子供の育て方

小学生の女の子が仲間はずれにする理由【意地悪な心理と対処法】

小学生の女の子に特有の人間関係の問題の1つに「1人を仲間はずれにする」という行為があります。

 

これは現代に限ったことではなく、昔から存在することなのですが、どのような原因や理由、女の子の心理が関わっているのでしょうか。

 

今回は、友達を仲間はずれにする理由についてお伝えしたいと思います。

 

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小学生の女の子が友達を仲間はずれにする理由

なぜ女の子は他の女の子を仲間はずれにしたりするのでしょうか。

 

意地悪なことをしたくなる心理的な側面から理由を挙げてみました。

 

可愛い女の子へのやきもち

男の子にチヤホヤされる可愛い女の子は嫉妬の対象になりやすいです。

 

普通の女の子にとって、可愛すぎる子の存在は、気分の良いものではありません。

 

自分が好きな男の子が、その可愛い女の子のことを好きだったりすると、何か意地悪なことをしたい気持ちになってしまいます。

 

ステイタスへの嫉妬

医者、弁護士、経営者など、社会的ステイタスのある親御さんの子供さんの中には、自慢しているという気が全然なくても、うっかり自分の自慢話をしてしまっていることがあります。

 

裕福な家庭の子供さん本人にとっては、当たり前のことであっても、一般的な家庭の子には難しいことがたくさんあります。

 

そのために、グループからその子だけ浮いてしまう可能性があります。

「これは〇〇ブランドのカバンなんだ!」
「うちのお父さん、医者だから、〇〇なんだ!」
「昨日は外食で〇〇っていうおいしいお店に行ったよ!」

このように、悪気はなくても、他の子にとっては自慢に聞こえてしまうことを言ってしまっている心当たりがあったら気をつけましょう。

 

経済的に恵まれた子も、自慢に聞こえてしまうことで、やきもちや嫉妬の対象になりやすいです。

 

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勉強ができることへの嫉妬

勉強がよくできる子や、よく発表をするので先生に気に入られているような子など、自分に無い力を持っている子への嫉妬も、理由の一つに考えられます。

 

テストの点数が良くて、自分の点数が当たり前だと思って、他の子を見下すような態度をとったりすると、「あの子はなんか気に入らない!」と思われてしまうかもしれません。

 

女友達にモテることへのやきもち

最初は、AさんとBさんが仲が良かったのに、Cさんが現れたらBさんが私から離れていってしまった。

 

BさんやCさんに全然悪気はなかったとしても、Aさんとしては、友達を取られてしまった感じがしてしまいますね。

人気のある女の子の友達の取り合いで、好きで仲良くなりたいと思っているのに、うまくいかず、イライラして素直な気持ちを表現できず、逆の態度をとって、厳しく当たってしまうという可能性もあります。

どんどんお友達を作って人気者になる子へのあこがれや焦りから、意地悪な気持ちが湧きおこってしまうのかもしれません。

 

ストレス発散のため

家庭内やその他の地域コミュニティなど、学校以外の場所で人間関係がうまくいっておらず、イライラしている可能性もあります。

親子関係や友達関係など、人間関係が思い通りにいかないことが多く、なんかむしゃくしゃするといった理不尽な理由で、ターゲットを適当に決めて、ストレス発散のために八つ当たりをしているといった原因も考えられます。

 

優越感にひたるため

普段、思い通りに過ごせずに、親や周りの人からしいたげられているような子は、自分より弱い立場の子供に対して強い態度に出ることがあります。

 

いつも優越感にひたることがないので、自分がされては辛いこととは知りながら、友達と一緒になって仲間外しに加担することで、強くなったような気分を味わっているのかもしれません。

 

集団の心理で別行動がしにくい

集団の中で、人数の多い方にいると感覚がマヒしてしまうようです。

 

皆と同じことをしないと、自分だけ別行動することで、自分が次のターゲットになってしまう。

 

そうなると、大変な将来が目に見えてしまうので、本来は皆と仲間外しをしたくないのだが、恐怖心から当たらず触らず、自分に害が及ばない程度でじっとしていようという危機の回避を優先している可能性もあります。

 

仲間はずれにされた時の対処法

昔からある仲間はずれですが、この失礼な意地悪が起きた時に、どう対処する方が良いのでしょうか。

 

気がすむまでさせておく

1日目、2日目は寂しくて辛くて泣きたくなることもあるかもしれませんが、嫌がらせに屈しない強い気持ちをもってあと数日乗り切ってみましょう。

 

仲間はずれにするのは、困っている反応を見て楽しみたいという意地悪な気持ちが原因になっている可能性があるので、仲間はずれにしても本人が全然困っていなければ、それをする意味がなくなります。

 

女の子が仲間はずれにしてきても、男の子の全員まで加担することはありません。

 

男の子も話しかけても全員が無視してくるとなったら、それは完全な「いじめ」ですから、担任の先生や学校にとって大きな問題になります。

 

女の子が冷たい場合でも、少なくとも男の子の中には話をできる子がいるはずですから、話せる人を1人で良いので探して何とか乗り切りましょう。

 

