小学生では勉強は基礎的な内容中心ではありますが、それでも学校の勉強が理解できなくて困っているお子さんもおられるでしょう。
勉強が理解できない理由や原因は、人それぞれですから、一概に「これだ」と特定することは難しいです。
ただ、一人一人個性が異なるように、理解することや記憶するための能力にも、一人一人の特性があり、この事実を知っているか知らないかで、勉強方法の工夫ができると思います。
今回は、個人の特性に合わせた勉強方法についてお伝えしたいと思います。
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小学生で勉強が理解できない子にありうる原因
遺伝的なことも含めて、原因はさまざまだと思いますが、これまでに出会ってきた子供さんの例を振り返ってみて、いくつかの考えられる原因を挙げてみました。
言語能力が極端に低い
小学校3年生にもなっているのに、幼児用の絵本の音読もうまくできない子がいました。
国語の教科書を音読させてみると、つっかえつっかえ、何とかかんとか、たどたどしく読んでいました。
これでは、文章の内容まで深く理解するには至りません。
このようなお子さんは、国語の力が足りないため、例えば、算数の文章問題を解こうと思っても、文章の意味が理解できないのです。
言語能力が低い原因は、さまざまだと思いますが、そのお子さんは第2子で、すぐ下に第3子の妹さんがいました。
おそらく、第1子に比べて、幼児の時に、パパやママにたっぷりと読み聞かせをしてもらった経験が少ないのではないかと思います。
言語能力が低いと、思ったことや伝えたいことも上手く表現できず、イライラしたり、かんしゃくを起こして泣いたりすることもあるので、できるだけ早く、国語力の強化を優先することをおすすめします。
言語能力が低いお子さんへの対処法
急がば回れということわざがありますが、時間がかかっても良いので、幼児の頃に戻って、絵本の読み聞かせや音読をさせることをおすすめします。
図書館に行けば、幼児用の絵本はたくさん置いてあります。
小学生なのに幼児用の絵本、と抵抗があるかもしれませんが、絵本もなかなかレベルが高いものがたくさんあります。
できるだけ毎日、絵本の音読練習の時間を確保して、聞いてあげること、また、読み聞かせをしてあげる時間も大切だと思います。
国語力のアップは、算数、理科、社会などすべての教科の基礎になりますから、小学生の間に、国語に対する抵抗感をできるだけ減らせるようにサポートしてあげてください。
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大事なことを学ぶ時期に学校を休んでいた
小学校2年生で一番大切な時期の1つに、かけ算の九九を覚える時期が挙げられます。
かけ算を完全にマスターすることは、小学校のその後の学習に大きな差を生みます。
しかし、例えば、病気やケガなどが原因で、大切なことを習っている時期に、学校を1週間以上休んでいたというケースがあります。
1年間で言えば、1週間程度は大した長さではありません。
しかし、「かけ算の九九」のように、その後の学習に大きな影響のあることを、学び損ねてしまった場合は、後々、落ちこぼれてしまう可能性があります。
大事なことを学ぶ時期に学校を休んでいた子への対処法
知的な能力が普通であり、学校を休んでいたことが原因である場合は、対処が簡単です。
その時期に戻って、やり直せば良いです。
3年生でつまづいている場合、1年生と2年生の復習を順番にしてゆけば良いと思います。
本屋に行って、今の学年よりも前の学年のワークを購入し、徹底的にわからないところを復習していきましょう。
時間はかかるかもしれませんが、小学校高学年になればなるほど、習うことが多くなり、復習時間がとりにくくなりますから、先のことを考えると、早めに低学年の復習をしっかりすることをおすすめします。
習ったことをすぐに忘れる
習ったことを、記憶にずっととどめておくことが苦手なタイプもいます。
何かしらの学習障害を持っている場合は、別の対処が必要ですが、特に障害を持っていない場合は、集中力や生活態度に問題がある可能性があります。
このような子は、注意力や集中力が散漫で、以下のような可能性があります。
他のことが気になって授業に集中していない
先生の話を聞いているようで、聞いていない
お友達とコソコソ遊んでいる
宿題も適当にやっているから頭に入っていない
漢字ドリルの練習も雑に終えて提出だけはしている
間違えても気にしないし、見直しもしない
習ったことをすぐ忘れる子への対処法
まずは、意識改革や生活習慣、生活態度に働きかける必要があるでしょう。
注意力散漫な子には、いくら口でくり返し言ってもできないことが多いので、無意識に毎日の学習習慣を身につけられるようサポートされると良いと思います。
関連リンク小学生なのに勉強がめんどくさいという子へ【無意識習慣化のすすめ】
文字を書くことが極端に遅い
コミュニケーション力はあるのにも関わらず、文字をノートに書く際には、ものすごく時間がかかる子もいます。
話すことは容易にできるため、頭の回転は速いと考えられるにも関わらず、ノートをとる際には、丁寧に文字を書きすぎるため、異常に時間がかかる子も少しいます。
このようなお子さんは、書いて覚えるとすごく時間がかかります。
普通の子は、先生が黒板に書いたことを、テキパキとノートに書き写していきます。
しかし、文字を書くことが苦手な子や、文字を完璧に書きたがる子は、字を書くことが遅いので、ノートをとることで精一杯になってしまい、先生が話していることや説明している重要なポイントを、きちんと聞いていない可能性があります。
文字を書くことが極端に遅いお子さんへの対処法
文字を書くことが遅いことを、保護者面談などで先生に伝えておくと良いと思います。
先生も知っているか知らないかで、授業中のノートについて対処法を考えることができますので、知ってもらう方が良いでしょう。
家庭学習では、工夫が必要だと思います。
早く書く練習をするということも1つの方法ですが、特性はあまり変わりにくいと思うので、得意な特性を活かした勉強方法を考える方が良いと思います。
書くことが苦手でも、話すことが得意なお子さんであれば、教科書の音読と、クイズ形式の勉強が向くかもしれません。
また、ボイスレコーダーに、学んだことを録音して、くり返し聞いて覚えるという方法もありますね。
一律全員が同じ方法で勉強する必要はありません。
一人一人の特性や特徴に合った方法を、試行錯誤しながら探してゆくと良いと思います。
個々の能力の特性や傾向を知る必要性
一人一人、性格や特技など、個性がさまざまでバラエティに富んでいるように、学習に関する能力にも、一人一人能力特性があります。
最近脚光を浴びている基準は、VAKと言われるものです。
Vは、VisualのV、視覚的な能力が高い傾向がある
Aは、Auditory、聴覚的な能力が高い傾向がある
Kは、Kinesthetic、触覚的な感覚や身体で感じる感覚が高い傾向がある
VAKテストという、能力特性を知るためのテストもありますので、一度ご自身の特性について調べてみるということも一つの方法です。
自分がどのタイプか、または、どのような傾向があるかを知っていると、勉強方法が合ってないと感じる時に、工夫ができるのでおすすめです。
小学生で勉強ができない子の原因・まとめ
今回は、個々の性格や特性に合った勉強方法を工夫すべき、というお話でした。
勉強方法は、一人一人違って当然ですし、これが正しい方法というものはありません。
苦手なことは苦手で、それをコンプレックスに思うよりは、得意な方法でどんどんスキルを磨いて伸ばしてゆけば良いのではないでしょうか。