子供が学校の授業についていけないというと、親としてはとても心配だと思います。
しかし、ついていけない=頭が悪いと決めつけないでくださいね。
ついていけない原因さえ分かれば、どうすれば理解度が高まるか、その対処法も分かります。
まだそれほど勉強が難しくない小学校低学年のうちに対処できれば、遅れは取り戻せます。
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子供が授業についていけなくなってしまう原因
特に頭が悪いとは思えないんだけど、どうして今日学校でやったことすらちゃんと理解できていないんだろう。
そう思ったら、早めに原因を特定しましょう。
先生の話をきちんと聞いていない
落ち着きのない子は後ろを向いたり、隣の子に話しかけたり、先生の話を最後まで聞いていないことが多いものです。
話を聞いていなければ重要なところも聞き逃しているため、テストで思うような点が取れません。
家庭学習をしていない
小さな子供でも、復習はとても大切です。
毎日プリントや音読などの宿題が出ているのは、自宅で復習をさせるためです。
このくらいの量、やってもやらなくても変わらないんじゃない?と思うかもしれませんが、小さいことの積み重ねが大きな差になります。
特にこの時期の小さな差は、後になって影響が出ますよ。
最低でも学校の宿題は毎日きちんとやった方がいいですし、余裕があれば本を読むなど、自主的な学習も必要です。
勉強が嫌い
算数とか国語とか、小学校に上がってやり始めた勉強が全く面白くない、つまらないと感じてしまうと、授業にも集中できず、だんだんついていけなくなります。
これは早めに対処した方がいいでしょう。
まだ学習内容が簡単なうちに勉強嫌いになってしまうと、さらに難しくなった時に全くついていけなくなるからです。
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子供が授業についていけないときの5つの対処法
授業についていけない原因はこれかな?と思ったら、それに即した対処法をとっていきましょう。
合わない方法を押し付けると余計に勉強が楽しくなくなってしまうので、早めに子供にあった方法を見つけたいですね。
先生に授業中の様子を聞いてみる
授業を聞いているのに理解が出来ないのか、それとも聞いていなくて理解が出来ないのか、それによっても対処法が変わってきます。
もしきちんと話を聞けていないなら、まずは「先生の話を黙って最後まで聞く」という基礎的な練習からしていかないといけません。
先生にもこまめに注意してもらうよう、お願いしてもいいでしょう。
普段から家庭で練習をしていくことも重要です。
人の話を聞けない子は、パパやママの話も聞いていません。
ですから、パパやママが話しかける時、きちんと目を見て最後までしっかり聞く、ということを徹底してください。
もちろん、パパとママが子供の話を目を見て聞く、ということも大事ですよ。
子供は親がやっていることを真似しますから、子供が話しかけているのにそちらを見ることもなく適当に相づちを打っていたら、子供も同じことをします。
宿題は必ずやる
低学年のうちの宿題は、その日にやったことを定着させる意味合いもあります。
ですから、数日まとめてやるとか、休日にやる、ではなくて、宿題は毎日必ずやるようにしてください。
短い時間であっても、その日のうちに復習し、知識を定着させることが大切です。
勉強の楽しさを教えてあげる
勉強が嫌いでやろうとしない子には、勉強の楽しさを教えてあげることが一番です。
「勉強しなさい」と怒るのではなくて、「一緒に勉強しよう!」と誘ってみてください。
そして、その子が好きなものから始めましょう。
たとえば虫が好きな子供なら、図鑑を買ってあげます。
図鑑を一緒に読んで、「へえ、この虫はこんな特徴があるんだね」と親子で知識が増えていけば楽しいでしょう。
学校の勉強は嫌いだけどマンガを読むのが好きなら、マンガでもかまいません。
その代わり、どんな話だったのかママに教えてねと内容を要約させる練習をします。
「それで?その次はどうなったの?」など適度に質問を挟むことで、内容の理解を深めていきます。
慣れてきたら口頭ではなく、要約したことを文章で書かせてもいいですね。
自分の好きなことなら、喜んで伝えてくれるでしょう。
塾に行かせるのは逆効果になることも
学校の勉強ができていない、だから塾に行ってもっと勉強させないと!と思い、塾に通わせてしまう親御さんもいるのですが、塾選びは慎重にした方がいいでしょう。
というのも、塾には色々なタイプがあり、
中学受験を見据えて勉強するところ
学校での授業の補完をするところ
など、学ぶ目的が違います。
学校の勉強ができないなら、普通の塾に入れてもおそらくついていけません。
お金の無駄になるばかりか、本人にとっても苦痛なだけです。
その子にとって何が必要なのか、基礎的なことからもう一度やってくれるような塾なのか、ということをよく調べることが大切です。
学習障害である可能性も
発達障害の1つに学習障害があります。
文字を読むことが出来なかったり、書くのに時間がかかるので、思ったように勉強ができないという障害です。
計算が出来ないといった症状もあります。
もし、丁寧に説明しても一向にできるようにならないのであれば、専門家にみてもらうのもいいでしょう。
障害であれば本人の努力不足ではないのですし、しつけや育て方も関係ありません。
早めにその子にあった学習法を見つけてあげることが最善の方法です。
つまづきは早めに気づくことがカギ!
小学校の低学年ですと、テストもそれほど難しくはありません。
むしろ、100点を取って当たり前、くらいの簡単なものです。
というのも、1つの単元を終わってすぐに行われるので、直前にやったことしか出ませんから、悪くても90点はとれるでしょう。
ですから低学年の時点であまりに満点が取れないようだと要注意。
どうしてテストの点が悪いのか、早めに原因を特定した方がいいでしょう。
1~2年生でのつまづきを放置しておくと、3~4年生になった時に大変な思いをします。
特に高学年に入ってくると授業もグッと難しくなるため、周りの差がどんどんついていきます。
成績が悪いと子供も勉強するのが楽しくなくなってしまいますし、分からないから授業を聞いているのも苦痛です。
そうならないためにも、1~2年生というのはとても大切な時期なのです。
漢字が覚えられていない
読解力がついていない(読むのが苦手)
計算の基礎ができていない
など、それぞれの教科で、どの部分でつまづいているのかをしっかり見極めるようにしてください。
早めの対処をすれば、まだ低学年。
十分巻き返しは可能です。
授業についていけない時の対策・まとめ
小学校低学年だからまだいいか、なんて悠長なことを言っていてはいけません。
この時期だからこそ、授業についていけないということは大変なことで、早めに何とかしないと子供が後で困ってしまいます。
まだ他の子とは差がそれほどついていない時期なので、今頑張って勉強の習慣を付け、「ついていけない」という状況を早めに解消してください。
現役プロが教える「家庭教材の選び方3つのポイント」とは
私は塾を経営していることもあって、子供がいかに楽しく自然に勉強できるか?を日頃から研究しています。
そこで気付いたのは、「学習の楽しさの度合いは家庭で使っている教材で変わる」ということでした。
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