社会に出ても、人間関係に関する困難は次々とやってきます。

 

今のうちに、意地悪に簡単には屈しない強い心を自分の中に育ててゆき、芯の強い立派な大人になってゆける練習をしておきましょう。

 

堂々と1人で過ごす

仲間はずれにされたことで、おどおどしたり、困った様子でおろおろしたりしていると、相手はそれを見て喜びます。

 

ですから、1人で堂々といて、休み時間は読書などをして楽しく過ごしましょう。

 

暗い雰囲気でいると、陰険な彼らは喜びますので、楽しい本を読んだりして、孤独だとしても自分なりに楽しい時間を過ごしたら良いと思います。

 

しばらくすると、仲間はずれにすることに飽きて、1人、2人と近づいて来てくれるようになるでしょう。

 

勉強やスポーツに打ち込む

学校生活や友達関係が辛くても、打ち込める何かがあれば、人生はそれなりに変わってゆきます。

 

お友達と遊ぶ時間を、何か別の大好きなことや興味のあることに打ち込む時間に充てましょう。

 

人の不幸を見て笑うような人間を、将来自分が大きく成長して見返すくらいの実力をつけていきましょう。

 

悔しさや寂しさを、勉強やスポーツ、好きなことへの情熱に転換して、学校のことは無理せずに取り組むこともおすすめです。

 

性格を良くする

もし自分に少しでも非があると思い浮かぶことがあるのであれば、それを少しずつ意識して改善してゆきましょう。

 

例えば、見栄を張るところや、嘘をつくことなど、気になる自分の性格の悪いところを毎日の生活の中で意識して、より良い大人になることを目指してください。

 

学校という狭いコミュニティの中では、子供同志に差はあまりありませんが、大人になるにつれて小さな違いが大きな結果につながります。

 

子供のために親としてできること

それでは、仲間はずれにされてしまって、落ち込んでいる子供に対して、親はどういうサポートができるのでしょうか。

 

子供を責めない

たとえ、仲間はずれになってしまった原因が、娘さんの性格や言動に原因があったのだとしても、そこはぐっと我慢して、子供を責めずに、まずはしっかり最後まで話を聞いてあげましょう。

 

実際に仲間はずれが起こってしまっているのですから、誰が悪いのかを決めて責めても意味がありません。

 

むしろ、どうしたらこの状況を改善できるかを相談した方が効果的です。

 

子供の味方になる

親が子供を信じていないと、子供の気持ちを安心させる場所がなくなってしまいます。

 

ママやパパはどんな時でもあなたの味方だということを、しっかり本人に伝えて安心させてあげましょう。

 

どんなに嫌なことがあっても、家庭には一番の安心があるということを共有しましょう。

 

また、子供の話をしっかり聴いて、こうなってしまった原因を一緒に考え、一過性のものなのか、これからも執拗に続いていくものなのかを見極めましょう。

 

状況によっては担任の先生やスクールカウンセラーに報告する必要が出てくるかもしれません。

 

学校以外で伸び伸びできる場を一緒に探す

例えば、ダンスが好きな女の子でしたら、学校が終わってからダンスに打ち込める場所が一か所あれば、自分らしくいられる場所を学校以外の場所で見つけることができます。

 

たとえ学校生活がつまらない状況にあっても、それ以外の場所で、自分らしくいられたり、お友達ができたりすれば心は随分楽になります。

 

習い事でも良し、趣味のサークル活動でも良し、何か興味のあることで新しい世界へ踏み出せると良いのではないでしょうか。

あいさつだけはするように教える

どんなに嫌いな子でも、無視されたとしても「あいさつだけはする」ということをおすすめします。

 

大人になって社会に出ると、様々な人と交流してゆくことになります。

 

相手のことを嫌いだろうが好きであろうが、あいさつはコミュニケーションの基本ですから、どんな時でも元気に挨拶ができる人になっていく練習だと思って取り組んでみてほしいと思います。

 

まずは、あいさつができれば、少しずつコミュニケーションがとれる糸口になってゆくと思います。

 

状況が深刻な場合は親の出番

あくまで子供どうしでの解決を応援すべきですが、状況があまりにも悪い場合には、親として学校への連絡を入れるなどの対処が必要になってきます。

 

子供が担任の先生に直接言えないという場合は、手紙を持たせることや、スクールカウンセラーに相談するなど、学校との情報交換から関わってゆけると良いと思います。

 

小学生の女の子の仲間はずれへの対処法・まとめ

学校で一日中クラスメイトと過ごす中で、人間関係のさまざまな問題が起こってきますが、大人になるにつれて、人間関係の力をつけてゆくことは本当に重要になっていきます。

 

今、仲間はずれにされていて寂しくてつらい思いをしている子供さんがいたら、今は大変な時期だけど、何とか強い心をもって乗り切ってください。

 

必ず、強い心と思いやり、少しの勇気をもって過ごしてゆけば、良い将来につながってゆくと思います。

 

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です! 大学時代は教育心理学を専攻し、心理学オタクでもあります。 最近は、子供のやる気アップに関することや、親御さんの悩み解決にまつわることについても情報発信中です!

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