子供達にとって、楽しい夏休みですが、読書感想文の宿題に困っている子供さん、親御さんは多いのではないでしょうか。
読書感想文の書き方については、さまざまなパターンがあるとは思いますが、今回は自分の体験と重ね合わせて書く方法について、読書メモのテンプレート(フォーマット)などを使いながら紹介したいと思います。
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読書感想文の宿題を早く終わらせるコツ
読書感想文を書きやすい本を選ぶ
読書感想文の宿題を早く終わらせるには、まずは、「どんな本を選ぶか」がとても大切なカギとなります。
簡単に言えば、子供が一気にのめり込んで読んでしまうような本がおすすめです。
読みたくない本を与えられて、読書感想文を書かされるという状況は、子供の本嫌いを助長してしまう可能性があります。
お子さんの興味を持っている分野の本を数冊提案し、子供が自らが読みたい本を選ぶということが肝心だと思います。
子供が自ら読みたい本があれば、理想的です。
そうでない場合は、普段の会話などから、子供の興味のある分野を把握し、親御さんが何冊か提案すると良いのではないかと思います。
例えば、ペットの犬を大切にしているお子さんであれば、犬が登場するストーリーに感情移入しやすいでしょう。
サッカーチームに所属しているお子さんであれば、憧れのサッカー選手に関する本に興味を抱くでしょう。
普段の様子を観察して、お子さんの興味関心がどういうところにあるのかを考えてみてはいかがでしょうか?
学校で今学んでいることや、お友達との関係などの経験、祖父母との関連の出来事など、子供さんの最近の生活や経験から、興味を持って読めると思われる本を一緒に探してあげましょう。
本を読んだ後、親子で感想発表会を行う
白紙の原稿用紙とにらめっこの状態が何時間も続くということが、多くの家庭でくり広げられているかもしれませんが、本を読んだだけで読書感想文をスラスラ書ける子供はあまりいません。
何を書いていいかわからず、書き出しの1文も書けずに、何時間も経ってしまうことが多いのではないでしょうか。
それを防いで、早く宿題を終わらせるためにも、親御さんも完璧でなくても良いので、子供の本を読むことをおすすめします。
そして、本を読み終わった子供と、楽しいチャットタイムを設けましょう。
例えば、パパやママが、子供さんに以下のような質問をしてあげてみてださい。
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本が面白かったかどうか?その理由は?(低学年)
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一番印象に残った場面はどこ?それはなぜ?(低学年)
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もしも自分が主人公だったらどうすると思う?(低学年)
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自分に似たような体験はある?(低学年)
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主人公に伝えたいことはある?(低学年)
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この本を読む前と読んだ後で新しく学んだことはある?(高学年向け)
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この本の作者はどんなことを伝えたいと思う?(高学年向け)
感想発表会で話したことを書き出そう!
何かまとまった文章を書きたい時、いきなり書き始めると、とりとめもない文章になってしまう恐れがあります。
ですから、可能ならば、アイデアマップのようなものを作成し、全体の構想を練ってから書き始めると、一気に書き終えることができます。
読書感想文の構成には、さまざまなパターンがあると思いますが、自分の経験を盛り込むことで、本の感想文に深みが出てきます。
今回は、定番パターンということで、自分の経験と照らし合わせて書く方法に絞ってご紹介しています。
上記で読書感想文を書きやすくする準備として、親子でチャットタイムを設けようと提案しました。
これだけでも書きやすくなると思いますが、話し合ったことや浮かんだアイデアをメモとして書き出すと更に書きやすくなります。
読書をインプットとすると、書き出すアウトプット活動をすることで、頭の中のさまざまなアイデアが整理されます。
自分の頭で考えて、自分の言葉に直すことで、さらに書きたいことが明確になってゆきます。
読書感想文のための事前準備メモのフォーマットを作成しました。
読んだ本について、いくつかの質問に、自分の考えを書いてみることをおすすめします。
以下は、読書感想文用の準備メモのフォーマット(テンプレート)です。
読書感想文用メモのフォーマット (PDF版)
宜しければ、ダウンロード・印刷してお使いください。
自分の言葉で、アイデアを書き出し、文章の構成を考えたら読書感想文はスムーズに書けるのではないかと思います。
準備メモを参考にして、構成を考えよう!
