子供の成長のため、子供の可能性をもっと伸ばすために!と始めたはずの習い事が、かえって子供を苦しめてしまうことがあります。
今の習い事の数は、その子にとって適切でしょうか。
習い事は多ければいいというものではありません。
多すぎる習い事は子供の負担になってしまいます。
スポンサーリンク
習い事が多すぎると子供のためにならない理由
最近では、小学校に入ったばかりの子供でも、2つ~3つの習い事をかけ持ちすることが珍しくなくなりました。
すごい子になると、習い事の無い日がない、もしくは週に1日しか休みがない、というようなこともあるそうです。
こんなに習い事が多くて今の子は大変ですね。
親としては、子供の将来のために!とやらせているのでしょうが、本当に子供のためになっているのでしょうか。
小さい子は体力が続かない
小学校に入ったばかりの6~7歳くらいではまだまだ体力がついていません。
時には昼寝も必要ですし、1日のスケジュールも余裕を持ったものにしてあげないと疲れてしまいます。
もう小学生なんだから大丈夫でしょう?なんてあれこれ習い事を詰め込んでしまうと、心身ともに疲れてしまいます。
それでは何のために習い事をしているのかわかりません。
元気に見えてもまだ子供なのです。
習い事で疲弊してしまったら学校生活にも影響が出ますから、無理をさせてはいけません。
楽しくない、ストレスになる
結論からいいますと、習い事の「数」だけで多い、少ないは決められません。
ただ、子供が負担に感じてしまっているなら、2つでも3つでも「多い」ですし、4つでも5つでも子供が楽しく通っているなら多いとは言い切れないでしょう。
この違いは何か、子供が楽しんでいるかどうかということです。
親には「将来のため」という意識があるかもしれませんが、まだ小さい子供にはそんなつもりは全くなく、楽しいかどうか、それだけなのですね。
ですから、楽しんで通えているなら数が多くても今のままでいいでしょう。
しかし2つでも3つでも、子供がストレスを感じていたり、楽しくないと思いながら通っているなら負担になっていると考え、何らかの対策をしてあげる必要があります。
スポンサーリンク
目標の無い習い事は負担になる
習い事をさせる時に「将来のため」というだけでは、子供が達成感を得られず、疲れてしまいます。
水泳でクロール25メートル泳げるようになろう
そろばんで○級に合格しよう
ピアノの発表会に出よう
など、何らかの目標がないと、何のためにやっているのかわからない状態では、習い事に通う時間が苦痛になってしまうかもしれません。
子供にとって理想の習い事の数、ペースは?
ピアノに習字に水泳、英会話…どれも必要に感じてしまい、なかなか捨てられない。
そんな時にはどのようにして取捨選択をしていけばいいのでしょうか。
多いかどうかは子供による
習い事の数は、3つなら多いのか、それとも5つになったら多いのか。
それは一概には言えないのです。
お子さんの生活のペースを考えて、忙し過ぎないようにスケジュールを組んであげないといけません。
子供の様子を見て疲れているなら2つでも多いです。
お子さんの様子をよく見て、今の習い事の数が適切なのかをよく考えてみてください。
通う回数も考慮する
習い事は2つしかないから大丈夫!など、数だけで判断してはいけません。
例えば、ピアノなどの音楽系の習い事はレッスンの時間以外に、家で行う自主練習もとても大事です。
そろばんは週に3~4回通うところが多いです。
級が上がってくれば家でも練習する必要があります。
この2つが合わさったら?
たとえ「2つ」しかなくても子供にとってはかなりの負担です。
水泳のように週1回で済み、家でも練習しなくて良いものなどと組み合わせるなど、習い事の組み合わせも大事になってきます。
子供が忙しくなりすぎないように、習い事の数だけではなくて回数なども考慮して何をするかを考えていく必要があるでしょう。
もしどうしてもあれこれやらせたい場合は
そうはいっても、親心としてあれもやらせたい、これもやらせたいと思ってしまうこともあると思います。
そんな時はどうすればいいか、まずは子供が負担だと感じないようにしてあげることが一番大事です。
1つでも2つでも、子供がイヤだと感じたら負担になるのですし、いやいや通っても何も身に付かず、お金も時間も無駄遣いすることになります。
そうならないように、
遊ぶ時間も確保すること
子供の好きなこと、やりたいことをやらせる
親も一緒に取り組むこと
ゴールを決める
ということが大事でしょう。
習い事がいくつあってもテレビを見たりゲームをするなど、自分が楽しめる時間が確保されているなら、それほど辛いとは感じないかもしれません。
また、自宅での学習、練習が必要な習い事は親も一緒にやってあげてください。
パパやママが一緒に練習してくれるなら楽しんで続けることができるようになると思います。
また、習い事は目標を決めておきましょう。
ここまでできたらやめてもいいという目標があると子供も続けやすいですし、そこまでできたらやめてもいい、としておくと気が楽でしょう。
もちろん、その目標を達成したとしても子供が「もっと続けたい!」と思うのなら、どんどんやらせてあげてください。
子供が楽しんで通うことが一番!
親が「子供のために」と思う気持ちはわかりますが、実際にやらせていることが適切かどうかというと、そうではない場合が往々にしてあります。
例えば水泳。
子供の身体を丈夫にするものとして人気のある習い事ですが、どうしてもプールが嫌いという子もいます。
丈夫な身体を作るのは水泳だけではありませんし、イヤなことを無理矢理やらせたら、かえって苦手意識が強くなり、余計にプールが嫌いになってしまうかもしれません。
習い事をさせる目的がその子の可能性を伸ばすことならば、子供が楽しんで通うことが一番です。
その基本的なことを忘れずに、習い事の内容、回数などは子供としっかり話し合って決めてください。
習い事が多すぎる・まとめ
子供の数が減ってくると、1人の子供にかけられるお金も増えますから、習い事をかけ持ちする子も増えてくるでしょう。
たしかに、習い事は学校ではできないことを身につけられるので、子供にいい影響を及ぼすこともたくさんあります。
ただそれは子供が楽しんでいるということが前提です。
子供の可能性を伸ばしたいと思うなら、子供の表情をよく見て、何をどうやらせるかということを考えてみてください。