人の集中力は、そうそう長くは続かないものです。
大人でも長時間集中して仕事をするのは難しいですね。
だったら小学生だって同じこと。
時々休憩を取らないと勉強ははかどりません。
勉強の合間にどうやって休憩すればいいか、勉強の能率をアップさせるための休憩の取り方についてお話しします。
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そもそも子供の集中力はそんなに続かない
小学生の集中力は、だいたい15~20分くらい持てばいい、といわれています。
小学校の授業は45分ですが、先生は45分ずっと喋っているわけではありません。
少し考えさせる時間を取ったり、発言する時間を取ったり、休憩ではないですが、じっと話を聞いている時間が続かないように授業を工夫しています。
それは長時間同じ姿勢で学習しても集中力が続かないからです。
勉強の合間の休憩は必須!
ゲームなど好きなことなら1時間でも2時間でも集中しているかもしれませんが、勉強は子供にとって楽しいものではありません。
だからこそ、だらだらと長時間やらず、合間に休憩を挟んで集中力を回復させつつ勉強をした方が効率がよいです。
休憩をすることはサボることではなく、むしろ頭を働かせるために必要なことです。
休憩時間の目安
疲れたからといってあまり長時間の休憩を取ってしまうと、逆に良くないこともあります。
集中力が下がってしまい、元の集中力に戻すのが大変になってしまいます。
ですから、小学生が勉強の合間にとる休憩は、10分くらいが適当でしょう。
休憩時間というのは、短すぎてもダメですし、長過ぎてもダメなので、10分前後を目安にその子にあった休憩時間を探っていきましょう。
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勉強の能率アップに役立つ休憩法
休憩とは休むことですが、具体的にどのようなことをすると脳がリフレッシュできるか、いくつか例をあげてみます。
その子にあった方法を探してみてください。
外の空気を吸う
机から離れて、少し環境を変えると良い気分転換になります。
窓を開けて換気をするのもいいですが、できれば少し外に出てみましょう。
ベランダに出たり、お庭があれば庭に出てみたり、短時間の散歩などちょっと外の空気を吸うと気分もリフレッシュできますね。
勉強をしている間はずっと座っているので、立って姿勢を変えることも気分転換になりますから、ちょっと歩いてみることをおすすめします。
好きなマンガを読む
マンガを読むのが好きなら、休憩時間に読むのもおすすめです。
このページまで、区切りのいいこの章まで、など読む分量を決めておいてください。
ただし、うっかりだらだら読み続けないように、タイマーなどをセットしておくといいですよ。
好きな音楽を聴く
好きな音楽を聴いてリフレッシュするのもいいですね。
ポップスなら1曲3~4分だと思うので、2~3曲聞いて終わり、など目安を決めておくといいでしょう。
ダンスが好きな子なら、ちょっと身体を動かすのもリフレッシュになっていいですよ。
ただし、そのまま音楽をかけながら勉強をすると気が散ってしまうので、勉強が始まったら音楽は止めましょう。
飲み物、おやつ
ジュースを飲んだり、少しおやつを食べて休憩するのもいいですね。
ただし、お腹が一杯になるほど食べちゃダメですよ。
ちょこっとつまめるくらいの小さなおやつにしておいた方が良いです。
寒い時期はココアなどちょっと甘いものを飲むと、ほっと一息つけるでしょう。
ココアにはカカオ豆に含まれる「テオブロミン」という成分があります。
リラックスするのにとても適した飲み物なので、勉強の合間に飲むにはおすすめですよ。
ぼーっとする
特にしたいことがない場合は、ただぼーっとするのでも十分休憩になります。
椅子の背もたれに寄りかかってぼーっとしてもいいですし、床にごろんとしてぼーっとするのもいいでしょう。
ぼーっとしているだけでも10分なんてあっという間に過ぎてしまいます。
仮眠を取る
勉強中にどうしても眠くなってしまったら、無理をしないで仮眠を取りましょう。
その方が頭がスッキリします。
少し横になって目を閉じてリラックスします。
10~15分程度なら眠りが深くならないので起きた時には集中力が復活していますよ。
スマホのタイマーや目覚まし時計などを使って、眠りすぎないように起きる時間をセットしておくといいです。
それでも起きる自信がない、本格的に眠ってしまうと困る、という時は、机の上に突っ伏して寝るのがおすすめです。
不自然な姿勢なので、眠りすぎる心配がありません。
休憩を取るタイミングは?
勉強をする前に休憩の予定を立てておきましょう。
そうすると、スムーズに勉強を進めることが出来ます。
ページや単元で区切る
例えば、
学校の宿題を20分やる
10分休憩する
家庭学習(計算ドリルなど)を15分やる
など、勉強の区切りに休憩を挟むといいでしょう。
時間で区切る
時間を決めて休憩を取るという方法でもOK。
もし宿題が20分で終わらなくても続けず、いったん休憩を取りましょう。
休憩を取った後でまた続きからやればいいです。
この区切りのタイミングはその子によって変わってくるので、20分もやっていると集中力がその前に途切れてしまうという場合は勉強を15分にするなど臨機応変に変えてください。
集中力が途切れてしまってから休憩するのではなく、まだ集中できるけど、というくらいで休憩しておくと、集中力が途切れずに最後まで続きます。
勉強の休憩の取り方・まとめ
勉強は適度に休憩を取ることで能率がアップするものなので、決して「さぼっている」ということにはなりません。
勉強ができる子は、この「区切り」がうまく出来ていて、集中力が持続しやすいので勉強がはかどります。
これまでだらだらと勉強していてちっとも結果に結びつかないと思っているようでしたら、休憩を挟む勉強のやり方に変えてみてはいかがでしょうか。