テスト前で勉強をしなければならないにも関わらず、勉強のやり方がわからずに困っているお子さんも多いと思います。
勉強は学校にいる間だけすべきものだと思っている子供さんも多いと思いますが、大人になってからも、何かについて学ぶことはとても大切なことです。
社会に出て成功してゆくために必要な「学ぶスキル」を、子供のうちに学校で練習していると思って勉強に取り組んでほしいと思います。
今回は、さまざまな勉強のやり方について、一人一人の特性に合わせて、自分に合った勉強方法の見つけ方についてお伝えしたいと思います。
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テスト勉強がうまくいかない原因
テスト勉強で成果が上がらない原因を4つに分類してみました。
勉強のやり方が自分に合っていない
人それぞれ、個性があって誰一人同じ人間がいないのと同様、勉強のやり方にも人それぞれ、向き不向き、得意不得意があります。
例えば、以下のように、暗記の方法1つを取っても、一人一人異なる得意な方法があると思います。
- 目で見て記憶することが得意な子
- くり返し書いて覚えることが得意な子
- 音読して耳で覚えることが得意な子
- アプリを使って覚えられる子
- ノートをきれいにまとめて覚える子
教科書を音読しながら頭に入ってくるタイプの子が、苦手なノート作成などに時間をかけすぎるなど、効率が悪くなっている可能性も考えられます。
最初は試行錯誤が必要ですが、自分に合った勉強方法を見つけて取り組んでほしいと思います。
勉強計画の立て方がわかっていない
テスト前に勉強の計画を立てることは、大人のビジネスの世界でいう「戦略」と同じようなものです。
期日までにどのような戦略でテストを攻略するのか、自分で考えて計画を立て、実践に移し、達成に結びつけることが大切です。
戦略で大切なことは、自分の得意科目や苦手科目を知り、それを踏まえて、すべきことをリストアップして、優先順位をつけることです。
そして、さらに大切なことは、時間配分です。
目の前のことに、やみくもに取り組んでいるだけの勉強では、すべての勉強を効率良く期日までに完了させることは難しいと思います。
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集中できる環境がない
テスト勉強においては、集中できる環境を整えることは大変重要なことです。
家族が談話しているリビングで、テスト勉強に集中できる子供さんは、なかなかいないと思います。
また、勉強部屋に1人でいる場合でも、以下のような場合は、集中しづらいと思います。
部屋が雑然としている
ベッドが机のすぐ近くにある
PCやスマホが常に手の届くところにある
マンガや雑誌、CDなどが部屋にたくさんある
モチベーションが低い
テストに対する意欲があまり無かったり、成績を上げたいという意識が低いと勉強への取り組み姿勢に大きな影響が表れます。
以下のような子供さんは、たとえ塾に行っても、家庭教師をつけても、伸びることは難しいでしょう。
やらされてイヤイヤやっている
言われたことだけをやっている
自分で考えたり工夫をしない
どうせできないと半分諦めている
勉強のやり方がわからない子向けの対処法
例えば、暗記は勉強で大切な部分を占めますが、さまざまな暗記の方法があります。
暗記の方法
- くり返し音読する
- ノートを作りながら覚える
- 覚えたことを他人(もしくは自分)に言う
- ワークの問題を解く
- くり返し書いて覚える
- 自分でテストを作る
- 録音して聴いて覚える
- 紙に書いて見えるところに貼る
- 語呂合わせを利用する
- イメージとセットで覚える
- 歌を作ってリズムと共に覚える
自分に合った勉強方法の見つけ方
① 自己分析する
自分に合った勉強方法を見つけるために、まずは、自分の弱点や強みを知るところから始めましょう。
過去の自分の成功体験や行動パターン、考え方の傾向などを振り返ってみて下さい。
そして、どういう時に失敗をしやすいか、どういう時に良い結果が出たのかを思い出してみてください。
例えば、暗記の例を挙げてみましょう。
自分は、どういうタイプなのでしょうか?
