小学生になると宿題以外にも少しずつ家庭学習を増やしていくことが大切です。
ただ、小学生といっても1年生と6年生では勉強時間がかなり違います。
学年別にどのくらいの勉強をするのが適切なのか、どんなことをすればいいのかということについてお話しします。
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長くやれば効果的?子供に適した勉強時間は?
できればたくさん勉強してほしい、と親は思うものですよね。
しかし、勉強時間は長ければいいというものではありません。
子供の集中力はそれほど長く続かないからです。
小学生の集中力が続くのは、せいぜい15分程度。
それ以上の時間、一度に勉強させようというのは無理なので、年齢や性格に応じた勉強時間を設定してあげましょう。
平均は67分
ベネッセの調査によると、小学生の勉強時間の平均は67分だそうです。
小学校1年生では56分ですが、6年生になると76分。
一般的には「学年×10分+10分」と言われていますから、そう考えると6年生では大体妥当な勉強時間といえそうです。
1年生は思ったよりもしっかり勉強できていそうですね。
別の調査によると、小学生全体の半数以上は「30分~1時間未満」となっています。
ついで、1時間以上2時間未満が多くなりますが、男子と比べると女子の方が長く勉強している傾向があります。
ただしこの時間に塾での勉強時間は入っていないので、塾に通っている子はこれ以上勉強しているということになります。
低学年は最低30分、高学年は60分は必要
学校の宿題は1年生なら15~20分くらい、6年生でも30分もあればできるくらいの分量しか出ませんから、勉強時間は最低でも30分は欲しいところです。
1年生なら宿題にプラスして市販のドリルを1~2ページくらいでいいと思いますが、4~6年生なら宿題以外にもその日の復習や市販のドリルを入れて、60分はして欲しいですね。
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勉強時間は子供にあった時間を設定する
年齢、学年に応じた勉強時間があるものの、設定している時間が適切かどうかは、やはり個人差があります。
そもそも勉強が嫌いという子には、15分ですら苦痛かもしれません。
そのような場合はまず5分からでもかまいません。
5分集中して宿題や読書ができたら、しっかり褒めてあげてください。
そしていったん休憩を挟んで、また5分勉強してみます。
それを繰り返していくことで、5分が6分、7分と少しずつ伸びていきます。
楽しく、自主的に勉強してもらうには、「なんだ、勉強って簡単なんだ」と思ってもらうこと。
それには最初から長い時間を設定しない方がハードルが低くなります。
大事なのは勉強の中身
勉強時間を決める時、あまり「時間」にこだわらないほうがいいでしょう。
というのも、子供に「○時まで勉強しなさい」というと、その時間だけ勉強するポーズをすればいいと思い、だらだらと勉強をしてしまう可能性があります。
最初にお話しした「学年×10+10分」というのはあくまでも目安。
やはりそこは個人差があります。
ですから、このくらいの勉強量であれば10分くらいでできそうかな?など、量と適切な時間を見極めて設定することが大切です。
あくまでも勉強で大事なのは内容なので、あまり時間にこだわらないことも必要でしょう。
そのためには「今日はどんなことを勉強するのか」という目的を持つこと。
漢字をいくつ覚えようとか、筆算50問を○分以内にやってみようなど、ゴールを設定するとだらだらやらずに済みますよ。
細切れに勉強時間や内容を設定するのがポイント
だらだらと長い時間勉強をしても飽きてしまいます。
ですから、勉強時間は細切れに設定するのがコツです。
休憩を挟む
- プリントの左側をやったらいったん休憩
- 右側をやったらまた休憩
- 夕食後に音読をする
など、勉強する時間や内容を細かく設定してみてください。
メリハリがついて、1つ1つの勉強に集中できます。
スキマ時間を利用する
共働きの家庭では、帰宅後に集中して、子供の勉強を見てあげる時間をとることは難しいと思います。
ですから、スキマ時間をうまく使って勉強するクセを付けてあげるといいでしょう。
スキマ時間(短い時間)を使って勉強すると、集中力が途切れずに出来ますし、ちょっとずつ繰り返しやることになるため知識の定着もはかれます。
早起きして5分だけ100マス計算をする
寝る前に音読をする
食事の前に今日習った漢字を復習する
など、1日にうちで「この時間にこの勉強をする」というタイミングをいくつか作っておきます。
それが習慣になると勉強するのが苦でなくなり、また、短い時間でも積み重ねれば結構な時間になるので、中学校や高校へ行った時でもスキマ時間を使って効率的に勉強できるようになりますよ。
小学生の勉強時間・まとめ
小学生の勉強は基本的な知識や考え方を定着させることが目的なので、あまり時間にこだわらず、やったところを「理解出来ているかどうか」という視点で考えてみてください。
5分でもいいから集中して勉強する習慣を作り、それを積み重ねていくと自然に勉強時間は増えていくので、ダラダラと長時間勉強するよりも、1つ1つ理解しながら前に進むことが大切です。