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子供の表現力が低下している原因【思考力を鍛え表現力を高める方法】

投稿日:2018年12月1日 更新日:

表現力とは、自分の考えや感情、伝えたいことなどを、言葉や文章で正確に相手に伝える能力のことをいいますが、子供の表現力は昔に比べて低下しているといわれております。

 

今回は、その原因と、更に、子供の思考力を鍛え、表現力を高めるために、親としてどのようなことができるか、その方法についてお伝えします。

 

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なぜ重要?ますます必要とされる能力:コミュニケーション力

これからは、知識を詰め込む知識偏重型の教育から、物事を分析したり、得た知識を活用する知識活用型の教育へと方向が変わっていくと言われております。

 

大学入試方法の変化に伴い、これから子供たちは思考力や創造力、分析力や表現力といった能力を養う必要があります。

 

表現力が高まると良いこと

表現力がつくと、自然と円滑なコミュニケーションができるようになります。

 

人間関係のトラブルの多くは、コミュニケーションの欠如で起こることが多く、表現力が乏しいせいで誤解を生んだり、良好な人間関係を構築することが難しくなったりします。

 

子供の表現力低下の原因

社会背景の変化に伴い、子供の表現力が低下している原因がいくつか考えられます。

活字離れによる語彙力の低下

昔に比べて、本を読む人が減っているようです。

 

その代わりに、ツイッターなどのSNSや、YouTubeなどの視聴に時間を費やす人の数は増えているようですね。

 

ネットニュースで最新情報を得られる今日では、新聞の購読者も減少傾向とのことで、ますます文章に親しむ人の数は減ってゆきそうです。

 

それに伴い、各個人が使用する語彙力にも変化が。

 

頭にインプットされる語彙が減ると、使用できる語彙も限られてくるでしょう。

 

文章を書こうとしてもなかなか書けない子供が多いというのも、このような背景が原因かもしれません。

 

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書く力の低下:SNSやメールによるコミュニケーションの増加

メールやツイッターなどのSNSなど、インターネットを使用した環境では、若者のみならず、大人も短い言葉で用件を伝えたり、絵文字やスタンプを多用したりしており、長い文章で表現するという機会が減りつつあるようです。

 

絵やスタンプで表現してしまうと、言語を使って伝えるという必要がなくなります。

 

その積み重ねで書く力も低下していくことにつながってしまいます。

 

親が忙しい、または、一方的である

現在の子供たちにとって、家族、特に親とのコミュニケーションが一番多いと思います。

 

その大切な存在である親が多忙な場合や、親からの一方的な会話になっている場合は、子供がきちんとした文章で話す練習の機会が失われてしまいます。

 

正しい言葉遣いを学んだり、新しい言葉を覚えることは、日常会話の中で身に付けていくことです。

 

特に低学年のうちは特に親子の触れ合いの時間が大切であるにも関わらず、身近な家族が多忙で相手をしてあげられないと、子供の表現力もなかなか身に付かないと思います。

 

話す力の低下

学校の授業で消極的な生徒は、受け身であることが多く、発表をしたり、意見を自分言葉で正確に表現したりする機会も少なくなります。

 

一人っ子ですと、きょうだいとの会話ができない分、喧嘩をしたり仲直りをしたりというコミュニケーションの機会が少なくなります。

 

また、メールやSNSでのコミュニケーションが増えるにつれ、言葉を発して意思疎通をはかる機会は一昔前と比べると失われつつあるようです。

核家族化、一人っ子、一人遊びの増加

3世帯同居という家族の形態は失われ、核家族化に伴い、多くの人との関わり合いが少なくなっていることが挙げられます。

 

また、一人っ子の増加により、会話の相手は親しかいないという子供も少なくありません。

 

ペットがいても会話は一方的になりますし、きょうだいとの会話もできないとなると、一人の世界につかって遊ぶという時間が増えることになります。

 

コミュニケーション力や表現力は、他者との関わり合いの中で身に付けられるものですから、このような社会背景のなかで表現力はなかなか身に付きにくいですね。

 

伝えたいことが特にない

最後に、書けないのではなくて、書くことがないという原因も挙げられます。

 

何か伝えたいことがあれば、それを考えてまとめて文章にしたいという気持ちから、説明したり発表したりする能力を身に付けられると思います。

 

しかし、そもそも出されたテーマが考えたこともないことであったりすると、何を書いてよいのか、どんな意見を言えばよいのかわからないですね。

 

新聞も読まないし、テレビも見ない、自分の日常生活や興味のあること以外には興味がないという場合、出された課題に対して、何も表現できないというケースがあります。

 

子供の思考力を鍛え、表現力を高める方法

それでは、子供の表現力を向上させるために、どのようなことがサポートできるでしょうか。

8つの方法をまとめてみました。

 

オープンクエスチョン(「はい」「いいえ」で答えられない質問)を増やす

質問には答えやすい質問と、答えにくい質問があります。

 

子供が心を閉ざしている時など、お互いの関係があまり良くない時には、Closed Question(クローズドクエスチョン)、つまり、「はい」「いいえ」で答えられる質問を投げかけることが効果的です。

 

しかし、表現力をつける練習をするには、Open question(オープンクエスチョン)、つまりYes Noでは答えられない問いかけをすることが効果的です。

 

