どうにも物覚えが悪くって、勉強で暗記に苦労した、という経験はありませんか?
でも年齢で諦めてはいけません。暗記力は、大人になってからも鍛えられるのです。
今回は暗記力の鍛え方についてご紹介します。
仕事の勉強にも役立ちますし、また、せっかくなので子供と一緒に暗記力を鍛えませんか?
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暗記力を鍛えるインプット・アウトプットのコツ
暗記力を鍛えるには、いくつかのステップを経る必要があります。
インプットとアウトプットの段階がありますので、一つ一つ詳しく説明したいと思います。
暗記をするとき(インプット)
感情と共にインプット
喜怒哀楽や感動などと共に何かを覚えると、記憶に残りやすいということがわかっています。
先生が授業中に話したことで、教科書に関することは全く覚えていないのに、くだらない話と関連したことって妙に記憶に残っていませんか。
例えば、旅行に行った時のことをよく覚えているのは、楽しいとか面白いという感情と共に記憶しているからです。
これを勉強にも応用することができます。
ただ歴史の事実をただくり返し暗記することよりも、「へえ!〇〇って、こういう事実が背景にあったんだね~!」など、感動や楽しい感情などインパクトと共に勉強していくと、忘れにくくなります。
脳内で映像化
例えば、歴史であれば、だだ教科書を目で追って、太字になっている重要な出来事や人物名を機械的に覚えようとするのではなくて、自分なりのストーリーを作って、イメージで覚える方法です。
ここで大切なことは、自分でまとめたり、要約したりすることです。
要するに、どういうことなのか?ということを、自分なりにかみ砕いて、自分の中で納得することで、具体的なイメージとしてとらえることができ、記憶にしっかり定着してゆきます。
書く
自分の手を使って文字として書く、という方法もおすすめです。
特に英単語、漢字などは繰り返し書くことで記憶に定着しやすくなります。
社会や理科などの科目であれば、教科書をただ読むだけではなく、自分なりに要点をノートに書いてまとめてみることも有効です。
可能ならば、ノートや教科書にかぶせて使用すると文字が消えたりする市販の赤シートや緑シートを利用することもおすすめです。
また、くり返し書いたり消したりできるミニホワイトボードを利用するのも良いですね。
関連付ける
自分がしていたことの記憶と勉強が結びついていることもあります。
カフェで資格の本を読んでいるときに出てきたコーヒーが美味しかったな、という記憶があると、その時に読んでいたページが妙に印象に残ったりするものです。
つまり、何かエピソードがあるとその時の記憶が残りやすいということなのです。
どうしても覚えたいことは、自分の経験とリンクさせてみたり、場所を変えて勉強してみるとか、いつもと違うことをやってみると覚えやすいかもしれません。
なぜそうなるのか、理由と共に覚えることも有効です。
覚える対象を単体で頭に入れようとしないで、何かと関連づけることで、更に覚えやすくなります。
漢字を覚えようとする時に、ただその字だけをみても覚えづらいものです。
ですから、一つの言葉にして、できれば知っていること、興味のあることと関連づけて覚えると覚えやすくなります。
声に出す
音読は、インプットとアウトプットが一度にできる方法ですから、覚えたいことを声に出してみましょう。
自分の声で耳から覚えることができるので、繰り返しCDを聞いているようなものです。
単純ですが、大変効果的な方法です。
小学生なら国語の教科書を音読するというのは、勉強の基本なので、毎日しっかりやりたいですね。
日本語のリズムや漢字、言葉などを自然と覚えられます。
録音する
覚えたいことを録音して、すき間時間に聞くというのも効率良い方法です。
今は、ボイスレコーダーも比較的安価に手に入れられますし、覚えたいことを自分の声で録音して、それをくり返しすき間時間を利用して聴くことで効率よく記憶することができます。
自分の声を自分で聞く時、おさらいになりますし、ただ覚えるだけではなく、エピソードや覚え方、思い出す方法もセットで録音しておくと、更に記憶に定着しやすいでしょう。
