一生懸命作ったご飯を食べてくれないとげんなりしてしまいますが、子供の好き嫌いを何とかしたい!と思っているパパ、ママは多いと思います。
無理やり食べさせようとしても、小学生くらいになると無理。
そこで、どうすれば子供の好き嫌いをなくせるか、そのポイントについてお話しします。
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好き嫌いが多いとどんなデメリットがある?
人は誰しも好き嫌いがあるものです。
誰にだって、どうしても食べられないという食材や料理が1つや2つあるのではないでしょうか。
しかしそれが多すぎるとあまりいいことはなさそうです。
栄養面が心配
子供はまず三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)がとれていればいいのですが、やはりビタミンやミネラルも大事ですよね。
肉は食べるけど、魚や野菜は嫌いという子も多いと思います。
肉類からもビタミンは摂れますが脂質が多いのが気になりますし、魚の栄養なども摂って欲しい。
野菜は身体の調子を整えたり、三大栄養素の代謝にも欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。
あまりに偏った食生活になってしまうと栄養面が心配です。
人前でも好き嫌いをしてしまう
たとえば他の人と食事をしたり、お友達の家で食事をごちそうになることもあるでしょう。
そんな時に食べられるものが少ないと、あれもダメ、これもダメとなってしまい、いっしょに食事をしている人の気分を害してしまうかもしれません。
体調が悪くない限り、出されたものはすべて食べるのが作ってくれた人への礼儀ですし、あまりに食べ物を残してばかりいると「食べ物を粗末にする人だな」と思われてしまうかもしれません。
そうならないように、なるべく色々な食材に慣れておく必要があるでしょう。
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子供の好き嫌いをなくす7つの方法
小学生くらいなると、だいたい大人と同じように食べられるものが増えてきます。
辛いものやお酒のおつまみになるような独特な味がするもの以外はだいたい食べられるようになるでしょう。
それでも好き嫌いが多くて食べられる食材が少ない、という時はこんなことを試してみてください。
最初は一口でいい
嫌いなものを「絶対食べなさい!」と目の前にてんこもりにしてしまったら、食事をする気分が萎えてしまいます。
余計にその食材を嫌いになってしまうかもしれません。
ですから、無理はさせない。
最初は一口でいいです。
「一口食べられたらいいよ」と言われれば子供も安心します。
その一口が出来るようになったら、次は二口と段々量を増やしていきましょう。
子供の好きな味付けを工夫する
たとえば、きんぴらごぼうのような醤油と砂糖がベースになった味というのは、白ご飯にとても合いますよね。
ピーマンなど味も臭いも強い野菜は、生はもちろん、ちょっと炒めても苦くてなかなか食べられません。
でもきんぴら味にすると、不思議と子供も食べるようになったりします。
この野菜はこの調理法、この味付け、と決めつけないで、子供がどんな味付けが好きなのかということを探って、その味付けにしてあげることで嫌いな食材も克服できます。
1度食べてしまえば、違う味付けにした時でも「あれ、こないだ食べられたよね?だったらこれも食べられると思うよ。1口食べてみて、きっと大丈夫だから」と言ってみてください。
案外ぺろっと食べられるようになるものです。
調理法を工夫する
その食材が嫌いというより、調理をした時の食感が好きになれないなど、料理の仕方によっても好き嫌いが出てくることがあります。
たとえば、卵焼きは好きだけど、ゆで卵は嫌いだとか。
野菜炒めは好きだけど、煮物は嫌いだとか。
歯ごたえがイヤだとか、繊細な子は色々好みがあって、それだけで食べなくなってしまうことがあります。
ですから、煮てダメなら焼いてみるなど色々な調理法を工夫してみてください。
一緒に買い物に行く
スーパーに買い物に行く時、お休みの日ならぜひ子供と一緒に行ってください。
野菜でも魚でもいい、「一番美味しそうなのを選んで!」と、選ぶことを子供にやってもらいます。
自分が選んだ食材なら、ちょっとは食べてみようかな、と思う気持ちが出てきます。
一緒に料理をする
せっかくですから、一緒に買ってきた食材を一緒に料理してみましょう。
小学生ならセラミックの包丁などを用意してあげて「My包丁」にしてあげればやる気もアップ!
料理といっても、野菜を切るだけ、皮をむくだけでかまいません。
そして食事の時に「今日は一緒に作ってくれたから、いつもの何倍も美味しい!」と心から言ってください。
また、子供は自分で切った野菜は積極的に食べるものです。
料理を手伝いながらつまみ食いをする、なんてのも楽しみのひとつです。
「ちょっと味見してみて~」なんて言って、普段は食べないものを食べさせて見るとか。
案外、「これ美味しいね」なんて食べたりするものです。
野菜を一緒に育ててみる
野菜嫌いの子供は多いですよね。
ピーマンでもトマトでもかまいません、プランターや植木鉢が置けるスペースがあれば野菜は育てられます。
たまに水をあげるだけでもいいから、子供と一緒に野菜を育ててみてください。
自分で育てて収穫した野菜は、不思議と味が違うものです。
お父さんやお母さんが喜んでくれればなおさら、野菜が嫌いだったことも忘れてしまうかもしれません。
しっかりお腹をすかせる
空腹は最高のスパイスだと言われます。
お腹がすいていない状態では、美味しいものも美味しく感じません。
食事の前はあまりおやつを食べ過ぎないように気をつけて、しっかりお腹をすかせるようにしてみてください。
みじん切りにしたり、好きなものに混ぜる方法はおすすめしない
たとえば、その食材が入っているのが分からないように、みじん切りにして好きなおかずに混ぜるという方法がありますが、これはおすすめしない方法です。
細かくしてしまったらその食材の味はほとんど感じなくなる代わりに、嫌いなものを食べられているという達成感も味わえないからです。
好き嫌いを克服するということは、まずいと思っていたけどそうでもないなとか、ずっと嫌いだったけど思い切って食べたら意外と美味しいな、と思ってもらうことが大事なのです。
ですから、分からないように食べさせても、栄養面では良いかもしれませんが、子供の心に変化が起きません。
味付けを工夫するのはありですが、本来の味や形が分からないようにしてしまったら、本当の好き嫌い克服にはならないでしょう。
ただし、あまり深刻にならないことも大事
好き嫌いは良くない、といって本当に嫌いなもの、食べられないものまで無理矢理食べさせようとしたら、食べること自体が嫌いになってしまうかもしれません。
私たちが子供の頃、ピーマンなど苦味の強い野菜を美味しいと感じたでしょうか。
身体に良いからといって、レバーなど臭みのあるものが食べられたでしょうか。
小学生にもなればある程度大人と同じものが食べられたとしても、やっぱり味覚は子供です。
大人は平気でも、子供には美味しいとは感じられないものはたくさんあります。
大きくなって友達と食事をするようになったり、お酒を飲めるようになったりすると、子供の頃は食べられなかったものがなぜか美味しいと感じるようになる、なんてことはよくあることです。
多少の好き嫌いがあっても、栄養面から考えて5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)がとれているのであれば、そんなに深刻になる必要はありません。
好き嫌いをなくす方法【小学生編】・まとめ
毎日食事を作るだけでも大変なのに、好き嫌いをなくそう!と工夫するのはさらに大変です。
しかしここで、パパやママがイライラしてしまったら、それが子供に伝わります。
食べることが辛くなってしまうかもしれません。
子供の成長はその子なりのスピードがあります。
決して無理はさせないことです。
今は食べられなくても、来年は食べられるようになっているかもしれない。
そのくらいに思って、ゆっくり好き嫌いを克服していきましょう。