最近は、小学生でもLINE(ライン)などのSNSツールを使いこなし、グループでの会話も大人顔負けの時代になってきています。
しかし、小学生の言葉づかいの悪さに対して違和感を感じておられる親御さんも多いようです。
女の子なのに、「うざい」「きもい」「消えろ」などといったキツイ言葉を平気で使ったりする子もいるようです。
言葉づかいの乱れは、将来のために改善すべき問題です。
今回は、言葉づかいを正しくするために、どのような対策ができるかについてまとめました。
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小学生の言葉づかいが悪くなる原因
子供の言葉は、親や友達、学校で出会う人、テレビやネットなど普段接するものから大きな影響を受けます。
家族の影響
家族の会話は、子供の言葉づかいに一番大きな影響を与えます。
普段から両親が暴言を吐いて喧嘩をしたり、兄弟げんかで暴言を吐き合っていたりすると、それが当たり前のようになってしまい暴言を暴言と思わなくなってしまいます。
家庭での会話は、子供の成長過程で、言葉づかいに大きな影響を与えますので、できるだけ優しい言葉や穏やかな言葉を使って会話を楽しみたいものです。
学校の影響
学校で出会う人も、多くの時間を過ごしますから、大きな影響を与えます。
学校の先生は、それほど言葉づかいが悪くはないと思いますが、お友達の中には、悪い言葉づかいを多用し、それに感化されてしまうことも多いと思います。
悪い言葉づかいがカッコイイと思ってしまうと、それを使いたがるようになりますね。
イチローのように、言葉づかいはもちろん、人としての生き様もカッコイイ人を目指せるようになると良いと思います。
テレビやインターネットの影響
普段テレビから流れてくる言葉、You Tubeから流れてくる言葉にも影響を受けます。
教育番組でしたら問題はないでしょうが、そうではない番組もたくさんありますから、特に子供はおもしろい言葉に反応して真似をしたがりますね。
ゲームの影響
最近のゲームは、日本中の様々な人とつながってチームで楽しむようなものもあるようです。
そうすると、子供だけではなく、中高生や大学生、大人までもがゲーム上で友達になる可能性があり、そのゲームの中での会話のやり取りで様々な言葉を覚えたりもします。
子供なのに言葉づかいがませていたりするのは、ゲームなどの影響も考えられます。
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悪い言葉づかいを直すべき3つの理由
以下は、子供に知ってもらいたい言葉づかいを正すべき理由です。
性格が悪い人だと思われる
言葉は、その人の心の中を表します。
頭の中にあること、心の中にあることが、言葉として表に出てきます。
心の中に無いことは、言葉として表に出てきません。
言葉づかいの悪さは、性格の悪さに通じていきます。
心の中が明るい人は、良い言葉を発します。
そして、幸せや良いものを引き寄せる傾向があります。
しかし、ひがみや妬みの多い人は、悪い言葉を言う傾向があり、性格が悪くなったり、不幸を呼び寄せたりします。
心の中、頭の中の状況が言葉として出てくるので、言葉づかいが悪い人は、性格が悪いと受け取られる可能性があります。
就職や社会への適応に不利
失礼なことを平気で言ってしまう大人に成長した場合、将来、大変な苦労が待っていると思います。
例えば、目上の人に対して、失礼なことを言ってしまうことに慣れてしまったりすると、社会人になった時に、大切な人の前で失言をする失敗をしてしまう可能性があります。
言葉づかいの悪さは、将来の就職や新社会人として、新しく社会へ適合してゆく際に、圧倒的に不利になります。
実例ですが、ある社長さんのところに、若くて美人の女性営業マンがやってきて、アポ取りまでは順調にできたそうです。
好印象で態度も良く、一見すごくできる営業マンに見えたため、商談に応じたそうです。
しかし、商談を20分程すると、その人柄が言葉に現れてきます。
質問に対して、この若い女性は「ギリ、オッケーです!」と、商談相手の社長さんに向けて言い放ち、この社長さんはこの企業とは契約できないと感じたそうです。
