100円ショップなどで安い化粧品が手に入るという背景もあり、現代では小学生でメイクを始める女の子も増えているようです。
バレエやダンス、ピアノの発表会やお祭りなどで、小学生でもメイクをすることはもちろんありますが、普段から小学生が過度に化粧をすることは、成長の過程で肌など身体への悪影響も考えられます。
今回は、子供のうちにあまりメイクにのめりこまないようにする方法をまとめてみました。
大人が化粧をする3つの理由
まず、大人の女性の多くはメイクをしますが、これは何のためなのでしょうか。
エチケット
男性ビジネスマンは仕事に行く前にひげをそり、きちんとした服装をして身だしなみを整えますね。
それと同様、女性にとってのメイクは、多くの人にとっては最低限の身だしなみととらえられています。
家にいてお仕事をしていない女性は、化粧をしていない人も多いと思いますが、専業主婦のママさんでも何かの会合などで出かける時は化粧をしたりします。
外出時の身だしなみと考えると良いと思います。
美しく見せたい
特に若い女性は、男性を含め、周りの人から魅力的な人だと思われたいという気持ちが少なからずあります。
メイクをすることで、通常よりも魅力的な自分に変わることができるため、なりたい自分の像に近づける効果があります。
自信をつけたい
年齢を重ねていきますと、女性はシミやしわ、そばかすなど、さまざまなお肌の問題が出てきます。
それらを隠したい、素顔では恥ずかしくて人に会えないと感じている人が多いです。
自分のお肌の状態に自信がないため、それをカバーしてくれる化粧をします。
気分的にも別人格と言いますか、自分の心を明るくさせ、モチベーションをアップさせるような効果があります。
小学生がメイクをしたがる4つの理由
それでは、なぜ子供がメイクをしたがるのでしょうか?
ママへのあこがれ
特に女の子は、お母さんが普通の顔から美人に変身するところを見て、興味深々になります。
まつ毛がクリンとなり、口紅がきれいに塗られて、目がパッチリとするといった感じで、お母さんが美人に変身するところを見て女の子はあこがれるものです。
「私も変身して可愛くなりたい!」
「お母さんの鏡台のところにおいてある化粧品を使ってみたい」
などと、早かれ遅かれ、自然に思うものです。
とにかく興味深々なのです。
友達の影響
男の子でも、〇〇君がこういうゲームをもっていて、他の子もみんな持っているから欲しいという状況がよくあると思います。
〇〇ちゃんが化粧品をもっていて、〇〇ちゃんも持っているみたい。
だから私も欲しい。
お友達と遊ぶ時に、誰が上手にメイクができるかを試してみたい、という状況もあると思います。
雑誌などのモデルの影響
子供用の雑誌に出てくる同じような年ごろの子供のモデルがメイクをしていて、可愛く写っていたりすると、自分もそれにあこがれてやりたくなります。
大人の女性も、雑誌を見て洋服を購入したり、メイクの仕方を学んだりしますが、同じことが小学校の女の子にも起こっているわけです。
別人感が楽しい
例えば、バレエの発表会や、七五三の儀式の時にメイクを経験した子供、また、写真館でメイクをしてもらい、ドレスアップして家族写真を撮った子供たちは、変身した自分を経験しています。
別人になった自分が素敵に見えて、化粧をすることは楽しいことだと感じます。
別人感を楽しめるメイクを、もっとやってみたいと思うことも、よくあることだと思います。
小学生の過度なメイクを制限する5つの方法
ただ、子供がメイクをすることは、肌荒れなどの原因になるなどデメリットもあります。
どの方法が効果的かは、子供によると思いますが、子供のメイクをやめさせる方法をいくつか挙げてみましたのでご参考になればと思います。
必要性がないと伝える
以下のような、子供がメイクをする必要性がないことを伝えるのは一つの方法だと思います。
子供は仕事をしていない。学校に行くためにメイクは必要ない
遊びに行くときもメイクする必要性はない
子供はつやつやの肌をしているので、美しい潤った肌をメイクで隠す必要がない
潤ったつるつるの状態のお肌に、化学的な薬品を含む化粧品をわざわざ塗る必要がない
なぜメイクをしたいのか、問いかけて子供に答えてもらうことも良いかもしれません。
肌荒れや老化などの怖さを伝える
子供の肌は敏感ですから、大人が使う化粧品を使用すると、肌荒れの原因になるかもしれません。
荒れた肌の写真を見せたり、しわの多い老化した肌の写真を見せるなど、子供のうちに化学的なものを肌に使用する怖さを伝えられると良いのではないかと思います。
安い化粧品に使われている原材料を一緒にチェックすることも良いかもしれません。
正しいメイクの知識を教える
洗顔のやり方や、メイクの方法など、何のためにメイクをするのかを含め、正しいメイクの知識を与えることは、過度なメイクを防ぐことにつながると思います。
特に、寝る前には必ずしっかりと化粧を落とすべき理由などを教えることで、むやみに化粧をすることが、肌荒れの原因になることを早い段階から知っておくことができます。
素顔が一番かわいいと伝える
子供がメイクをした顔を親に見せてきて、「どう?」とか、「かわいい?」と質問をしてきたときには、その化粧をした顔を見て、「子供らしくないからあまり可愛くないよ」と伝えてみてはいかがでしょうか。
「メイクをすると不細工になるね」とまでは言わなくても良いと思いますが、すっぴんの素顔になった時の顔をじっくりと見つめて、「メイクなしの素顔が一番かわいいよ」とほめることがおすすめです。
素顔が一番かわいいと言われることで、自分に自信がつき、わざわざメイクをしなくても良いと思えるようになります。
ルールを決める
ママと一緒に、いくつかの約束事を作って、そのルールの中でメイクを楽しむということは良いと思います。
例えば、学校へはメイクをしていく必要がないし、メイクはしない。
外出時も子供のメイクは不要であるため、外に行くときはメイクをしない。
ただ、どうしてもやりたい、それをしないと友達関係にひびが入るという場合もあると思うので、時々、友達とお家の中で遊ぶときだけはオッケーとするなど、具体的なルールを決めましょう。
肌に優しい材料の化粧品を使用すること、また、化粧をしたら、お肌の維持のためにしっかりと洗顔をして落とすことなど、ママと一緒に約束を作って守ってゆくことが良いと思います。
小学生の女の子のメイクを制限する方法・まとめ
小学生の女の子は成長過程で、ファッションやメイクなど、外見を良くするためのいろいろなことに興味を持ち始めます。
女の子の友達関係も維持したいですし、本人が楽しいと思うことを応援してあげたい気持ちがあるものの、小学生のメイクは是非が分かれるところだと思います。
過度なメイクにはまってしまって、子供の本来の魅力がなくなってしまうようなことのないよう、家族で相談しながら良い方法を見つけていってほしいと思います。