家で勉強ができるし、塾に行くよりは安い通信教育。
しかし、放っておくと教材がたまってしまい、家庭学習がなかなか続けられないとお悩みではありませんか。
うまくこなせずに、途中でやめてしまう子も少なくありません。
そこで今回は、うっかりするとたまりがちな通信教育の教材をどのように計画的に進めていくか、ということについてお話しします。
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通信教育の教材がたまる理由
最初はあんなにやる気だったのに、付録も喜んでいたのに、いつしかたまっていく教材。
なぜコンスタントに続けられないのでしょうか。
家の中には誘惑がいっぱい
ゲームにテレビ、家の中には誘惑がいっぱいです。
親が家にいればまだしも、一人でいたらそれらの誘惑を断ち切って「さあ勉強しよう!」と思うのは難しいでしょう。
先生がいない
先生と親とはやはり違う存在です。
子供は親から怒られてもなかなか言うことを聞きませんが、先生から怒られるのは嫌なものです。
塾の宿題を忘れれば注意されますが、家では勉強をやらなくても怒るのはママくらい。
他人に怒られるわけではないので、つい気が緩んでしまうのです。
ライバルがいない
塾に通っていると同じ学校の友達も何人かいるでしょう。
テストの結果を見れば「あの子はよくできる」というのは子供でもわかるものですし、進学塾ではみんなが友達であり、ライバルです。
競い合う友達がいれば「負けたくない」という気持ちも出てくるでしょうが、通信教育は孤独な戦い。
モチベーションを保つのが難しいのです。
親がしっかりと面倒を見るしかない
小学生のうちから、大人が指導なしでも自分から進んで計画的に勉強をする子は稀です。
塾だろうが通信教育だろうが、親の声かけなしに勉強を進めるのは難しいものなので、親の声がけは非常に大事です。
しかしどうやって声をかければいいのかわからないと思うので、「学習の計画の立て方」など親向けの教材が付いている通信教育が望ましいです。
多分最初にもらった教材セットの中に、親向けの冊子があったはずです。
それを今一度読み直してみましょう。もしくはホームページに情報があるかもしれません。
会社側もやめて欲しくはないわけで、どうすれば効率的に学習を進められるかということについての情報提供をしていますから、それを有効活用しましょう。
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通信教育の上手な勉強の仕方
それでは具体的に、どのように通信教育を進めていけば、教材がたまるのを防げるのでしょうか。
目標のポイントを決める
通信教材の多くは、テストを提出したり毎月の課題をこなすことでポイントが貯まる仕組みがあると思います。
それを利用しましょう。
ポイントを貯めてもらえるプレゼントを見ながら、どれが欲しいか、何ポイント貯めればこれがもらえるのか、壁に貼っておくといいですね。
常にそれが目に入ることで、「あと何ポイントだ」ということがわかりやすくなります。
毎月の計画を立てる
教材は、郵送されてくるか、タブレットを使っている場合はダウンロードするようになっていると思います。
1ヶ月にやる量を最初によく見てください。
たくさんあるとやるのが億劫になってしまうので、それを1日単位に分けるのです。
「1日たった2ページだね」と分量がわかれば、大変さが薄れます。
ダウンロード版であれば、1日にこなす分量を決めます。
カレンダー(または予定表)に、1日にやる分量を書き入れて、やったらシールを貼るか、消していくようにします。
やった分を可視化できるようにします。
もし体調が悪かったり、学校からの帰りが遅くて決めた分量ができなかった日に備えて、週末を予備日としておきます。
そうすれば、うっかり平日に1~2日できない日があっても、週末で取り返せるようになります。
もしたまってしまったら
計画は立ててみたけれど、やっぱりたまってしまったということもあるでしょう。
それでも諦めないで、少しずつでもいいから毎日やるように声をかけてあげることが大切です。
教材を開いて勉強する習慣さえついてしまえばなんとかなるので、その習慣をつけるまでは親のサポートが必須。
3ヶ月はみっちり取り組むつもりで、再度計画を立てて1日1日こなすようにしてみてください。
当面は、「勉強しない日を作らない」という目標でも構いません。
1ページでもいいから前に進むようにしてください。
教材が向いていないのかもしれない
通信教育といっても様々な種類、難易度があります。
受験用の教材、英語教育のようなものから、普段の学校の勉強を復習するような内容まで幅が広いんですね。
もしかしたら、今選んでいる教材がその子に合っていないのかもしれません。
基礎的なことがしっかりできている子だと、学校の復習のような内容だけでは簡単すぎて面白くないと感じますよね。
基礎の反復はとても大事ですが、もしちゃんとできているならプラスアルファで応用的なレベルの問題もプラスするといいのかもしれません。
英語とかプログラミングとか特殊なことをやってみたいのに、毎日同じような計算や漢字ばかり。
だから興味が持てないという子もいます。
通信教育を利用して何を学びたいのか、そこを今一度見直してみた方が良いかもしれないですね。
教材にも向き不向きがあるので、その子にあったものを見つけることでやる気もアップするでしょう。
そのまま塾通いを始めてもうまくはいかない
通信教育じゃやっぱりダメかな、塾に行かないとダメかなと思うかもしれませんが、確かに通信教育は自分でやる気がないと続けるのは難しいものです。
しかし塾も同じです。
本人にやる気がなければ、「通うだけ」になってしまい、結局塾の宿題もためるようになり、ついていけなくなります。
塾か通信教育か、どちらが向いているかはその子の性格や家庭の状況にもよるのですが、塾に行かせたから、通信教育の教材を与えたから勉強するかというとそんなことはありません。
通信教育ってやっぱり続かないわよね・・・となる前に、続け方をもう一度見直してみましょう。
まとめ
通信教育は一度たまると面倒になってしまいますから、なるべくそうならないように、毎日「今日はどこやるんだっけ?」と声をかけてあげてください。
そして、1ページでもいいから自分でやったなら、ちゃんとその頑張りを認めてあげましょう。
パパやママに褒めてもらうことが、子供の一番のモチベーションなのです。