昔は保育園はのびのび育て、幼稚園はお勉強の要素が強いというイメージがありましたが、最近は幼稚園ものびのびと遊びを重視しているところが増えてきました。
ママたちが心配なのは、遊んでばかりで小学校に入ってから困らないか?ということだと思います。
そこで、のびのび系幼稚園のメリット、デメリットを、実際に入れたみたママたちの声を参考にまとめてみました。
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のびのび系幼稚園のメリット
のびのび系の幼稚園は、どちらかというと保育園に近いイメージです。
社会性を学ぶことができる
のびのびとした教育をモットーにする幼稚園では、勉強するというよりも、生活習慣を身につけさせることを主としています。
先生やお友達にきちんと挨拶をする
集団生活をきちんとできるようにする
家でママとずっと一緒にいるだけでは学べない社会的なことや生活習慣を、集団の中で学ぶことができます。
自由に過ごすことができる
スケジュールがあまり細かくないので、「次は何をしようか?」と割と自由に遊べる園も多いです。
絵本を読みたい子もいれば、塗り絵をしたい子もいます。
その隣で、積み木やブロックで遊んでいる子たちもいて、好きな遊びに没頭できます。
自然の中で遊べる
親子で公園に行くこともあるとは思いますが、先生や友達と自然の中に出かけてゆくことは、また格別に楽しいものです。
園庭や公園でダンゴムシを捕まえたり、たくさん綺麗な色の葉っぱを集めたり、思い切り自然を楽しむことができます。
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遊びの中から好奇心を育てることができる
先生が何かを細かく、手取り足取り教えるというよりは、工作にしても、先生が簡単にやり方を教えたら後は自由に作る、というやり方が多いようです。
ですから、子供の「やってみよう」「やってみたい」という気持ちを育てることができるでしょう。
クラスの垣根を越えて遊べる
幼稚園によっては縦割り保育をしていて、クラスに関係なくみんなで遊んだりすることがあるので、違う年齢のことも交流ができます。
年長さんたちに遊んでもらったり、面倒を見てもらったりという経験は、自分が年長クラスになった時に、下の子たちに優しくするという行動に結びついていきます。
自由だからこそ、ルールが学べる
自由にのびのびというと「何でもアリ」のように勘違いしてしまう人がいますが、それは違います。
自由なりに集団のルールというものがあり、子供同士の喧嘩などからそれを学んでいきます。
自由と自分勝手は異なります。
自由であっても、きちんと集団生活のルールは身につきます。
むしろ、自由だからこそルールを守らなければみんなが気持ちよく遊べないのだといういことが、小さいうちからわかるようになると思います。
のびのび系幼稚園のデメリット
のびのび遊べるなんて良いではないか!と思われる方も多いかもしれませんが、親御さんから見るとデメリットと感じる部分もあるようです。
1日の流れの中で、大きなスケジュールの区分けはあっても、厳格に「次はこれをする」と細かく決まっているわけではありません。
良くない言い方をすると放任主義的なところがあるので、そこが心配だというママたちもいます。
お稽古ごとのような経験は少なくなる
早期教育などに力を入れていないので、当然勉強に触れることは少なくなります。
プールも水遊びとして入ることはあっても、水泳の指導まではやりません。
もしも早いうちから字を覚えさせたりしたいと思うなら、家庭で教育する時間をとることが必要になってきますし、習い事も別にやらせるということになると思います。
でも、日中はのびのびと遊ばせて、幼稚園のあとに習い事やお稽古ごとをする、という選択肢もありますね。
のびのびし過ぎてしてしまう
元々のびのびしている子は、のびのびした環境におくとよけいにのびのびしてしまい、適切な指導をしてもらわないと自分を律することができない、という声もありました。
ただここは、親の接し方も関係してくることなので、厳しい勉強系の幼稚園に入れれば変わるのか、という単純な問題ではない気がします。
幼稚園選びの重要なポイント
勉強系の幼稚園に入れてしっかり勉強させたい、と思う親御さんも入れば、のびのびと育って欲しい、子供の頃はたくさん遊んで欲しいと思う親御さんもいます。
毎日通う幼稚園ですから、子供のためになるところに、と思うのは当然ですが、幼稚園によって子供はあまり変わりません。
のびのび系に入れたからといって、メリットはあってもデメリットはあまりないように思われます。
のびのび系の幼稚園でたっぷり遊んでも、小学校に入ってしっかり勉強ができている子もいれば、勉強系の幼稚園に行っても小学校に入ってから学校に馴染むのに時間がかかっている子もいます。
本当に子供次第です。
どちらかというと、この時期大切なのは遊ぶか勉強するかというよりも、親子の絆をどれくらい深めるか、ということだと思います。
幼稚園は、あくまでも家庭でできない集団生活を経験するところであり、しつけをするのは家庭です。
勉強は小学校に入ってからでも十分間に合いますし、幼稚園のタイプによって将来の学力が決まるわけではありません。
子供の適性を見極めることも大事
習い事のようにたくさん選べるわけではないので、住んでいる地域によっては幼稚園の選択の余地がない場合もあるでしょう。
口コミやパンプレット収集など、さまざまな情報を収集されると思います。
しかし、いくつか選ぶことができるなら、のびのび系か勉強系かというよりは、その園の雰囲気が子供にあうかどうか、適性を見極めたいところです。
先生たちの年齢や雰囲気
子供たちの雰囲気
自分の子供の興味関心
など、実際に見学してみて、「ここはうちの子に合っているのだろうか?」というところを見て欲しいです。
のびのび系幼稚園のメリットとデメリット・まとめ
自由に過ごして欲しいと思うならのびのび系の幼稚園はいいと思います。
もし勉強や習い事もさせたいと思うなら、幼稚園の後の時間を利用することもできるので、必ずしも勉強系のところに行かなければ勉強ができないということでもありません。
いずれにせよ、その園が子供に合っているかどうかを見極めることが、幼稚園選びの最大のポイントになるでしょう。