すぐにクイズをする
覚えたことは、すぐにその場でアウトプットすると効率が良いです。
自分が覚えたつもりになっていないかどうかが、その場で確認できるからです。
例えば、教科書の1つのポイントを学習した後に、自分でクイズを作ってみて、自分で解いてみるのです。
市販のドリルを用いても、もちろん構いません。
自主学習ノートやルーズリーフに、工夫してクイズを作ってみることも、記憶の定着には良いですね。
自分がテストの出題者になったつもりで勉強ができるので、主体的な学習につながります。
時間制限を設ける
人間の集中力はそんなに長い時間は持ちません。
例えば、高い集中力を必要とする同時通訳の人は、15分おきに交代しますね。
ですから、だらだら暗記しないで、ゲーム感覚を取り入れて、タイムリミットを決めて暗記すると効率が良くなるでしょう。
15分が長いなら、制限時間10分で暗記にトライしてみましょう。
キッチンタイマーなどを使って、短時間集中で取り組むと良いでしょう。
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記憶の定着チェック(アウトプット)
私たちの脳は恐ろしいほどの情報量を持っていて、ほんのちょっと見たもの、聞いたものでも覚えているのです。
しかしその情報を脳から引き出すことができないと、「忘れてしまった」と思うわけです。
思い出すことができればそれが「覚えている」ということになるんですね。
暗記力を高めるというと「覚える」ことばかりに意識が向きがちですが、それよりも「思い出す」ことが大事です。
つまり、記憶力の良い人とは、脳にインプットした情報をたくさんアウトプットできる人、ということなのです。
定期的に復習する
何度も目にしていること、何度も聞いていることは、覚えようとしなくても頭に残ってしまうことがありますね。
暗記をするにはやはり回数を重ねることが必要です。
ここで大事なことは、一度にたくさん覚えようとするのではなく、次の日、そのまた次の日と時間をおいて、おさらいをくり返すことです。
「エヴィングハウスの忘却曲線」という言葉をご存知でしょうか。
一度覚えたことを時間をおいてまた覚えようとするとき、時間がたつほどインプットに時間がかかってしまうという実験です。
ということは、時間をおかずに復習すれば、それだけインプットの時間を節約できるということです。
例えば、初めて見る単語を10個覚えるのに10分かかったとして、1時間後に再び覚えようとしたら10分もかかりませんね。
それは、2回目ですし、覚えた直後ですから。
しかし、同じことを1ヶ月後にやったらどうでしょうか?
また10分かかってしまう可能性が高いです。
つまり、短期間での繰り返し学習は暗記力を鍛えるのに非常に大切なことなのです。
思い出すテスト
勉強したことをその日のうちに、思い出して書くということを、やってみることをおすすめします。
書いたことをくり返し消せる小さなホワイトボードを利用するのも良い方法です。
英単語、漢字など勉強したことをひたすら書き出すのです。
全部書けなくてももちろん大丈夫で、思い出そうとして脳を使うことが大事なのです。
記憶を引き出そうとする働きによって暗記力が高まっていきます。
人に説明する
自分が覚えたことを人に説明するというのは、実際にやってみると、とても難しいことです。
ただ覚えているだけでなく、理解していないと説明できないからです。
だからこそ、人に説明する練習をすると理解が深まるとともに、記憶にしっかりと定着していくのです。
子供だったら、今日学校でやった勉強を説明させるなどすると、やったことがしっかり定着します。
暗記力の鍛え方・まとめ
暗記力というと、大人になってからでは鍛えられないと諦めがちですが、年齢は関係ないのです。
自分なりの覚え方を確立できると、何歳になってもたくさんのことを覚えることができるようになります。
試行錯誤を通して、自分に合った得意な覚え方を見つけ、せっかくですから、子供と一緒に勉強して、どっちがどのくらい覚えられたか、競争するのも楽しそうですね。