せっかくの夏休みがやってきても、読書感想文のおかげで気が重いという小学生の子供達も多いのではないでしょうか。
日記や、行事作文、読書感想文など、真っ白な原稿用紙に何も書けないまま数時間が経過してしまうという、そんな作文嫌いな子供は多いようです。
しかし、これからの情報化社会において、ますます必要となってくるのが、作文力ではないでしょうか?
インターネット時代の重要なコミュニケーションスキルの1つが、文章力です。
小さいうちから、書くことが楽しい、そして、作文が好きだと思える子供になってもらえたら理想的ですね。
今回は、誰か別の人が書いた文章をコピペして自分のものとして提出することが、なぜいけないかということについて考えてみたいと思います。
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読書感想文のコピペが良くない理由
夏休みも終わりに近づいてきて、読書感想文を書かなければいけないのに、本もまだ読んでいない、何も書けないという子もいるかもしれませんね。
そのような切羽詰まった時期に、「誰かの文章を丸写しできたら楽に終わるのに!」と考えてしまう子がいる可能性も大いにあります。
しかし、そんな時、親御さんとしてはどのような声がけをしますでしょうか?
誰かの文章を写して終われば、そんなに楽なことはないです。
ただ、私としては、『急がば回れ』ということで、子供さんに寄り添って、たとえ提出が数日遅れてもいいから、一緒にオリジナルの読書感想文を書いて、達成感を味わわせてあげてほしいと思います。
盗用(とうよう)・剽窃(ひょうせつ)というルール違反
誰か他の人の書いた文章を、許可なくそのまま、もしくはその一部をまるで自分のものとして使うことは、「盗用」とか「剽窃」と言われます。
日本では、まだまだ盗用とか剽窃について学校で厳しく指導するということは少ないかもしれません。
しかし、例えば、アメリカなどでは、大学などの論文を書く際、盗用とか剽窃の重大なルール違反や罰則にが決められていることが多いです。
他人が書いた文章を、たとえ意図的でなかったとしても、剽窃や盗用と認められてしまった場合、厳しい処分が下されるわけです。
そのため、誰かの文章を使って、自分の意見に説得力を持たせたい場合は、その方の文章を引用して、その出典を明らかにするという方法を学びます。
自分が書いた文章が完全にオリジナルなものである、ということは、現代社会においては非常に重要なことなのです。
日本の子供が書く読書感想文や作文くらい、コピペしたってどうってことない、と思われるかもしれませんが、この知識と教養の欠落が、将来高校生や大学生、社会人となった時に大恥をかいてしまうことにつながるかもしれません。
自分らしくない文章はすぐに怪しまれる
読書感想文の提出先である学校の先生は、子供の文章を日々読んでいます。
自分が担任している、〇〇くんや、△△さんの作文能力や、語彙力、表現力は普段の授業でしっかり把握しています。
授業中にどれくらいの作文力があるのかも、チェックしていますから、夏休みの読書感想文を読んで、本人が書いたものか、誰かに手伝ってもらったものかは、読めばすぐにわかります。
担任の先生は、この後、どうするでしょうか?
もし私が、仮に担任の先生だったとしたら、〇〇さんの読書感想文を読んで、なんか変だなと思うところがあったら、きっと、個別に〇〇さんとお話をして、インタビューをするのではないかと思います。
感想文で取り上げた本の話をするかもしれませんね。
普段よりも、数段格調高い語彙や文章を書いていたりすることで、自分らしくない文章になってしまう場合は、すぐにバレてしまいますよということを知っておくと良いと思います。
最悪、書き直し提出の可能性
子供の将来のことに無関心な先生であれば、もしかしたら、コピペの読書感想文を放置するかもしれないですが、普通に、子供の将来は明るいものであってほしいと願う先生であれば、放置しないと思います。
放置してしまうと、ルール違反を認めることにつながり、将来、「人の文章のコピペをしても良い」と考えてしまう人間が誕生してしまうからです。
先生も多忙ですから、いろいろな方がおられると思いますが、少なくとも、子供達が立派な大人に成長することを願う先生であれば、きっと、やり直して提出するよう言ってくるのではないでしょうか。
もし私なら、しっかり説得して、新たにオリジナルの読書感想文を提出するまで、その子を応援すると思います。
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まとめ・自分独自の読書感想文を書こう!
提出期限は大切ですが、だからと言って、コピペで済ますことはあまりお勧めできません。
「バレなければいい」という発想は、将来、どんな違反もバレなければいいという行動につながってしまいかねません。
それよりは、たとえ締め切りが迫っていても、自分らしい文章で、頑張って独自の感想文を仕上げてほしいと思います。