりと受け止めるのが親の努めではないでしょうか。
どんな話であってもまずは「話してくれてありがとう」と共感することが大切です。
子供の気持ちは全力で受け止めてください。
1度きりなのか、続いているのか確認する
悪口を「今日言われた」といってすぐに報告してくれたのなら、もしかして何かトラブルがあって単発的に起こったことかもしれません。
それならあまり心配する必要はない場合もあります。
どうして悪口を言われることになったのか、子供にその前後の話をよく聞きましょう。
その上で、もし自分が何かきっかけを作ったのか、それとも一方的に相手が悪口を言ってきたのかを判断します。
お互いに謝ったり、嫌だったことを伝えたりして、子供同士が話し合って解決できるのなら、それに越したことはありません。
ただ、もしも以前から続いているという場合は、学校に相談しましょう。
そのとき大事なことは、「子供がいじめられている!」と感情的にならないことです。
まずは事実確認が大事です。
先生が全く把握していないこともありますし、相手の子供と普段どんな関係なのかなど、色々と確認しなければいけないことが出てきます。
その上で、関係改善のためにできることを話し合い、必要な指導をしてもらいましょう。
担任の先生に相談する場合は、子供に了解を取り、「きちんと先生に話すから大丈夫だよ」と安心させてあげてください。
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これからも友達でいたいのか考える
クラスのみんなと仲良くする必要はないと思います。
どうしても好きになれない子がいても当然です。
苦手な子を仲間はずれにしたり、自分が悪口を言ったりしなければ良いのであって、無理に仲良くする必要はありません。
だから、悪口を言ってくる子と友達でいたいのか、別に友達でいなくてもかまわないのか。
それを子供に聞いてみましょう。
友達でいたいなら、仲直りをする必要があります。
悪口を言うことをやめて欲しい、という気持ちを自分でしっかりと伝えるということも大事でしょう。
もし友達でいなくてもかまわないのなら、他に目を向けましょう。
友達になれる子は、他にたくさんいるはずです。
悪口に取り合わない
悪口を言われて、怒ったり泣いたりすると、余計におもしろがって言ってくることがあります。
何かを言って相手が反応するのを楽しんでいたり、気になる相手で単に構ってほしいだけかもしれません。
そんな場合は無視するのが一番です。
その時はイラッとするし、悲しいと思うけれども、反応してはいけない、帰ってきたらちゃんと話を聞いてあげるからね、と安心させてあげてください。
イヤだという意思表示も大事と伝える
すぐにハッキリと言い返せる子供なら、そもそも悩んだりしないと思います。
言い返せないから困っているのですね。
でも、イヤなことはイヤだとしっかり意思表示をすることも、これからの人生ではとても大切なのだということを教えてあげてください。
もちろん、大人でも難しいことなので、子供がすぐにできるわけではないです。
でも「イヤだ」ということをしっかり伝えないと、いつまでたっても言われ続ける可能性があること、人の悪口を言うような相手に気持ちの上で屈してはいけないのだということは、繰り返し教えていく必要があるでしょう。
ただし、もしイヤだと言っても続く場合、その反応を面白がっている可能性があります。
その場合は上記でお伝えしたように、無視するのが一番です。
パパとママは絶対に味方なのだと安心させる
悪口を言われたというと、「あなたが何か悪いことをしたんじゃないの?」などと、子供を否定してしまう人がいますが、それは良くないです。
たとえそうだとしても、パパとママは何があってもあなたの味方なのだということをまず伝えなくてはいけません。
仮に自分が原因で悪口を言われたのだとしても「あなたのせいだ」と決めつけるのではなくて、どうすれば良かったんだろうか、仲直りするためにはどうすれば良いのだろうか、ということを一緒に考えましょう。
いずれにしても、自分で行動するためには勇気が必要。
そのためには、安心できる場所が必要です。
自分に寄り添ってくれる親の気持ちがわかれば、子供は安心して行動できるようになります。
子供同士で悪口を言う原因
小学生のうちは、悪口を言われたというトラブルは結構多いものです。
大きくなればあからさまに悪口を言うとどうなるかがわかるのですが、小学生だとあまり後先を考えずに思ったことを口に出してしまうことが多いようです。
外見をからかう
小学生くらいだと外見が人と違う、ちょっとおかしいと思っただけですぐに悪口の対象になることがあります。
顔や髪型、服装など外見をからかって悪く言うことも多いです。
全く悪気はなくて、そんなことを言ったら相手がどのくらい傷つくのかを全く考えずに言ってしまう子もたくさんいます。
自分の優位を保つ
悪口を言う子は、クラスの中でも比較的目立つ子であることが多いと思います。
これは人を悪く言うことで「悪口を言われたくない」と思った子が、自分に優しくしてくれるという理由が1つ挙げられます。
女子は特にその傾向があります。
「あの子って○○だよね」などと言われると、自分がそう思ってなくても同調してしまう。
自分も同じように悪く言われたくないからです。
そうすると、悪口を言われたくないと思う子が同調して集まってくるので、一見人気者に見えるのですが、全くそんなことはありません。
本当に自分に自信があって、自分のことを好きな子は、人の悪口を言って自分を高めようとは思わないものです。
大人でも同じことですが、人の悪口ばかり言うのは自分に対する自信のなさの表れです。
そんなことを続けていると、結果的には人が離れていってしまうのですが、実際にそうなってみて初めて自分のしたことに気づく、ということもあります。
家庭でストレスがたまっている
家で親に怒られてばかりだと、ストレスがたまっていて、それが「人の悪口」という行為として出てしまっているのかもしれません。
子供は自分でストレス解消はなかなかできませんから、イライラした気持ちを他人にぶつけることで解決しているのかもしれないですね。
親が人の悪口を言っている
親自身が、子供の前で会社の人の悪口、近所の人の悪口、友人の悪口を言っていませんか。
親が人のことを悪く言っていると、子供も「悪口を言ってもいいんだ」と思うようになります。
悪口を言ってはいけない理由・そのための改善策
人の悪口を言ってメリットになることは一つもありません。
これだけは、子供のうちからしっかりと教えてあげてください。
心が貧しくなるから
人の悪口を言っている時の顔は、美しくありません。
そして自分からはネガティブなエネルギーが出ています。
そんな状態で心が美しくなるはずもなく、人の悪口を言うたびに心が貧しくなっていきます。
心の状態は外見ににじみ出るようになること、悪口を言うたびに「あなたの魅力は見るからに減っていくよ」ということを教えてあげてください。
親は子供の前で悪口を言わない
親が人のことを悪く言わない家庭では、子供もそう育ちます。
人の良い面を見て褒める、というクセがついている人は、子供のことを褒めるのが上手ですし、褒められて育った子は親と同じように人の良い部分を見ようとします。
子供は親の鏡ですから、もし自分の子供が友達の悪口を言っていたら、「自分が言っているのかも」とちょっと我が身を振り返ってみると良いでしょう。
同調して悪口を言うのもダメと伝える
悪口は、同調して言う側になるのもダメです。
自分から悪口を言うのはもちろんダメですが、「仲間はずれ」にされたくないばかりに、悪口を言っている子に同調するのもダメです。
どちらも同じくらい悪いことだということをしっかり教えてあげてください。
悪口を言われて落ち込む小学生への対処法・まとめ
子供が悪口を言われて落ち込んでいたら、見ている方も辛いですよね。
でも必ず解決の糸口はあるので、子供の気持ちにしっかりと寄り添って、一緒に前に進んでいきましょう。