すぐ覚えられるけれど、すぐ忘れるタイプ
論理的に覚えるタイプ
音読だと頭に残りやすいタイプ
黙読しないと頭に入ってこないタイプ
くり返しノートに書いて暗記するタイプ
ノートにきちんとまとめられるタイプ
メモ程度で覚えられるタイプ
人に話して覚えたことを定着させるタイプ
仲間とグループ学習が得意なタイプ
毎日コツコツ予習復習タイプ
直前集中一夜漬け丸暗記タイプ
塾で一斉授業を好むタイプ
家庭教師で個別指導好むタイプ
② やってみる
色々な方法を、最初はとにかく試して良い方法を模索してみましょう。
自分が得意な勉強のやり方がきっと見つかると思います。
③ 分析する
うまくいかなかった場合は、どこが良くなかったのか、分析してみましょう。
ちょっとだけ、やり方をかじっただけでダメだと決めつけるのは良くないので、ある程度忍耐力をもって取り組んでから分析してみましょう。
④ 改良改善する
うまくいかなかったことはやり方を変えてみる。
そして、うまく効果の出た方法は、さらに工夫をしてより良い方法を見つけ出しましょう。
勉強方法も、工夫した結果、良い成績につながってゆくと、どんどん勉強することが楽しくなってゆくでしょう。
勉強計画の立て方
普段からコツコツ予習復習をするお子さんであれば、テスト前に焦ることもないですが、このような子はほとんどいません。
今回は、テスト1週間前に立てるべき計画を例に挙げます。
勉強する時間を先に確保する
まずは、1週間のスケジュールを書き出し、勉強にあてられる時間を先に確保しましょう。
例えば、平日は、帰宅後、食事や風呂などの時間を除く4時間を勉強に充てる。
休日は、余裕を持たせたスケジュールにして、最低でも8時間を勉強に充てる。
テスト当日から逆算して、4段階の勉強時間に分ける
第1段階 基礎的なことを覚える時間
第2段階 問題を解く時間
第3段階 ミスしたところを解きなおす時間、暗記する時間
最終段階 テスト前日とテスト直前まで、ミスしたところを復習する時期
これを、各科目ごとに行わなければなりませんから、自分の弱点を知り、1週間前にしっかりとした勉強計画を立てることが大切です。
勉強に集中できる環境の整え方
集中できる環境も、それぞれ千差万別異なりますから、自分にふさわしい環境を整えましょう。
1人で集中するタイプなら勉強部屋
机の上はできるだけ整理整頓を心がけ、不要なものは目につかないようにしましょう。
特に、パソコン、スマホ、マンガ、ベッドは、目につかない場所に遠ざける工夫が必要です。
仲間と伸びるタイプならファミレス・カフェ・図書館
仲間と切磋琢磨して学んだことを教えあったり、クイズを出し合って伸びるタイプのお子さんもいるでしょう。
グループワーク型の場合、時間を決めて、図書館やファミレスなどで勉強することもおすすめです。
友達と会う時までにしっかり勉強をしますし、自分から人に教えたり話したりすることは、受け身の学習よりも記憶に定着しやすくなります。
モチベーションアップの方法
人の行動の裏には必ず欲求があると言われています。
何のために自分は勉強するのか?
テストで良い点をとってどうなりたいのか?
をまずはじっくり自分で考えてみると良いと思います。
そして、自分なりの目標を立ててみましょう。
<例>
- 成績アップして〇〇さんを見返したい
- 親や先生、クラスメイトに認められたい
- 賢くなって〇〇さんに、好かれたい
- ○○さんに勝ちたい
- ○○大学に入学して○○を目指す!
- 将来医者になりたい
勉強のやり方がわからない子への対処法・まとめ
勉強のやり方は、十人十色で人それぞれです。
一人一人個性や能力、特性が異なるため、勉強のやり方も各自に合ったものを見つけてゆくべきだと思います。
自分に合った方法を見つけるまでは試行錯誤が必要ですが、自分に合っている方法、得意な方法を見つけられれば、勉強もどんどん楽しくなってくるでしょう。