言うことを聞かない、「これ買って~!」と泣きわめく、食べ物の好き嫌いをするなど、子供のわがままに手を焼いているパパとママは多いのではないでしょうか。
疲れている時にわがままを言われると、本当にげんなりしますね。
でも、そんな時こそ落ち着いて対処したいものです。
親まで一緒に「キーッ!」っとなってしまわないように、心に余裕を持って対応しましょう。
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子供がわがままになってしまう理由は?
わがままということは我慢が出来ない、ということと同じです。
- おもちゃを買って欲しい
- お菓子を買って欲しい
- 好きなものしか食べたくない
- 友達におもちゃを貸してあげない
このようなことをされると親は頭を抱えてしまいますが、これには子供なりの理由もあります。
さみしい、こっちを向いて欲しい
子供に愛情を注いで育てているつもりでも、子供が十分だと感じる愛情の量は、その子によって違います。
もっと自分に関心を持って欲しい、こっちを向いて欲しいという気持ちが「わがまま」という行動で出てくることがあります。
親を困らせるようなことをすれば、必ずこっちを向いてくれるからです。
それが「怒られる」ことだったとしても、無関心でいられるよりはずっといいと感じるからです。
子供に「わがままな子」というレッテルを貼っている
「もう本当にわがままなんだから・・・」なんて言葉を子供に投げかけていないでしょうか。
親から「わがままな子」というレッテルを貼られたから、その通りになってしまっていることもあります。
夫婦仲が悪い
子供の目の前で夫婦喧嘩をしたり、パパがママに理不尽なことを言って威張っているような場合(逆もあり)、「そうすればママ(またはパパ)は言うことを聞いてくれるんだ」ということを子供が学習してしまいます。
パパが家のことを一切しないとか、ママや子供の話を面倒くさがって聞かない、なども子供がわがままになる原因の1つです。
親の姿を見て、そうか、めんどくさいこと、自分がやりたくないことはやらなくていいんだ、ということを学習しているのです。
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過保護
子供が失敗しないようにと、何でも先回りをして手を出してしまう人がいます。
しかしそれは、子供のためにはなりません。
うまくいかないことも自分で克服する経験を積んでいかないと、我慢する力が身に付かず、自分をコントロールできなくなってしまいます。
自分に置き換えてみると分かる
あいつ、仕事できないよなあ、なんて陰で言われていたらどうでしょう。
「お前はいつも失敗ばかりだ」と上司に怒られてばかりだったら?
何となく周りに受け入れられていない、関心を持たれていないと感じたら?
大人ですから我慢は出来ますし、表立ってわがままなことは言ったりしないでしょう。
でも、もっと認められたいとか、人の関心を引きたいという気持ちは出てくるのではないでしょうか。
子供の場合はそれがストレートに「わがまま」として出てしまっているだけ、と考えたら、大人の対応次第で子供だって変われると思いませんか?