いくら営業マンが親しみを込めて言ったとしても、普段からどのような心構えで仕事に臨んでいるかが、この一言に現れていると感じたそうです。
言葉づかいの悪さは、将来的にデメリットが多いので、できるだけ早くこのことに気づき、早い段階で、言葉づかいのマナーを身につけてほしいです。
幸せをつかむためには不利
言葉づかいの悪さは、その人がどのような家庭で育ったのか、その家庭の雰囲気を想像させてしまいます。
言葉づかいがひどく悪い人は、ひどい家庭で育ったのではないかと、イメージさせてしまいます。
親が日頃から喧嘩をして暴言を吐いている家庭なのではないか、とか、育ちの悪い人なのではないかと、人は想像します。
大人になって苦労するのは自分ですから、社会人になって言葉づかいを一から学ぶ苦労をしなくてもよいように早めに対策をしてほしいです。
将来、1人でずっと生きてゆくのであれば、言葉づかいは大きな問題ではないかもしれません。
しかし、ある程度友達もほしいし、家族も持ちたい、そして、先輩や後輩に気に入られる人生を送りたい、ということであれば、最低限の言葉づかいは身につけないといけませんね。
社会人になったら、いちいちゼロから教えてくれる人はいませんから、家庭や自分の努力で改善してゆくべきです。
子供の言葉づかいを正すために親ができること
子供の言葉づかいに違和感を感じた時に、親としてできることを挙げてみました。
SNSなどを定期的にチェックする
小学生でもスマホを持つ時代ですから、SNSで交流している子供たちもかなりいると思います。
のぞき見ははばかられるとしても、どのようなやり取りをやっているのか、時々、会話の話題として質問してみたり、悪い言葉づかいのお友達がいないかなど、様子を探ってみることは必要だと思います。
普段から様子を知っておくことで、早い段階で、いじめや子供のSOSなどにも気づくことができると思います。
家庭での言葉づかいに気をつける
子供の成長に大きな影響を与えるのは家庭での教育です。
特に、言葉づかいは、親の影響を多大に受けますから、普段から穏やかな口調であったり、前向きな言葉づかいをするように親としては努力ができると思います。
夫婦喧嘩で子供の前で暴言を吐き合うなどといったことはできるだけ避けたいですね。
読書のすすめ
テレビやYou Tubeも良いですが、できるだけ小学生のうちは読書に時間を使うと良いと思います。
休日は親子で図書館に行って、有意義な時間を過ごしたり、様々な本を読んで感想を言い合ったりするのは、言葉づかいの改善みならず、思考力や表現力を高めるためにも非常に効果的です。
言葉の力について共に学ぶ
昔からの日本文化の中で、言霊(ことだま)の文化を一つ紹介したいと思います。
ある言葉を発すると、自分の潜在意識の中に、その言葉がしみこんでいくという考えです。
良い言葉を発することで、自分を良い状態に持ってゆけますし、悪い言葉ばかりを使っていると不幸を呼び寄せると言われます。
これは昔から日本に存在する考え方です。
言霊の力について親子で調べてみるというのもおすすめです。
言葉づかいには、その人の品格が現れる
言葉づかいには、その人の品格が現れると思います。
どんなに美しい人でも、どんなにきれいなお洋服を着ていても、心の中の状態はすべて言葉に現れるものです。
たどたどしくてもいいので、誠実で丁寧な言葉づかいで、他人と対話や折衝ができる人を目指さないと、将来何倍も苦労することになると思います。
将来素敵な大人になってほしいと願うのであれば、子供のうちから、最低限の言葉づかいのマナーを身につけるに越したことはないと思います。
子供の言葉づかいを改善する方法・まとめ
子供の言葉づかいが気になったら、まずは、親自身の言葉づかいについて、振り返ってみたいですね。
日頃から、愚痴や悪口、マイナスな言葉などを多用していないか、チェックしてみてください。
それを聞いている子供たちは大きな影響を受けています。
学校や家庭、それ以外の場所でも、自分の発する言葉には責任を持ち、自信のある子供を育てていってほしいと思います。