そろばんは小学生のお子さんに習わせたい人気の習い事です。
しかし、そろばんを上達させるには、自宅でどのような練習をすればいいのか悩むお母さんも多いことでしょう。
そこで今回、そろばんの効果的な自宅練習について、次の3つのステップにそって紹介します。
- 最低限これだけはやるといい自宅練習
- これをすると上達がはやい自宅練習
- 競技大会に出て好成績をとりたい人のための自宅練習
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最低限これだけはやるといい自宅練習
自宅での練習といっても、他の習い事や学校の宿題もあるため、そろばんにだけ集中して練習するのは難しい場合もあります。
そこで、まずは最低減これだけはやっておくといい、自宅練習の方法を紹介します。
そろばん塾から出された宿題を解く
そろばん塾から出された宿題を自宅で解くことは最低限やっておきたいところです。
基本的に塾では、適量の宿題が毎回出されます。
その宿題をきちんと行うことが上達への近道です。
宿題を一気に片付けるのではなくて、小出しにして問題を解く
理想を言えば、塾から出されたそろばんの宿題は、一日で一気に終わらせるのではなく、毎日少しずつ行うほうが良いでしょう。
次の塾までに3日間あるとすれば、宿題の問題を3日間に分けて行うようにします。
なぜなら、そろばんを触らない日があると、その分上達が遅れてしまうからです。
毎日、長時間の練習をする必要はありません。
15分ぐらいでもかまいません。
少しずつでいいので、毎日指を動かすようにする。
これがそろばん上達で大切なポイントです。
塾で間違えた問題を自宅でやる
そろばんの宿題に加えて、塾で解いた問題のなかで、間違えたものを家でもう1回解くようにしましょう。
間違えた問題は、直しの段階で正答できたとしても、時間がたてばまた間違える可能性があります。
これは何もそろばんだけに限ったことではありませんよね。
塾で間違えた問題は少し時間をおいて、家でも解いてみる。
そして、その問題がきちんと正答できるか確認しましょう。
ここで同じように正答できなかった場合は、なぜ間違えたのか原因を探る必要があります。
(よく間違える原因や癖がそこにあるかもしれません)
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これをすると上達がはやい自宅練習
次の段階として、以下のことに気をつけながら練習をすると、さらに上達がはやくなります。
なぜ間違えたのか、原因を考える
間違えた問題は、何が原因で間違えたのか考えましょう。
そろばんの問題でミスをする多くの原因は、次の2つです。
単なるはじきミス
変な癖が付いていて正しいはじき方をしていない
単なるはじきミスの場合
はじきミスとは、本来であれば1つ弾かないといけないところを、間違えて2つ珠を弾いてしまった、あるいはその逆で、2つ珠を入れるところを1しか入れていなかった、などのケースです。
時間を計りながら問題を解くときにありがちなパターンです。
一度、ゆっくり、一つ一つ数を確認しながら珠を弾いてみてください。
間違えた原因が単なるはじきミスであれば、ゆっくり珠を入れることで確実に正答を出せます。
はじきミスの要因も以下の3点が考えられます。
時間制限で焦っていた
集中力不足
指はじきの精度
いずれにしても、以下のことを行うことで対処ができます。
- 普段からタイマーで時間を計る
- 5分、10分と問題を解く時間を少しずつ伸ばしていき、集中力を持続できるようにする
- そろばんを触らない日を作らない
正しくない弾き方をしていて癖になっている場合
そろばんでミスをする原因の二つ目に、正しくない弾き方をしているケースが上げられます。
特に、繰り上がり、繰り下がりのときに、入れ方が間違っていることが多くあります。
たとえば、8に6を足す場合を挙げてみましょう。
この場合、一の位に1を入れ、5玉を引き、十の位に1を入れるのが正しい入れ方となります。
ありがちな間違いとして、一の位から2を引き十の位に1を入れてしまうミスが考えられます。
これでは、やり方が間違っているので、何度そろばんを弾いたとしても正答を出すことはできません。
大切なのは、自分が間違えた入れ方で覚えてしまっている(癖になっている)ということに気づけるかどうかです。
何度もそろばんを弾いてみて、しかもゆっくり一つ一つ入れてみても正答にたどりつけない場合は、入れ方が間違っているということも視野に入れて解いてみることをおすすめします。
厄介なのは、間違った入れ方が癖になってしまった場合です。
癖はすぐに直せるものではありません。
一度間違った形で癖が付いてしまうと、何回も同じミスを繰り返してしまうことになります。
まずは自分の癖がどうなっているかを把握し、意識的に何回もはじいて間違った癖を正すようにしていきましょう。
時間をはかり、緊張感のある中で練習する
また、家でもタイマーを使って、時間制限がある状態にして問題を解くことをおすすめします。
基本的にそろばんは検定にしても競技にしても、限られた時間の中でどれだけ多くの問題を正確にはじけるかがポイントとなります。
普段から時間制限になれておくと良いでしょう。
競技大会に出て好成績をとりたい人のための自宅練習
最後に、競技大会に出たい人のための、自宅練習の方法を紹介します。
競技大会の模擬プリントを解く
競技大会が近づくと、大会の類似問題を解いていくようになります。
普段練習している問題と比べて、問題数や長さが異なる場合が多くあるからです。
大会用の模擬プリントを宿題にもらうようにして、それを家でも解くようにしましょう。
問題数や出題形式など、競技大会での出題傾向を押さえておきたいところです。
問題を解くときも、タイマーを使って、大会と同じ条件で解くようにしておきましょう。
わり算と見取り暗算の時短を目指す
競技大会で好成績を収めるためには、どれだけ多くの問題を正確に解けるかがポイントとなってきます。
そのため、問題を解く効率を上げる必要があります。
競技大会では、基本的に見取り算、かけ算、わり算、見取り暗算が出題されます。
その中でも、割り算と見取り暗算が、工夫次第で時短できます。
わりざんは答えが出たらすぐに答えをかく
わり算は、答えが出ているのに最後まで割り切ってしまってから回答用紙に答えを書く人が多くいます。
しかし、答えが分かりきっているのに、それ以上そろばんを弾く必要はありません。
答えが分かったら、割り切っていない数字があってもそこで終えて、次の問題に取り掛かりましょう。
さっさと答えを書いて次の問題に取り掛かることで、時短効果が期待できます。
見取り暗算は答えを書くのと同時に次の問題に取り掛かる
見取り暗算の場合も同じです。
答えを書きながら次の問題を確認しましょう。
基本的にそろばんの上級者は、見取り暗算に限らず、答えを書くと同時に、次の問題を確認しています。
優秀な人であれば、見取り暗算では、答えを書きながら次の問題の暗算をすでに始めている人もいます。
もちろん、次の問題に気をとられて、間違った答えを書いてしまっては本末転倒です。
この方法は、慣れないうちはお勧めはしません。
しかし、これを行うだけで解ける問題数も変わってきますので、徐々に慣れていくようにしましょう。
そろばんの自宅練習・まとめ
以上、三つの段階に分けて、自宅で行うそろばんの効果的な練習方法を紹介しました。
留意してほしいのは、上記の練習方法を1、2回実践したからといって、すぐにその場で効果が出るとは限らないことです。
しかしながら、そろばんは、問題に取り組む時間を増やせば増やすほど上達していくものです。
少量でもいいので、毎日、それが無理なら2、3日に1回はそろばんを弾くようにしましょう。
そろばんは取り組んだ時間だけ、成果も大きくなります。
焦らず、じっくりと取り組みましょう。