勉強をしなければいけない時に、一向にやる気を見せてくれない我が子にやきもきしている親御さんは多いと思います。
子供が勉強に本気になれないのはある意味仕方のないことです。
なぜなら、多くの子供は遊ぶことの方が楽しいですから。
では、どうしたら遊ぶことよりも勉強が楽しいと、勉強に対して本気になってくれるのでしょうか。
そのために親ができることについてまとめました。
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子供が勉強したくないのは当たり前
小学生くらいの子供で、自分から勉強をすることの意味を見いだし、親が何も言わないのに勉強を進んでする子はそれほど多くはありません。
ゼロではありませんが、珍しいでしょう。
小学生では、勉強することの意味をまだよく分かっていない子がほとんどですし、勉強よりも遊んでいる方が楽しいと思います。
勉強の必要性がわかっていない
受験をするとなったら「勉強をしなくてはいけない」ということはわかりますが、自分から受験しようと言い出す子は少ないと思います。
多くの場合、親がすすめますね。
なぜ中学受験をした方がいいのか、子供がその理由を理解していないと、なかなかスイッチが入りません。
では受験をしなければ勉強しなくてもいいかというと、そんなことはないですね。
この場合は、なおさら勉強する必要性を理解させることが重要です。
将来の自分の可能性を広げるために今勉強する必要があるのだということを繰り返し説明してあげて下さい。
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子供に本気を出して欲しい!やる気を引き出す5つの方法
子供は放置しておいても、勝手にやる気が芽生えてくるわけではありません。
親の働きかけは必須です。
勉強が楽しい!という雰囲気を作る
勉強をしなくてはいけない!というような強制的な雰囲気を作ってしまうと、勉強は苦行でしかありません。
しかし、「勉強するのが当たり前」で、親も一緒に勉強を楽しんでいるような家庭だったらどうでしょうか。
例えば、親がスポーツをすることが大好きで、休みの日には何かしら身体を動かしているような家庭では子供もスポーツに親しむことが多いものです。
また、音楽が好きで、親が楽器を楽しく演奏していたりすると、子供も自然と小さい頃から楽器を弾くことが当たり前になったりします。
それと同じことで、親が何でも自分で調べてみたり、本をたくさん読んでいたり、博物館などに足を運ぶことのが多い家庭では、子供も同じようなことに興味を持つものです。
ですから、子供に勉強を強いるのではなくて、自然と子供が勉強してしまうような環境を作ると、「勉強するのが当たり前」になっていきます。
簡単な問題集でやる気アップ
受験を考えると、基本問題だけでは不十分で、どんどん難易度を上げていきたいところですが、難しい問題ばかりをやっていると疲れてしまいます。
それよりは、たまに簡単な問題集をやって「すらすら解ける」という感覚を思い出させてみてください。
「✖(バツ)」ばかりの問題集より、たくさんの「〇(丸)」がついている問題集の方が達成感があるはず。
やればできるんだよね!と思ってやる気につなげることが大事なので、やる気がなくなっている時にはいったん簡単な問題集に戻して「できる感覚」を取り戻してみることをおすすめします。
学校見学をたくさんしてみる
中学受験を考えているのであれば、学校見学は必須です。
皆が経験する高校受験と違うため、小学生の子供には「受験をする」ということがまだまだイメージできないのだと考えられます。
しかも、どんな学校に行くのか自分で選びなさいといっても無理。
私立の中学校がどういうところなのか、全くわからないからです。
ですから、受験をさせたいと思うなら、子供と一緒に色々な学校を見学してみてください。
そして、ここに行きたい!と思うような学校が決まったら、「ここに合格して通っているイメージ」を頭の中で描けるようにサポートします。
今中学受験を考えていなくても、実際に見学して見ると気持ちが変わることもあります。
一生懸命勉強すると、近所の学校に行くという以外に、こういう学校に通うという選択肢もあるのだ、ということを知ると、やる気スイッチが入るかもしれないですよ。
やる気を引き出してくれる「人」に出会うこと
親がいくら口を酸っぱくして勉強の大切さを説いても、なかなか伝わらないことが多いですよね。
そんな時には、第三者の力を借りるのが有効です。
例えば、博物館や美術館、科学技術館などの子供向けのワークショップだとかイベントに連れて行ってみると面白いですよ。
専門家の話はそれは楽しいですし、子供の好奇心を刺激してくれます。
普段は聞けない話を聞くことで、今まで見えていなかったやる気スイッチが押されるかもしれません。
また、実際に中学受験をした人の体験談を聞くというのもいいですね。
合格してどうだったか、入りたい学校に入ることが出来てどんな中学校生活を送っているのかなど、「合格体験記」を読んだりすると、自分が受験した後の生活がイメージできて、やる気がわいてくると思います。
本気になるまでじっくり待つ
子供には子供の成長のスピードがあります。
親が一生懸命頑張っても、なかなか本気が出ない子もいます。
こんな時は、子供を信じて待つしかありません。
もちろんその間、色々な働きかけはします。
しかし、結果を焦らないことです。
親に言われて嫌々やっていることは身につかないので、無理強いはしないこと。
でも、「おやつ食べたら勉強する?」などの声かけは続け、親も一緒に勉強するようにします。
そして、きちんとやったことはしっかり褒めてあげてください。
時には強制的にやらせることで結果が出ることもありますが、子供のやる気を信じてじっくり待つというのもひとつの方法です。
そもそもの動機付けは大丈夫か
子供が本気になるかどうか、それはそもそも「それを成し遂げたいと思う強い気持ち」、つまり動機があるかどうか、というところにも関わってきます。
やる気スイッチは大人が押してあげることが出来ますし、それである程度は成績も伸びていくでしょう。
しかし、途中から加速できるかどうか、最後の一踏ん張りまで頑張れるかどうかは、その子が持っている「動機」が大きいのです。
例えば中学受験ですが、ただ「合格する」という目標だけでは途中でエネルギー不足になる可能性があります。
どれだけ本気になれるかは、この動機の強さにかかってくるので、もしいくら頑張ってもなかなか本気になれないという時は、「本当にそのことを成し遂げたいい」という強い気持ちがあるかどうかをもう一度確認した方がいいかもしれません。
まとめ
子供の本気を引き出すのはなかなか難しいものです。
親から見たら本気を出していないと思うような子でも、子供なりに一生懸命考えていることはたくさんあります。
あまり無理強いすることなく、その子が本当にやりたいと思うことを見つけてあげて、応援してあげることが本気を引き出す近道かもしれません。