子供のわがままを直すための対応の仕方
子供のわがままは大人の対応ひとつで直せます。
ひとつひとつ、クリアしていきましょう。
一度決めたことはやり通す
子供のわがままやかんしゃくに親が根負けしてしまうことも多いものです。
こんなに外で泣き叫ばれるなら、お菓子くらい買ってしまおう・・・など、一度ダメだといったことを自ら覆してしまうと、子供は「泣けばわがままが通る」ということを学習します。
これを繰り返せば、「わがままを言えば何でも思い通りになる」ということを親が教え込んでいることになってしまいます。
ですから、一度ダメだといったことは何があっても貫き通してください。
絶対に折れてはいけないのです。
パパとママで基準を一致させる
ママが怒っても、「パパはいいって言ったよ!」なんて言われると困ってしまいますよね。
何が良くて何がいけないのか、夫婦でしっかり話し合い、いけないことの基準を一致させておきます。
そうしないと子供がどちらの言うことに従えばいいのか混乱してしまうからです。
わがままを我慢できたら褒める
いつも言っていたわがままを我慢できたら、その時はたっぷり褒めてあげましょう。
いつもは「お菓子を買って!」とスーパーでだだをこねるのに、今日は我慢できた。
そんな時は「今日はわがまま言わないで我慢できたんだね、偉いね」とちゃんと認めてあげることが大事です。
子供だって怒られるよりも褒められる方が嬉しいに決まっています。
わがままを我慢したらパパやママがそれを分かってくれたんだ、と思えば、それが子供のモチベーションにつながります。
これは、一度貼ってしまったレッテルをはがすのにも有効です。
「言われる前に自分から宿題が出来たね」「好き嫌いしないで野菜を一杯食べられたね」など、出来たことをちゃんと褒めてあげれば、自分は「○○が出来る子なんだ」という気持ちが育ち、新たな「良いレッテル」を自分で貼り直すことが出来るからです。
出来るまで繰り返す
一度我慢が出来たからといって次も出来るとは限りません。
再びわがままが出てきた時に、「こないだは我慢したじゃない!」なんて怒っても仕方がありません。
出来るまで何度でも、
- 親の姿勢を貫き通す
- 我慢できたら褒める
を繰り返しましょう。
わがままを直すには親の根気が必要です。
むやみに手や口を出さない
たとえば子供が遊びの中で、友達とトラブルが起きそうになったとき、見守れる場合は口を出さずに見守ります。
それでわがままを言って友達と喧嘩になってしまうかもしれませんが、それも1つの経験です。
喧嘩をすること自体は悪いことではありません。
喧嘩をしたら、何が悪かったのか、どうすれば仲直り出来るのかなど、そこから学ぶことはたくさんあるからです。
そういった「失敗」からしか学べないこともあるので、親は何でもかんでも口を挟まずに、じっと我慢して見守ることも必要です。
「怒る」と「叱る」は違う
「怒る」はただ単に感情をぶつけているだけです。
子供には何も伝わりません。
なぜ今そのわがままがいけないことなのか、どうして我慢をしなければいけないのか、繰り返し伝えること、それが「叱る」ということです。
最初はすぐに分からなくてもかまいません。
諦めずに、何度も繰り返し話しましょう。
子供の行動は100%親に責任がある
子供は親の鏡です。
子供の行動で何か困っていることがあるとしたら、それはすべて親(もしくは周りの大人)に何らかの原因があります。
ここでいう原因とは「親が悪い」ということではありません。
子供がわがままになる要因が自分の行動の中にあったかな?と考えて欲しいのです。
子供は親の背中を見て育っていますし、親の行動から様々な思いを受け取って、それに敏感に反応しているだけなのです。
たとえば、仕事が忙しくて子供の話をしっかり聞く余裕がなくなっているとか、子供が「こっちを向いて欲しい!」という気持ちをわがままという行動で表しているに過ぎないことがあります。
生まれつきわがままな赤ちゃんはいません。
親とのかかわり合いを通して色々なことを学んできているので、子供がわがままになるということは、子供なりの理由が必ずあるのです。
子供のわがままは親子の関係を見直すいいきっかけになりますし、子供と真摯に向き合ういい機会です。
わがままという行動で子供が何かを訴えかけているんだと思って、子供とのかかわり合い方を考えてみましょう。
子供のわがままの直し方・まとめ
子供のわがままに手を焼く、というのはたいていのパパ、ママが経験していることです。
成長の一過程と捉えて、あまり深刻に考えず、大人の対応次第で必ず直ると思って行動すれば大丈夫です。
むしろ、わがままひとつ言わず、何でも親の言うことを聞く子の方が怖いでしょう。
自分の感情を押さえつけてしまって、言いたいことも言えていないのではないかと心配してしまいます。
子供がわがままを言い出したら、これは何かのサイン!と思って、そのわがままの奥にある本当の欲求を探ってみてください。
必ず解決策が見つかるはずです。