勉強のやる気アップ

アウトプット型の勉強方法が効果的な理由【勉強のやり方具体例あり】

2019年2月27日

勉強する時に「覚えなくちゃ!」と一生懸命教科書を読んだり、線を引いてみたり、漢字を何度も書いてみたりと、時間をかけた割には「あれ、1つも覚えていない」ということがあると思います。

 

確かに、くり返しの練習は必要なのですが、ただ教科書を読むだけですべて「インプット」できる人はごくわずかです。

 

インプットとアウトプットの「やり方」を工夫することで効率よく勉強を進めることができます。

 

小学生ですと、まだ自分なりの勉強方法が確立されていないので、「こうするといいよ」と教えてあげてください。

 

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アウトプット型の勉強のやり方が効果的な理由

インプットと聞くと、どうしても

教科書を読む

読んで暗記する

ということに重点を置いてしまいがちですが、それは本当のインプットとは言えません。

 

大切なのはアウトプットのためのインプット

ただ知識を詰め込むのではインプットとはいえません。

 

インプットはアウトプットとセットになって初めて効果を発揮するものです。

 

脳は入れるだけでなく、「出す」という作業をすることで知識が定着していきます。

 

アメリカ・パデュー大学のカーピック博士の研究によると、インプットばかりではなく、アウトプットをくり返す方が情報の定着が良いということがわかっています。

 

「入れる」ことばかりに意識を集中していると、入れたつもりが全く定着していないということになるのです。

 

つまり、知識の定着において大切なことは、インプットよりむしろアウトプットということになりますね。

 

効果的な方法は自分の言葉によるインプット

ただ、アウトプットするためには、前提としてインプットはもちろん必要です。

その方法が大事になってきます。

 

ではどうやって、インプットすることが良いのでしょうか。

 

それは、自分の言葉でインプットするという方法です。

 

教科書をそのまま読んでも暗記はなかなかできません。

 

歴史の教科書を読んでも、出来事や人物名が全然覚えられないということはよくあることです。

 

そのような時は、

人物の相関図を自分で書いてみる

似顔絵を書いてみる

教科書の太字になっている言葉を自分の言葉で説明書きしてみる

など、自分なりの工夫をすると、難なく覚えられるようになります。

 

また、漢字を単体で書いてもなかなか覚えられません。

 

1つの漢字を10回ずつ書く、という宿題がありますが、あれはあまり効果がないです。

 

それよりは、その漢字を使った言葉をできるだけたくさん考えるという方法が、文字だけでなく意味や使い方も同時に覚えられて効果的です。

 

ポイントはただ言葉や知識を詰め込むのではなく、自分の言葉で脳に叩き込んでいくことです。

 

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アウトプット型の勉強 4つのやり方

学んだことを自分の中に定着させるための勉強にはアウトプットが何よりも大事です。

 

インプットだけでは知識が定着しないので、どうやってアウトプットしていくかが学力向上のポイントです。

 

学んだことを人に説明する

例えば、国語の説明文や物語を読んで、それを自分で要約します。

 

「これはこのような話です」ということを短い文章でまとめられるようになるには、それなりに読み込んで理解をしていなくてはいけません。

 

またまとめることで、頭の中で内容を整理し、組み立て直すという作業ができるので、より理解が深まります。

 

小学生でしたら、今日学んだ勉強の内容をパパやママに説明する、ということでも日々のアウトプットができますね。

 

単に「算数で図形をやったよ」ということではなくて、

どんな図形で

どんな解き方をした

ということを相手にわかりやすく説明する練習をすると、その日の振り返りにもなって、やったことが定着しやすくなります。

 

自分の言葉でまとめ直す

教科書に書いてあることを、自分なりの言葉でまとめ直す方法も、とても有効です。

三角形の面積の求め方を図形とともに説明する

大化の改新、憲法十七条など歴史上重要な語句を自分の言葉で説明する

習った漢字を使って例文を作る

など、自分の言葉を使って「書く」「説明する」という練習を毎日やってみてください。

 

問題集で実力だめし

効果的なインプットができているかどうか、それを確かめるには「問題集」というアウトプットをしてみるのが一番わかりやすいです。

 

国語でも算数でも何でもいいので、問題集を一通りやってみましょう。

 

そうすると、できていないところ、苦手なところがわかるようになります。

 

そうしたらその部分をインプットし直して、再度問題を解く(アウトプット)をくり返しながら、知識を定着させてゆきます。

 

わからなかったところを見直すだけではダメで、定着するまで解き直しをしていきます。

 

自分でクイズを作る

どうしても覚えられない苦手な部分がある場合は、自分で自分のためのクイズを作ってみることも効果的です。

 

表に問題、裏に答えを書いたカードを作る

テスト前に見直しをするためのクイズノートを作成する

パパやママに出してもらうためのクイズ集を作る

 

学校の先生だったらどんな問題を作るのだろうか、と自分で考えてクイズや問題を作ってみると、楽しく勉強でき、知識の定着にも効率的です。

 

インプットとアウトプットの効率的なくり返しが肝心

勉強は、アウトプットが大事ではあるのですが、その前にインプットが足りなければ成り立ちません。

 

様々な形でインプットすることで、問題の形式に関わらずアウトプットができるようになります。

 

例えば、「○○は?」と聞かれて語句を答えるような問題はできるけれど、「○○について説明しなさい」という問題が苦手という場合がありますね。

 

これは、「○○は△△」とだけインプットしてしまっているので、細かい語句はよく覚えるけれど、つながりへの理解が不足しています。

 

このような場合は、「なぜ○○は、○○なのか」という解説文を書く練習などをすると効果的に覚えられるでしょう。

 

しかしこれも、アウトプットして初めて「理解できていない」ということがわかるので、インプットしたら必ずアウトプットすることが必要です。

 

①インプットをする

  ↓↓↓

②アウトプットをする

  ↓↓↓

③できていない部分を再度インプットする

  ↓↓↓

④できなかったところをアウトプットする。

この一連のくり返しで、効率良く勉強ができるようになります。

 

アウトプット型の勉強法・まとめ

勉強というと、ついインプットばかりに目がいってしまいます。

 

そしてインプットというと、暗記など詰め込む勉強をしがちですが、インプットの段階で「考える」勉強をして行くことが大事です。

 

そして仕上げとしてアウトプットをする。

 

この両方が組み合わされて初めて学んだことが定着していくので、どちらも大事にしてください。

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です! 大学時代は教育心理学を専攻し、心理学オタクでもあります。 最近は、子供のやる気アップに関することや、親御さんの悩み解決にまつわることについても情報発信中です!

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