こどもの頃にそろばんを習っていたという方も多いのではないでしょうか。
昔は習字などと並んでポピュラーな習い事でしたよね。
では、自分のこどもにもそろばんを習わせたい!と思った時に、通える範囲に教室がなかったり、他にも習い事があったりすると、独学で学ぶことは出来ないかな?と考える人もいるでしょう。
そろばんは独学でもこどもが習得できるものなのか、独学のメリットやデメリットについて考えてみたいと思います。
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そろばんは独学でこどもが学ぶことは出来る?
そろばんを独学で学ぶことが出来るのでしょうか?
結論からいいますと、出来る子もいるし、出来ない子もいます。
また、習得したいレベルによっては、やはり教室に通う必要が出てきます。
そろばんで何を学びたいか
例えば数字に親しんでもらいたい、算数への苦手意識をなくしたいというくらいであれば、自宅で教えることも可能です。
親が一緒になって、そろばんを弾くことの楽しさを教えてあげれば、遊び感覚でそろばんを学ぶことが出来るでしょう。
本格的な計算能力を身につけたいとなると、やはり経験を積んだ先生の指導の元で練習を重ねることが必要になってきます。
例えば、間違いが多かったり、スムーズに計算が出来なかったりという時に、素人の親ではどこでつまづいているのかということが分かりませんし、適切な指導が出来ません。
でもそろばん教室の先生であれば、その子にあった指導方法で技術が向上するように導いてくれるでしょう。
机に座る姿勢や早く問題を解くコツなどは、保護者の方では指導が難しいと思います。
自宅で教える時のポイント
もし独学で始める時は、次の4つのポイントが重要です。
子供が楽しんでできるテキスト選び
そろばんにかける時間の確保(習慣化が必要)
オーバーすぎる位の褒め言葉
親の忍耐力(これが難しい!)
数に興味を持ち始めたくらいの年齢でいきなり足し算、引き算などを始めてしまったら計算が楽しくなくなってしまいます。
最初は子供が楽しんで見られるようなカラフルなテキストで、やる気を引き出してあげることの方が大切でしょう。
また、そろばんは反復練習がとにかく大事なので、独学でやるなら少なくとも週に2回くらい、できれば2日に1回はやりたいものです。
1回の時間は20分くらいでいいので、回数と重ねることが重要です。
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独学で学ぶことのメリットとデメリット
とりあえず独学で始めてみたいという方のために、メリットでメリットについて考えてみましょう。
独学のメリット
独学でやるということは、自分の家でもいいですし、どこでも好きな場所で、いつでも好きな時間にやることが出来ます。
- 人と競争せずに自分のペースで学べる
- 親子で一緒に出来る
- 自分の好きな時間にできる
- 自分の好きな教材でできる
などのメリットがあります。
ですから、他に習い事をやっていて、さらにそろばん教室に通う時間を確保できないこどもはまず独学で始めるのも手です。
独学のデメリット
好きな時に出来るとはいっても、小さいこどもはまだ時間の感覚がありません。
ですから、独学で学ぶには親が進み具合をしっかり管理してあげないといけません。
- カリキュラムを親が組んであげないといけない
- 教材も自分で選ばないといけない
- 仲間がいないのでモチベーションを維持しにくい
- 学習のペースや上達度がそれでいいのか判断しにくい
- 珠の動かし方に変な癖がつく
- 今後そろばん塾に入る時、やり方が微妙に違う可能性がある
などのデメリットが考えられます。
そろばんはとにかく短時間でもいいから数を重ねること、回数をこなすことが大事なので、ある程度親がみてあげないとこどもだけで自主学習をすることは難しいでしょう。
また、そろばんの珠の動かし方は、塾によって異なる場合があります。
そのため、私が運営しているそろばん塾に他の塾から編入してくると、まず珠の動かし方が今までと違うことに子供は戸惑います。
通わせるための費用も軽減できますが、その分親の負担は増えることになります。
手間を取るか、費用を取るかというとですね。
そろばん塾へ通うメリットとデメリット
そろばん塾に通うメリットとデメリットについても考えてみましょう。
メリット
塾に通うメリットはたくさんあります。
その子に適した教材を使える
わからないことは先生に教えてもらえる
姿勢やそろばんのコツなどが指導してもらえる
珠の動かし方に変な癖がつかない
友達もできるし、仲間がいるので頑張れる
自分のレベルを客観的に計れる
多くのそろばん塾は「しつけ」も教えてくれる
先生の指導が厳しい(これが1番のメリットかも)
やっぱり仲間がいるというのは大きいですね。
くじけそうになってしまっても、周りの友達が頑張っている姿を見ればやる気もわいてくるでしょう。
小学生は「友達もやっている」ということが、塾に通うモチベーションになったりします。
珠の動かし方に変な癖がつかないこともメリットです。
1度習慣化した癖はなかなか直りません。
また、こどもが問題を間違えた時、なぜ間違えたのかを教えてもらえるメリットもあります。
こどもは、癖によって同じ間違いを繰り返す時があります。
なぜ間違えたのか、どうすれば同じ間違いをしなくなるのか、保護者の方にはここまでの指導は難しいでしょう。
デメリット
デメリットとしてはこのようなことが考えられます。
通う頻度が多い
月謝がかかる
そろばん塾は週2~4回くらいで通う必要があります。
週に1回では少ないので、自宅練習でカバーしましょう。
それだけ回数をこなす必要がある習い事だということです。
小さい子だと一人で行くことは出来ず、親が送り迎えをしないといけませんので、その負担は大きいですね。
また、そろばん塾の月謝は他の習い事と比べるとかなりリーズナブルではありますが、他の習い事をすでにやっている子も多いと思います。
出費が増えるのは家計に取って少々痛手かもしれません。
まとめ
こどもがそろばんを独学で学ぶことは可能かどうか、ある程度までなら可能かもしれません。
足し算や引き算、簡単なかけ算、割り算くらいなら、親が教えることも出来ると思います。
それ以上の、本格的な計算能力や、そろばんが持っているメリット(集中力をつける、判断力をつけるなど)を得たいと思うなら、やはり塾の先生の元で経験を積む方がベストです。