子供が人見知りだと、どうしてもっと積極的になれないんだろうと親はやきもきしてしまいますね。
でも、焦らないでください。
誰でも通る成長の過程ですから、無理に治そうとすればもっと人見知りがひどくなってしまうかもしれません。
ではどうすればいいのでしょうか。
子供が人見知りで困ると思った時に親ができることを紹介します。
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子供の人見知りは当たり前
子供の人見知りは赤ちゃんの頃から始まっています。
乳児の頃から一緒にいたお母さんなら覚えがあるしれません。
生後6ヶ月くらいから、知らない人を見たとたんにいきなり泣き出したり、ぐずったりしたことはないでしょうか。
それが人見知りの始まりです。
知らない人を見たら不安に思うという、ある意味子供にとっては当たり前の反応です。
人見知りもだいたい幼稚園に入る年齢くらい、3歳前後になると落ち着いてきますが、もっと大きくなってもなかなか周りと馴染めないという子も少なからずいます。
でもこれは成長の過程で誰でもあること。
その克服のスピードには個人差があります。
2歳くらいで誰とでも平気で接することが出来る子もいれば、6歳を過ぎてもお父さん、お母さんから離れられないという子もいます。
それが悪いことではなくて、成長の仕方にはその子なりのスピードがあるということです。
子供の人見知りを克服する4つのポイント
こんなとき、親が焦って無理矢理大勢の友達の中に放り込んでしまったり、「人見知りで困る」というようなことを子供の前で言ってはいけません。
無理して治そうとすることが一番良くないことです。
子供に過度のプレッシャーを与えるだけで、何も良いことはありません。
それではどうすればいいのでしょうか。
家族で挨拶してますか?
朝起きたらおはよう、寝るときはおやすみなさい。
行ってきます、お帰りなさい。
家族同士でちゃんと挨拶できているでしょうか?
家の中で出来ないことは外でも出来ません。
家族同士で気持ちよく挨拶が出来ていないのに、幼稚園の先生やお友達だけに挨拶が出来るはずがありません。
他人にも挨拶をして欲しいと思うなら、まずは家族で基本の挨拶が出来るように心がけましょう。
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親が積極的に周りの人に話しかける
自分では意識していないものの、近所の人でも何となく苦手な人には挨拶せずに素通りしてしまうなど、「人見知り」のようなことをしていないでしょうか。
子供は親の姿をよく見ているものですから、子供の行動は自分の鏡であることが多いものです。
誰にでも積極的に話せるようになって欲しいと思うなら、まずは自分がやってみましょう。
ご近所さんに挨拶するのはもちろんのこと、公園で出会った他の子供に声をかけるなど、自分が積極的に他人と関わる姿を見せるようにします。
かといって、それを子供に強要してはいけません。
あくまでも自分の行動を見せることで、子供に何かを感じ取ってもらうことが目的です。
まずは少人数で慣らす
人見知りの子はいきなり大勢の中に入っていくことが出来ません。
ですから、それをダメなことだと決めつけないで、まずは一人でいいから気の合う友達を見つけるようにしてみましょう。
大勢の中には入れなくても、1対1なら自分のペースで遊べる子が多いものです。
「友達100人できるかな」はこの際忘れましょう。
人見知りの子がいきなりたくさんの友達を作る必要はありません。
1人でいいから楽しく遊べるお友達が出来れば、そこから少しずつ交友関係を広げていくきっかけになります。
焦らない
人見知りを早く治さなくては、などと焦るのは禁物。
親が神経質になるとそれが子供に伝わり、余計に萎縮してしまいます。
人見知りなんていつか治る、くらいの気持ちでいることが大事です。
早く治す必要はありません。
成長のスピードには個人差があり、人より早くできることが良いことではありません。
子供本人も、もっと周りの人と話したい、友達を作りたいと思っているかもしれません。
それなのに親が「もっとちゃんと挨拶しなさい!」などとプレッシャーをかけてしまっては逆効果になってしまいます。
親というのは「わがまま」なもの
もしも子供が活発で、うるさいくらい元気だったら、それはそれでおとなしい子供を見て「うらやましい」なんて思ったりするものです。
今の世の中は物騒ですから、誰にでも話しかけてしまうフレンドリーな子だったら、「知らない人にもほいほいついていってしまうかもしれない」と心配するかもしれません。
たまたま今、人見知りであることを心配しているかもしれませんが、それがなくても子供に関する心配事はつきないものです。
人見知りでなかったとしても、きっと何かしら心配事を見つけ出しては悩むことでしょう。
親は心のどこかで、自分の思い通りに育って欲しいと考えているものだからです。
だから、人見知りであることを悪いことだとか、ダメなことだと決めつけないで、ひとつの成長過程だと思って親がどっしり構えていることが大切です。
人として大切なものを持っていれば、人見知りであっても友達が出来ないということはありませんし、おとなしい性質の人の方がつき合いやすいと思う人だっているはずです。
それなら人見知りはむしろ大事な個性かもしれません。
本当に克服する必要があるかどうかも、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
子供の人見知り、克服のポイント・まとめ
日本はみんなと同じであることを求められる社会です。
他の子と同じように行動できないと焦ってしまう親御さんもいるかもしれません。
でも、人見知り=人付き合いが出来ないということではありませんから、過度な心配は無用です。
これからの世の中を生き抜くためにはそんな横並びでいいのか、その子の個性をもっと大事にして、いいところを伸ばしていければそれでいい、くらいのおおらかな気持ちで子供を見守っていきませんか。
大丈夫です。
たっぷり愛情を注いで育てていけば、人見知りをしていたことも懐かしくなるくらい、立派に成長するものです。