書きたいことが決まったら、次は、構成を考えましょう。
読書感想文の構成としては、一番伝えたいことを最後に力強くまとめるということが大切です。
伝えたいことを、説得力のある形でまとめるために、自分の体験などの具体例や本のあらすじなども紹介する必要が出てくるかもしれませんね。
- 一番言いたいことを考える
- あらすじ紹介の部分を考える
- 自分の体験談との比較をしてみる
どのような流れで書くと、伝えたいことがわかりやすくなるかという点を考えて、自分なりに構成を作りましょう。
読書感想文など、作文を書くときは、3つの部分に分けて構成を考えると、読む人にとってわかりやすく、自分も書きやすい文章が書けるでしょう。
以下は、感想文の構成の参考例です。
はじめ(序論)
- 印象に残った部分
- 本を読んだきっかけ
- 一番言いたいことの暗示
なか(本論)
- あらすじをまとめる部分
- 自分の感想を書く部分
- 自分の考えが変わったことなど
- 自分の体験談と比較する部分など
おわり(結論)
- 本を読んで勉強になったこと
- 主人公や著者に伝えたいこと
- 自分が一番伝えたいこと
構成が決まったら、作ったメモは参考にする程度で良いので、後は自由に自分の言葉で原稿用紙に下書きを書いていきます。
まずは、文字数などをあまり深くは気にせず、構成に沿って書いて、後で推敲(すいこう)(清書する前により良く書き直す作業)をします。
読書感想文の書き出しを考えよう!
構成も決まったし、一番言いたいことも決まった、さあ、始めよう!と思った時に悩む部分が、読書感想文の書き出しですね。
「私は今回〇〇〇〇という本を読みました。この本を選んだきっかけは~です。」
といった、普通の文章で書き始めることも悪くはないですが、何となくつまらない書き出しになるのも残念ですね。
せっかくなので、ちょっと書き出しを工夫してみましょう。
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会話文から書き始める(自分の体験談から書き始める)
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疑問文から書き始める(自分が不思議だと思った気持ちから書き始める)
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本の引用文から書き始める(印象に残ったセリフや文章を引用する)
下書きができたら、推敲して清書!
一回下書きをしたら、何回か自分の書いた文章を読み直してみましょう。
漢字の間違いや、カギカッコの使い方、不自然だなと思う文章は、どんどん正しい文に直していきます。
話が変わるため、段落を改める部分や、句読点のチェックも忘れずに行いましょう。
また、もっと良い表現がないか、例えば、「悲しい」という表現の他に、「涙がどんどん出てきました」という表現を使ってみるなど、使う表現もより良いものにできないか考えてみましょう。
文字数が足りなければ、ふくらませる部分がないか検討し、また、文字数が大幅に超えている場合は、余計な部分を減らす作業も必要です。
伝えたいことを、コンパクトに分かりやすく伝えることを考えて、丁寧に見直しをしたら、清書に進みましょう。
読書感想文を早く書くコツ・まとめ
読書感想文をスムーズに終わらせると、残りの夏休みは思いっきり楽しめるでしょう。
最終日に焦らなくても良いように、早めに取り組まれることをおすすめします。
早く終わらせるコツは、良い本を選ぶこと、アイデアを出してメモとして書き出すことです。
一見、時間がかかりそうに思われるステップですが、真っ白な原稿用紙を何日も何日も放置するよりは、早く終わるのではないでしょうか?
毎年出題される宿題ですから、年々、早く終わらせられるようになると良いですね!