子供の読書

読み聞かせがめんどくさい親御さんが知っておくべき5つのこと

2019年5月10日

子供に何回も同じ絵本を読んでほしいとせがまれて、飽き飽きしている親御さんもおられるのではないでしょうか?

 

何回も読んで、親の方が半分飽きてしまっている絵本を、また読んでほしいとくり返し子供にせがまれると、「読み聞かせはめんどくさい」と思ってしまうことが普通だと思います。

 

しかし、読み聞かせにはたくさんのメリットがあり、子供の成長には大変価値のあることです。

今回は、めんどくさいと思っても、読み聞かせをすべき理由や、対処法について紹介したいと思います。

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読み聞かせがめんどくさい親御さんが知っておくべきこと

読み聞かせは、根気のいる活動ではありますが、その分、子供の成長にはとても良い効果が期待できます。

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ここでは、「面倒だ」という気持ちを克服できるような知識をまとめてみました。

子供は気に入ったことのくり返しが好き

子供は、気に入ったことがあると、くり返して楽しむ性質があります。

例えば、好きな言葉や音楽、リズムをくり返したり、同じ絵本を何回も読むことも好きですね。

 

その理由としては、新しいことばかりが起きている中で、自分の知っていることがあると、子供本人の心が安心するのだそうです。

 

知らないことばかりで、新しいことが次々と起きる毎日の生活の中で、知っている絵本、結末を知っているなじみのある絵本を読むことは、安心する源となるのです。

 

わかりやすい例で例えるならば、英語が全然わからない人が、10曲くらい知らない洋楽を聞いた後に、知っている日本の曲が出てきたら、なぜか安心してホッとしますね。

子供の立場に立って考えてみると、くり返し絵本を読むことが、子供の心の安定につながることが理解できると思います。

 

子供は読み聞かせを通して言葉を覚えている

好きな歌をくり返し歌っている間に、歌詞を全部覚えてしまうということは、誰しもが経験していることだと思います。

子供も好きな絵本をくり返し読んでもらうことで、好きな文章を覚えているのです。

 

幼いうちは、文字を読めませんから、耳から聞いて、絵と共に頭にインプットしながら、言葉を少しずつ覚えています。

 

多くの語彙が頭に残れば、言語能力の高さは、将来の思考力アップにもつながりますので、多くの言葉を覚えることで将来損をすることはないです。

 

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子供にパラパラページをめくって遊ばせるだけでも良い

これは、幼児教育に携わる教授に大学時代の講義で聞いた話ですが、幼児が絵本を自分でパラパラとめくって、ストーリーの流れを気にせずに、ページを行ったり来たりさせることは、教育的に良いことなのだそうです。

 

その先生の専門は、絵本の教育でして、本当に多くの絵本を研究されていました。

子供は、リズムが好きですし、絵も好きです。

「ふわふわ」とか、「どすーん」など、音を表現するオノマトペも大好きですね。

 

文字は読めなくても、ページを自分でパラパラとめくって、ストーリーを気にせず、絵だけを見て、ページをめくったり戻ったりすることも、楽しく学ぶプロセスだという話をお聞きしました。

 

このことを知らず、絵本は最初からストーリーに沿って読むべきだと、親が思い込んでいる場合、子供がパラパラと絵本をめくって学習している時に、「それは違うよ!」と言ってしまって、せっかくの学習を止めさせることになってしまいますね。

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くり返しを好むのは幼い間だけである

幼児の間は、好きなことをくり返すことが好きですが、大人が同じことをくり返すことに飽きてしまうように、成長と共になくなってゆきます。

 

読み聞かせをくり返しくり返しせがまれることは、確かに大変ですが、これは子供の時期特有のものです。

子供が成長すればするほど、パパやママに甘えてくることもどんどん減ってゆきますから、甘えられる時期に思う存分甘えさせてあげたら良いと思います。

 

小学校の中学年にもなれば、パパやママよりも、お友達との付き合いを大切にし始めるようになってきます。

今しかこういう機会はないし、「絵本を読んで!」と、べったり甘えてくるのも幼児の間だけだと考えると、「よし、もう一回読み聞かせを頑張ろう!」という気になってきませんか?

 

子供は愛され感とスキンシップも楽しんでいる

自分は親に愛されているという安心感は、将来の自己肯定感や自信にもつながってゆきます。

忙しいからといって、子供の愛情の飢えに応えてあげられないと、反発心を起こしてしまい、反抗的な態度や、親が嫌がることをわざとしてしまうこともありますね。

 

しつけは大事ですし、間違ったことを怒ることは大事です。

しかし、基本的に子供は常に構ってほしい生き物ですから、絵本の読み聞かせの間は、怒られることもなく、親との楽しい時間を過ごせるわけです。

 

絵本を楽しむことに加えて、子供はパパやママとのスキンシップや、愛されているという実感を味わうために、せがんでいるのです。

 

読み聞かせが面倒だと思う時の対処法

くり返し絵本を読んであげることは、くり返しを好まない大人としては、退屈な作業になりますね。

退屈ではありますが、できるだけ子供には付き合ってあげる必要があります。

 

一番良いのは、面倒だと思わなくしてしまうことでしょう。そのためには、習慣化が良いですね。

  • 習慣にしてしまう(する日、しない日を作らず、毎日の自然な日課としてしまう)

 

それが難しい場合は、毎回はおすすめしませんが、本当にお疲れの時などは、子供に疲れている理由を説明して、たまには手抜きをすることも大事と思います。 

  • 自分で読み聞かせの音声を録音しておいたものを利用する

音声は録音しておいて、子供と一緒にページをめくるだけだと、実際に毎回読むよりも楽になりますね。

 

読み聞かせをするときに知るべきこと・まとめ

子供によっては、絵本の読み聞かせが好きすぎて、何回も何回もくり返しせがんでくるということもあるでしょう。

でも、それは、とても良い兆候ですね。

 

将来、学力、思考力、想像力、表現力などがアップする基礎となる力は、読書から多くを身につけられるからです。

絵本を好きな子は、本への興味がわきますから、将来読書好きになる可能性がありますね。

 

読書が嫌いになってしまってから、将来、急いで本を好きになってもらおうと思っても、大変だと思います。

 

今は読み聞かせがツライと思うこともあるかもしれませんが、子供の成長のため、将来のために、今頑張って、後で楽をしたらいかがでしょうか。

 

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です! 大学時代は教育心理学を専攻し、心理学オタクでもあります。 最近は、子供のやる気アップに関することや、親御さんの悩み解決にまつわることについても情報発信中です!

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