小学生も高学年になってきますと、だんだん勉強が難しくなってきます。
中学受験を考えている場合は、学校の勉強だけでは足りなくなるので、もっと勉強に集中して欲しい!と思う親御さんは多いでしょう。
しかし、子供は遊びが大好きで、勉強しているよりもゲームをしたりマンガを読んでいる方が楽しいものです。
では、どちらもうまくこなすにはどうしたら良いのでしょうか。
遊びの時間も確保しつつ必要な勉強をこなすためのコツについてお話しします。
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遊びを適度に入れた方が良い理由
親としては「もっと勉強に集中して欲しい!」と思うものですが、大人が長時間仕事に集中できないのと同じように、子供にも息抜きが必要です。
小学校の授業が1コマ45分になっている理由も、子供の集中力がそれほど長く続かないからです。
リラックス時間をはさむ方が効率的
「勉強大好き!」「親が何も言わなくてもひたすら勉強する!」
このような勉強が大好きな小学生は、いないとはいいませんが、かなり少数派でしょう。
学校の勉強は好きなことだけをやるわけではないので、子供にとっては面白くないことも多いです。
そのつまらない勉強をやるためには「楽しみ」が必要ですね。
勉強の合間にしっかりとリラックスし、自分が楽しむ時間を入れ込むことによって、勉強に前向きに取り組めるようになります。
遊びと勉強を両立させる7つのコツ
親としては、「一度遊ぶことを許してしまうと、際限なく遊んでしまうのではないか?」という心配があると思います。
そこで、どうすればうまくスケジュールを立てられるか、遊びと勉強を両立させるためのコツをご紹介します。
遊びたい気持ちを原動力にする
親はついつい「ゲームをしている暇があったら勉強しなさい!」と言ってしまいがちです。
それなら「ゲームをしたい!」という気持ちを勉強の原動力にしてみてはいかがでしょうか。
宿題や日々の自主学習など、課題をさっと済ませて「思いきりゲームをするんだ!」という気持ちで取り組めば、勉強もグンとはかどりますよ。
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勉強の計画を立てる
勉強はやみくもにやっても効率が悪いですし、遊ぶ時間もとれないとなると息が詰まってしまいます。
中学受験などを控えている場合は、小学生のうちから勉強の計画を立てる習慣を身につけておくと良いですね。
まだ自主的に計画を立てることが難しい子供さんに関しては、親御さんと一緒に計画を立てることをおすすめします。
理想的な勉強計画は、
何をやるのか(宿題、自主学習教材、塾の教材、学校の教科書など)
いつまでにやるのか(テストの日まで、月末まで、週末まで、今日中)
どのくらいやるのか(1日にこなす課題の量、1日に勉強する時間、1週間で終わらせるドリルの量など)
などについて、1カ月単位、1週間単位、そして、1日単位で計画を立てることです。
ただ、予定通りに進まないのが計画ですから、決めた分量が終わらない時のために予備日も設けておきます。
自分のやるべきこと、やるべき分量を把握することで、遊ぶ時間も取れるようになります。
勉強の合間に少し遊ぶ
全ての勉強が終わってから遊ぶ、という方法もありますが、「終わったー!」という開放感でいつまでもゲームをしてしまったり、動画を見てしまったりと、遊びが際限なくなってしまう恐れもあります。
子供としては「予定の勉強が終わったんだからいいじゃないか!」と思うかも、生活のリズムを崩さないことも勉強をする上ではとても大事なことです。
夜更かしを防ぐために、遊びは勉強の合間に挟むという方法も試してみてはいかがでしょうか。
1時間に1回は休憩する
子供の集中力を考えると、1時間に1回の割合で休憩を挟むと良いでしょう。
これは年齢にもよりますが
低学年: 30~40分勉強したら10分の休憩をとる
高学年: 45~50分勉強したら10~15分の休憩をとる
というように決めるといいと思います。
時間の管理にはタイマーを使うと効率的ですね。
もしもスマホを持っている子なら、スマホでタイマー設定しても良いでしょう。
勉強の合間の楽しみを決めておく
では、短い休憩時間にどうやって遊ぶかということですが、可能ならばすることを決めておいた方がダラダラせずに過ごせるようになります。
「ついネットに夢中になって」ということを避けるためにも、細かく設定しておいた方がいいです。
お笑いの動画を3本見る
ゲームを3ステージやる
マンガを1章読む
など、10~15分でできることを勉強の合間の楽しみということにしておきましょう。
スケジュールを可視化する
今日何をするか、明日何をするかなど、あまりにも適当に決めておくとダラダラしてしまうので、スケジュールを可視化します。
ある程度平日のスケジュールが決まっているなら、平日と休日に分けてスケジュールを作ってもいいですし、塾のある日、ない日など、イベントごとに分けてもいいでしょう。
書いたスケジュールを壁に貼り、「今日は何をするのか」ということを頭に入れて勉強をスタートします。
もちろん遊びの時間も書き入れて、「このくらい勉強したらここで遊べる」ということがわかればやる気も出ます。
思い切り遊ぶ日を作る
毎日勉強だとやっぱり疲れてしまいます。
ですから、1週間のうち「勉強をしないで好きなことをする日」を1日は作りましょう。
例えば、日曜日は勉強なしで、何でも好きなことをしてもいいよ、としておくと子供もストレスがたまりません。
他の日で必要な勉強が進められるようにスケジュールを立てれば良いですから、それによって「この日のために勉強を頑張ろう!」というモチベーションにつなげられればいいですね。
一度「遊ぶ日」と決めたなら、子供が遊んでいても親は口出ししないでおきましょう。
勉強は「頑張りすぎないこと」が大事
勉強と遊びはバランスが大事です。
大人でも丸一日仕事を続けることはできないし、時々休みがあるからリフレッシュしてまた頑張れますよね。
子供も同じで、勉強ばかりしていたら疲れてしまいます。
本心からやりたくないことを続けていれば、相当なストレスがたまります。
ある日突然「勉強なんかイヤだ!」とキレてしまうかもしれないし、自分の感情が外に出せない子は体調が悪くなってしまうかもしれないですね。
遊びは、楽しく勉強を続けるためにも適度に必要なものです。
子供が好きなものなら何でも良いですので、うまく勉強の合間に取り入れて、効率的に勉強できるようにしていきましょう。
遊びと勉強を両立させる方法・まとめ
勉強も遊びもどちらも大事ですし、両立することは可能です。
遊びは勉強の邪魔になるとは思わずに、楽しく遊ぶために勉強を頑張ろう!という姿勢が必要でしょう。
面倒なことと楽しいことを両立できるようになることは、大人になってもきっと役に立つと思います。