食事をする時に子供が全然噛まない、何でも丸飲みしてしまうと心配している親御さんも多いと思います。
たしかに、よく噛んで食べることは健康のためにも必要なので、何とかしたいですよね。
ではなぜ子供が食事を噛まないのか、その原因を探りつつ、対処法を考えていきましょう。
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子供が食事を噛まない4つの原因
早く食べてくれてありがたいどころか、早食いはちょっと心配。
なぜそんなに噛まないのか、このような原因が考えられます。
食材が飲みこみやすい
離乳食の後期の頃になるとだいぶ噛んで食べられるようになりますが、それでも大人と同じではないので、小さく切ったり、少し柔らかくしたりしていたと思います。
それが続いてしまっていないでしょうか。
小さく刻んだものばかりですと、噛まなくても飲み込めるので、早食いになってしまいます。
細かいもの
柔らかいもの
など、飲み込みやすい食事ばかり出していないか、調理法を見直す必要があるでしょう。
一度にたくさん口に入れ過ぎる
口に入れる食事の量が適切でない場合も噛まずに飲み込む原因になります。
たくさん入れると噛むのが面倒で、飲み込みやすくなるのです。
「早く食べなさい」と言っている
子供の食事は大人の2~3倍くらいの時間がかかることもしばしばです。
早く食べて欲しい、早く片付けたいと思う気持ちから、つい「早く食べなさい!」と言っていませんか。
子供も「早く食べなくちゃ!」と焦ってしまうので、噛まないで飲み込んでしまっているのかもしれません。
虫歯がある
最近は2~3歳でも虫歯になる子が増えています。
初期の頃はそれほど痛みはないですが、進んでいくと噛んだ時に痛みを感じることもありますね。
でもママに叱られる…と思って歯が痛いといわない子もいます。
痛みでものが噛めない可能性もあるので、口の中もチェックしてみましょう。
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【子供が食事をしっかり噛むための方法】
子供にしっかり噛んで食事をしてもらうには、食材の工夫と食べ方の工夫が必要です。
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、気長に取り組んでいきたいですね。
大きさや固さを工夫する
食材をきちんと噛まないと飲み込めないくらいの大きさに切ってみましょう。
野菜でも肉でも、一口では飲み込めないような大きさにすることで、必然的に噛むようになります。
噛まないと食べられない野菜スティックは良いですね。
また、茹で時間なども今までよりも短めにして、少し固めにしていきましょう。
大きくて固いものなら噛まないと飲み込めないので、丸飲みすることを防げます。
噛まないと食べられない食材を使う
例えば、以下のような、噛まなければ飲み込めない食材を選んでください。
わかめなどの海藻類
ゴボウ、レンコンなどの根菜類
ひき肉は使わない
ごはんに雑穀を入れる
固めのパン
みかんより皮付きのリンゴ
クッキーより固いおせんべい
など、これだけでも噛む回数は増えていきます。
食事の時間をたっぷりとる
時間がないとどうしても「さっさと食べなさい!」と言ってしまいがちです。
特に朝は忙しいので、「早く食べ終わって欲しい」という気持ちがきっと顔や態度に出ています。
そうならないように、食事の時間に余裕を持たせることです。
働いている人はなかなか大変なことですが、朝がダメならせめて夜だけでもゆっくり食べるようにしてみましょう。
今は噛む練習をして欲しいと思うなら、食事のメニューは多少手を抜いてもいいと思います。
こだわって時間がなくなるくらいなら、簡単なものを作ってゆっくり食べるようにしましょう。
一緒に「噛む」ことに集中してみる
「さあ、ママと30回噛んでみよう!」など、子供に声をかけて、一緒に噛むことを習慣づけていきましょう。
噛みながら数は数えられないですが、「んー、んー」など声を出してゆっくり噛んでいる様子を見せてあげます。
さあ、一緒にやろう!ちゃんと噛めてるかな?と声かけをします。
「噛みなさい」と命令してしまうと子供も楽しくないので、パパやママと一緒に食事を楽しむというスタンスでやりたいですね。
ママもゆっくり噛んで食べていればダイエット効果も期待できて、一石二鳥です。
定期的に歯科検診を!
毎日ちゃんと歯を磨いているつもりでも、できていないことがあります。
だから半年に一度くらいは歯医者さんで歯の状態を診てもらうといいでしょう。
初期の虫歯ならすぐに治してもらえますし、噛み合わせの問題なども早めに気づくことで、噛めない原因を取り除いてあげられます。
食事の時に叱らない!「食事は楽しく」が基本
食事をすることも子供にとっては学習で、時間をかけて練習していかないとできないことです。
ですから、一度言ってできなくても叱らないことが大切です。
「ちゃんと噛んでって言ったでしょ!」とつい叱りたくなりますが、食事のたびに叱られていたら食べることが楽しくなくなってしまいます。
楽しくないと思ったら、その苦痛な時間を早く終わらせるためにさらに早食いになる可能性もあります。
気長に見守りながら声かけをしていくことで、意識を「噛む」ことに向けていくようにしましょう。
子供が食事を噛まない時の対処法・まとめ
練習すれば誰でも噛めるようになっていきます。
そのためには食材の工夫、食事の時の声かけなども必要なので、じっくり腰を据えて頑張っていきましょう。
何よりも食べることを楽しんでもらい、感で食べると美味しいなと思ってくれるように、「食育」とあまり堅く考えずに、親子で食事の時間を楽しめるようになるといいですね。