夢中になれることがある人生って素敵ですよね。
大人になってから見つけることももちろん出来ますが、子供のうちに夢中になるものがたくさんあると、その子の可能性がぐんと広がります。
子供が何かに夢中になることの大切さ、子供の成長に及ぼす影響などについて考えてみたいと思います。
親としては、夢中になれるものがたくさん見つかるようにサポートしてあげたいですね。
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子供が好きなことに夢中になることの大切さ
夢中になれることがある子供は幸せです。
毎日楽しいことに囲まれて生きていけるから。
そして、夢中になれることを続けていると、その中から天職が見つかったり、ライフワークというべきものが見つかったりします。
その子の可能性が広がる
外遊びが大好きな子は、その中から得意な運動の分野が見つかるかもしれません。
身体を動かすことで身体能力が向上するので、スポーツの才能が見いだせるかもしれない。
絵を描くことが好きな子は芸術的な才能があるのかもしれないし、歌が好きな子は音楽の才能があるのかもしれない。
「夢中になる」ということは、その子の心に何かしら響くものがあったということなので、その子の才能にリンクする可能性が高くなります。
夢中になることで才能が開花するため、その子の可能性が広がっていきます。
どんどん成長できる
夢中になれること、好きなことをしている間はとても楽しい。
そして、どんどん「できるようになりたい」「もっと知りたい」と向上心が高まり、上を目指すようになります。
それは子供の成長に大きな影響を与えるでしょう。
人生を楽しめる
好きなことに夢中になっている時間はとても楽しいものです。
それは大人も同じだと思います。
人生には色々なストレスがつきもの。
イヤなこと、大変なことは後を絶ちませんね。
しかし、夢中になれることや時間を忘れて没頭できることがあると、多少の嫌なことがあったとしても「楽しい」ことの割合が増えます。
好きなことをして心をリフレッシュすることが出来ればストレスだって乗り越えられる。
人生を楽しむ方法が増えるということです。
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人生のよりどころになる
映画監督の宮崎駿氏は、子供の頃から「絵を描くことしか出来なかった」そうです。
絵を描くことが大好きだったけど、勉強などは特にできたわけではなかった。
しかし好きなことがあったおかげで、その絵をひたすら描き続け、今や日本では知らない人がいないくらいの有名なアニメーター&監督になるわけです。
たとえ勉強ができなくても、スポーツが苦手でも、自分には「これ!」という夢中になれるものがあったら、それが人生のよりどころになります。
ただし、ゲームだけは時間制限を
夢中になれるものだったらゲームでもいいの?ゲームって悪影響があるんじゃないの?と心配ですよね。
ゲームにはいい面、悪い面、両方あるので一概に悪いとは言い切れないようです。
暴力的なゲームをすると子供が攻撃的になる、なんて言われていますが、イギリスでの研究によるとゲームの内容と子供の行動の関連性は低い、ということが分かってきています。
たとえば小学校高学年を中心に人気のある「マインクラフト」ですが、創意工夫で様々な建築物を作り上げたり、探検をして様々な資源を自分で集めたり、遊び方は無限大。
インターネットで検索すると「芸術的」ともいえる建築物が多数出てきますが、これだけのものを作り出すには空間能力だけでなく計画性も必要ですし、なかなか一筋縄ではいかないゲームです。
子供のゲームなんてバカに出来ません。
だから、ゲームがすべて悪いわけではありません。
ただ、ゲームの内容よりも時間には注意をした方が良さそうです。
同じくイギリスの研究によって、ゲームをする時間が1日1時間未満なら生活の満足度や社会性は高いけれど、3時間以上するとその逆になる傾向があるとされています。
うちの子はゲームばっかり夢中になって…と心配になるかもしれませんが、ゲーム=悪ではないのであまり過剰に心配しないことです。
ただし、時間制限だけはした方がいいので、親子で話し合ってゲームをする時間をきちんと決めていきましょう。
夢中なことがないとどうなる?
最近、夢中になることがない大人が増えています。
その人たちは、子供の頃から夢中になることがなかった、ということが多いものです。
夢中になることがないと、どんな人生になってしまうのでしょうか。
生きる目的を見つけにくくなる
夢中になれることがある人生はとても楽しい。
逆に、夢中になった経験がないと、大人になってから「何のために生きているのか分からなくなる」ということが起こりがちです。
趣味がない大人の方に多いパターンが、仕事を決める時もやりたいことが見つからないし、何をしたいのか分からない、というパターンです。
だからお給料や働き方だけで仕事を決めてしまう。
そうすると、自分が何のために働いているのかも分からなくなっていく。
それでも仕事をしているうちはまだましです。
そんな人から仕事をとってしまうと、本当に「何のために生きているのか…」という状態になってしまうことが少なくありません。
楽しくない
朝起きたら会社に行って仕事をして帰る。
専業主婦だったら、家事をして1日が終わる。
それって、楽しいでしょうか?
仕事が趣味ならそれでもいいし、家事や節約が趣味に出来るならそれでいいと思います。
でもたいていはそうではないのではないでしょうか。
人は好きなこと、夢中になれることがあれば、多少の大変なことは乗り切れるものですし、大人になってからもどんどん成長できます。
夢中になることがない人生はとても味気ないものになってしまいます。
子供が夢中になるものを探す方法
子供が夢中になるものを見つけるには、親が邪魔しないこと。
これにつきます。親が変な邪魔をしなければ、子供は勝手に好きな物を見つけてきます。
興味を持った瞬間を見逃さない
子供は本来、知的好奇心の塊です。
いつでも「なぜ?」「どうして?」「これ何?」と疑問が頭の中で渦巻いている。
疑問を持つということは興味を持ったということ。
その瞬間を見逃さないことが大事です。
勉強でも遊びでも何でもかまいません。
子供が何かに興味を示したら、その機会を逃さずにどんどんやらせてあげましょう。
虫が好きだと気づいたら図鑑を買ってあげるとか、絵を描くのが好きだと気づいたら絵を習わせてあげるとか、親としてすぐにしてあげられることをやってください。
親の常識で計らない
子供が何かに興味を持った時、そんなことをしても大人になってから役に立たないとか、勉強と関係ないとか、どうしても大人の基準で物事を判断してしまいがちです。
しかし、それはとてももったいないこと。
その興味の中に子供の可能性が秘められているのですから、好きなことを追求することでその可能性が開花するかもしれません。
それなのに親の限られた経験、常識の範囲内で「くだらない」「役に立たない」と決めつけるのは、親自ら子供の可能性を潰しているようなものです。
それは子供を否定することにもつながるので、やめた方がいいでしょう。
夢中になることが見つかった、そのことを喜ぶようにしましょう。
子供が夢中になること・まとめ
子供が夢中になれることを見つけてあげるのは、子供の性格によっては難しいかもしれません。
おとなしい子は興味の示し方もおとなしかったりするので、じっくり子供を見て「その瞬間」を見逃さないようにしたいものですね。
子供のことだから、一度夢中になったものでもすぐに飽きて、違うものに移ってしまうかもしれませんが、それでもかまいません。
興味を持ったことはどんどんやらせてあげてくださいね。