例えば、クローズドクエスチョンでは、「今日は学校楽しかった?」

この質問には、「はい」か「いいえ」で答えるしかありません。

 

しかし、Open questionでは、「今日は学校で何が楽しかったの?」

こちらの質問には、学校で起こったことを思い出し、楽しかったことを1つ挙げ、それをわかりやすく伝える力が必要となります。

 

表現力をつけるトレーニングをしたい場合は、Yes, Noで答えられる質問より、できるだけ、Open question「どのように」「なぜ」「何を」といった質問をしてみてはいかがでしょうか。

 

読み聞かせ

小学校も高学年にもなると、読み聞かせというわけにはいきませんが、できるだけ子供が小さい間は読み聞かせをすることが効果的だと思います。

 

言葉や表現に対する興味がわいたり、想像力をかき立てたり、集中力を高めることにもつながります。

 

パパやママが自分のために本を読んでくれているという安心感も、精神の安定につながるでしょう。

 

また、本に対する愛着がわき、高学年になっても本が大好きになる可能性も高まります。

 

あいづちや共感

子供にとって、親がしっかり話を聴いてくれるという環境は安心感を与えますし、非常に重要です。

 

楽しい表情で、うんうん、とうなづきながらパパやママが話を最後まで聴いてくれるとなれば、学校で起こったことをどんどん伝えたくなりますね。

 

一部始終を事細かに説明することや、喜怒哀楽を表しながら表現することができるようになっていきます。

 

公共の場では感情を素直に表現することははばかられるケースがありますが、家ではぜひ感情を豊かに表現する場を与えてあげると良いと思います。

 

忙しい時にも、少しだけ手を休めて、話を聴くということ、また、子供の気持ちに共感するということをぜひやってみてください。

 

親が周囲と積極的に関わる

子供は親のことをよく見ています。

 

親が近所づきあいや他の保護者達との付き合いをあまりしていない場合、自分も積極的に他者と関わろうと思うでしょうか。

 

親の様子を見て、その経験から一番多くを学ぶのが子供です。

例えば、親が、ご近所の方々と楽しく会話をしていたり、他の保護者の方々と一緒に活動に参加していたりする姿を見せることで、人と関わることの大切さや、コミュニケーションをとること、自分の気持ちを表現することの大切さを、一番身近に学べるのではないでしょうか。

 

プレゼン、スピーチ、ディベート

日本人は議論が苦手な国民だと言われています。

親が苦手ですと、子供も苦手な可能性がありますね。

 

アメリカでは、パブリックスピーキングという授業があって、人前で発表するスキルを磨く練習の場が提供されるなど、相手の立場に立ってわかりやすく伝えるスキルは重要視されています。

 

表現力を本当に磨きたい場合は、ディベートやスピーチ、プレゼンテーションなどを学べる塾やサークルなどに参加してみるというのもおすすめです。

 

ダンスやリトミックなどを習う

言葉だけで表現する他に、身体を使って表現する方法もあります。

 

ダンスやリトミックなどを習うと、音楽やリズムに合わせて、何かを表現するという力が身に付くかもしれません。

 

いろんなイベントへ参加する

地域コミュニティが昔と比べて縮小している現在、興味のあるイベントに子供を連れていき、同じ年頃の子供や、様々な年齢の子供たちと関わりあえるような集まりに積極的に参加してみるというのも一つの方法です。

 

多くの人との関わり合いの中でコミュニケーションが生まれます。

 

一人っ子の場合ですと、兄弟の会話というものがありませんので、特に、様々なイベントなどで、親子の絆はもちろん、他の子供たちと関わりあえる機会を増やすことで、表現力を磨く機会を増やすことができるでしょう。

 

親自身がさまざまなことに関心を持つ

何も人に伝えたいことがないという子供がいますが、自分の興味あること以外には見向きもしないとなると、偏った情報ばかりをもった大人に成長してしまうかもしれません。

 

親が様々なことに興味関心、疑問をもって日常生活を送っていると、自然と子供もそのような背中を見て成長してゆくのではないでしょうか。

 

親も一緒に学ぶといった姿勢で、常に何か新しいことに挑戦する意欲をもって子供に接してみてください。

 

すべては自立した大人に育てるために

素直になることは大切ですが、素直なだけですと、それを悪用されたり、理不尽なことでも反論できず、損をしたりしてしまうことにつながってしまいます。

 

将来的に、理不尽なことや間違ったこと、理解できないことには、しっかりと自分の意見を表現できる自立した大人に育ってもらいたいですね。

 

そのためには、自分の意見を言葉にできる思考力や、表現力を小学生の時代からしっかり身に付けてほしいと思います。

 

子供の表現力を高める方法・まとめ

思考力を鍛え、表現力を磨き高めるためには、場数を踏むことが欠かせません。

 

できるだけ多くの機会を与えられること、たくさんの失敗やたくさんの経験をすることで子供はスキルを徐々に身に付けてゆきます。

 

最初は、単語を並べるだけで話をしていた子も、多くの経験を積むことで、正しい文章で正確に表現し、思いを伝えられるようになっていきます。
一歩一歩の成長をあたたかく見守っていきたいですね。

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です!

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