教養というのは単なる知識とは違います。
心を豊かにし、より良く楽しい人生を送るために必要なものです。
親なら子供に教養をつけさせたい、賢い子に育てたいと誰でも思うのではないでしょうか。
子供に教養を身につけさせるには、親として何をしてあげればいいのでしょうか。
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もくじ
子供のうちから教養が必要?
子供のうちから教養が必要か?と聞かれたら、もちろん必要ですと答えます。
小学校に入る前から対策した方がいいでしょう。
教養とは知識ではありません。
生きていくための知恵であり、考え、話し、書いて表現する力でもあります。
また、学ぶ姿勢そのものでもあり、それは物心ついた頃から親が教えてあげる必要のあるものです。
教養は学校の教科書に載っていることだけではなく、普段の生活の中でも教えてあげることができるものです。
子供に教養を身につけさせる方法
子供に教養を身につけさせるというとちょっと身構えて考えてしまうかもしれませんが、実はそんなに難しいことではありません。
一緒に勉強する
一緒にあちこちに出掛ける
習い事などを通して向上心を持たせる
などは、教養を身につけるという方法としてとてもおすすめです。
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子供の「なぜ?」を育てること
子供は何でも「なんで?」「どうして?」と疑問を持つ時期があります。
なんでと聞かれて答えたのに、さらにそれに対してなぜ?どうして?と立て続けに聞かれて閉口した、なんて経験はありませんか。
こんな時、親は子供の「なぜ?」を無視してはいけません。
すべて自分で答える必要はないのです。
大人だからといって何でも知っているわけではありません。
子供と一緒に調べればいいのです。
そして「わかる」までの過程を何度も経験することで、わかる楽しさを知ることが出来ます。
それを知らないと「何のために勉強するの?」「こんなこと勉強して意味があるの?」「数学なんて社会に出て使わないじゃん」なんてことを言い出すようになります。
「わかる楽しさ」を知っている子はそのようなことがありません。
「学ぶ」ということに非常に意欲的で、向上心を持った子に育ちます。
子供の好奇心を引き出すこと
子供は本来好奇心の塊。
でも大人がそれをもっと引き出してあげる必要があります。
たとえば博物館に一緒に出掛けるとか、色々なジャンルの本を読ませるとか、親がサポートをして一人ではなかなか出来ない経験をさせてあげることです。
工場見学なども楽しいですね。
自分の目で見て、音を聞いて、においを嗅ぐ。
五感をフルに働かせる経験をたくさんさせてあげると、生涯にわたって自分の人生を楽しめる人間に育ちます。
そして何より大事なのが、親も一緒に楽しむことです。
一方的に子供に何かをさせようとするのではなくて、親が率先して楽しむ。
その姿勢が子供の知的好奇心を伸ばします。
自分で問題解決する力をつけること
わからなければ調べる。
この力は非常に大切です。
大人になっても行動力のない人は、自分で何とかするという方法を考えつかないからです。
子供に問題解決力を身につけさせるには、親がすぐに答えを与えないで考えさせることが必要です。
たとえば友達と喧嘩した時、「○○くんがぼくのおもちゃをとった」と怒っているような時ですね、そんな時にはなぜそうなったのか、どうすれば解決できるのかを一緒に考えてみます。
何をしている時におもちゃをとられたのか、○○くんはどんなことを言っていたのか、ロールプレイングのようにして考えてみると子供でも理解がしやすいでしょう。
友達が貸して欲しいといったのに無視したのかもしれない、意地悪なことを言ってしまったのかもしれない。
子供は自分中心で生きているので、相手の立場に立って考えるなどということはまだできないものです。
それを考えるきっかけを与えてあげるだけでも、問題解決能力が身に付いていきます。
子供が何か困っていたら、どうすればいいか一緒に考えてみよう、と寄り添ってあげてください。
これから先、様々な問題にぶつかった時、「どうすればいいか」と自分で考えるクセがつきます。
最後までやり抜く力を身につけさせること
子供は飽きっぽくて、ひとつのことをずっと集中してやるということが苦手です。
あれこれと色々なことに興味を持つのが普通なので、やりたいことが変わっていくのは悪いことではないのですが、ひとつの成果が出るまで頑張り抜くということも非常に大事なことです。
やり遂げた、自分の力で成し遂げたという達成感はその子の自信になるからです。
そのためには子供が好きなことを好きなことを否定せずに、たくさんさせてあげましょう。
子供は好きなことなら飽きずに何時間でもやっているものです。
また、習い事を通じて力をつけるのもいいですね。
水泳やそろばんなど、検定を受けて進級していくタイプの習い事は子供の向上心を養う上でも役に立ちます。
そろばんは、限られた時間で問題を解かなくてはなりません。
集中力が大事になりますし、途中で諦めない心も必要です。
問題を解き終わった時にすべて正解した!という達成感や爽快感は、子供に大きな自信をもたらしてくれるはずです。
そのような経験を積み重ねることで子供は自分に自信を持ち、最後までやり抜く精神力が身に付くようになります。
学ぶことを楽しむ心を育てること
子供の教養と親の学歴は関係ありません。
また、教養とは小さい頃から英語教育をするとか、知識を詰め込むことでもないし、お受験をさせるということでもありません。
子供に教養を身につけさせたいと思うなら、親自身の努力する姿勢が必要です。
本を読んだり、勉強したり、あちこちでかけて見聞を広めたりして、具体的に教養を高める行動をしているでしょうか。
親の学歴は関係ありませんが、親の教養は大いに関係があります。
自ら学ぶ姿勢があるかどうかです。
教養を身につけるということは、心を豊かにして自分の人生を大事にしていくことです。
親が自分の人生をしっかり生きていないのに、子供にだけ教養を身につけなさいといってもそれは難しい話です。
親子でたくさん話をすること
教養を身につけるには、様々なことに関心を持ったり、学ぼうとする意欲が必要です。
知ること、わかることはとても楽しいということをたくさん経験させてあげてください。
そうすれば、子供自ら、自然と学ぶこと自体を楽しめるようになります。
そのためには、普段から子供たくさん話をすることです。
仕事をしていて思ったことを話してもいいし、テレビを見て思ったことでも何でもかまいません。
子供の話もたくさん聞いてあげます。
学校で何があったのか、どう感じたのかなど、意見を挟まずにただただ聞いて上げてください。
そうやって毎日たわいもない話をたくさんすることで子供の心が育ちます。
親の心が自分に向いていることがわかれば、子供の心は安定し、外に出ていく自信を持てるようになります。
子供の教養・まとめ
これからは、世の中が大きく変わっていきます。
今までのように、ちょっと名の知れた大学に行けば大きな企業に就職できて一生安泰、なんてことはすでに過去の話となりつつあります。
そんな世の中を渡っていくには「自分の頭で考えて生きていく力」が不可欠です。
そのために必要なのが教養です。
ただ知識を詰め込むだけではなく、たくさんの経験をさせて、たくさん考えさせる。
そして自ら行動する力がつくように導いてあげたいですね。