承認欲求というのは誰でもあるものですし、決して悪いものではありません。
しかし、それが強すぎると良くないこともあります。
承認欲求が強くなるのは親の影響が強いといわれますが、承認欲求が強い人の特徴とはどのようなものなのでしょうか。
スポンサーリンク
承認欲求が強い人の10の傾向
承認欲求は誰にでもあります。ただ、強すぎるのは少々問題なのです。
承認欲求が強い人には、このような特徴があります。
目立ちたがり
とにかく「自分を見て欲しい!」という気持ちが強いので、他人を押しのけてでも自分が目立とうとすることがあります。
人と違うことをして目立てば、みんなが見てくれる。それを「認められた」と思ってしまうのです。
SNSでやたらとリア充自慢のような投稿をして目立とうとするのも承認欲求の現れです。
寂しがりや
一人を嫌い、孤独を恐れます。常に誰かと一緒にいないと安心できません。
寂しがりやで、いつも自分を認めて欲しいという気持ちでいるので、SNSに依存してしまうこともあります。
人の顔色を伺ってばかりいる
認めて欲しい、嫌われたくないと思うあまりに、他人の顔色ばかり伺ってしまいます。
嫌われないようにと思ってばかりいるので、自分の本当の気持ちも、自分が本当にやりたいこともわからなくなってしまいます。
人をねたむ
人と自分を比べるのも承認欲求の強い人の特徴です。
「相手よりも自分の方ができる」、「自分の方が上だ!」ということを認めさせたいので、自分よりもすごい人がいるとその人をねたんでしまいます。
現実には自分よりもすごい人の方が多いのですから、ねたんでばかりでは人間関係もうまくいかなくなります。
見返りを求める
私はこんなにしてあげたのに、こんなに働いたのに、裏切られた。
頼まれもしないのに、あれこれ相手に尽くし、それを受け入れてもらえないと知るやいなや、手の平を返したように攻撃することがあります。
それは最初から見返りを求めているからです。
人の話を聞かない
自分の話をしてばかりで、人の話を聞きません。
時には相手の話に割り込んでまで、自分の話をしようとします。
自分に自信を持てない
承認欲求の強い人は、人に認めてもらわないと自分の存在を肯定できない。
つまり、自分に自信を持てない人が多いのです。
やたらと同意を求める
自分の言っていることを認めて欲しい、自分が正しいと認めて欲しいので、「そう思うよね?」などと、やたらと同意を求めます。
本当の友達だからこそ忌憚のない意見を言ってくれることもあるのに、同意してくれない場合は、「認めてもらえなかった」とがっかりしてしまいます。
頑張りすぎる
これじゃまだ足りない、もっと頑張らないとと思って、頑張りすぎてしまうことがあります。
頑張る目的が何かを達成するためだったり、目的に到達するためではなくて、自分という人間を認めてもらうこと自体が目的なので、認めてもらうまで頑張り続けてしまいます。
そのうち、何のために頑張っているのかわからなくなって、燃え尽きてしまうこともあります。
人の評価を気にし過ぎる
自分が本当にやるべきことなのかどうかが問題ではなく、人に評価されるかどうかが問題で、人目ばかり気にしています。
SNSで「いいね」の数を気にするのもこのタイプです。
スポンサーリンク
承認欲求が強くなる原因
承認欲求が強くなってしまうことには、どのような原因があるのでしょうか。
親や先生に否定され続けた
小さい頃から、「お前はダメだ」、「全然できない」と、能力や存在を否定され続けてきた子供は、自分の存在を肯定することができないので、大人になってから「認めて欲しい」という気持ちが強くなってしまいます。
また、あれはダメ、これはダメとやりたいと思ったことをやらせてもらえなかった場合も同様に「否定された」と感じてしまいます。
褒めてもらえなかった
いくらテストを頑張っても、家の手伝いを頑張っても、ちっとも褒めてもらえなかったという子は、認めてもらうために「もっと頑張らないと」と頑張りすぎてしまいます。
親の愛情が不十分だった
親の愛情が不十分だと、もっと自分を受け入れて欲しい、認めて欲しいという気持ちが強くなってしまうので、承認欲求の強い大人になります。
ここで大事なのは、親の主観は関係ないということです。
親は十分に愛情を注いだつもりであっても、子供がそれをどう受け取っていたか、どう感じていたかということが問題なのです。
子供が「愛情を注いでもらえなかった」と思えば、承認欲求が強くなる可能性は十分あります。
親から認められなかった体験談
親から認められないとどうなるのか、親に認められないということはどういうことなのか、実際の体験談からまとめてみました。
「あなたのために」というまやかしの言葉
子供がやりたいことを否定し、「あなたのために」という言葉を使うのはよくある手口です。
親は意識していませんが、子供を否定し、自分の思い通りにしたいからです。
水泳を習いたいと主張したのに、勉強の役に立たないからと塾に行かされた
自分で選んだ学校に進学したかったのに、そんな学校に行ったらまともな会社に就職できないといわれた
このようなことは、一見子供を思う行動に見えて、実は否定しているのです。
自分を否定されたと思って育つと、大人になってからも自信が持てなくなってしまいます。
いくら頑張っても褒めてもらえなかった
テストで90点をとっても、「がんばったね」と褒めてくれるどころか、「どうして100点じゃないの?」と怒られる。
このようにして「褒められない」経験をしている子はとても多いです。
このような経験を積んでしまうと、大人になった時に常に褒めてもらいたがりになってしまいます。
親としてあり得ない言葉を投げつける
子供に対して、
お前みたいな子供を産んだ覚えはない
お前なんか産まなければ良かった
と、親として信じがたい言葉を子供に投げつける大人がいます。
このような言葉を投げつけられた子供は当然傷つき、自分を肯定できなくなっていきます。
誰も産んでくれと言った覚えはない、と自暴自棄になり、非行に走ってしまう子も少なくありません。
実際に大人になっても自分を認めることができずに苦しんでいる人がたくさんいます。
子供の存在をそのまま認めることが大事
子供は愛情がないと生きていけないものです。
そのままの自分を認めて受け入れてくれる存在が必要なのです。
いけないことはいけないこととして注意することは必要ですが、その子を丸ごと認め、全て受け入れるという姿勢が必要です。
もちろん、大人になってから承認欲求の強さに気づくことができれば、徐々に和らげていくことはできます。
しかし、本人にとっては苦痛を伴うものですし、自分を信じるには時間もかかります。
我が子をそのように苦しめたいと思う親はいないはずです。
そうならないように、目の前にいる子供をそのまま受け入れ、認めてあげるようにしたいものです。
まとめ
承認欲求、それは必要なものです。
むしろ、その欲求があるから人は頑張れるのです。
ですが、強くなってしまうと後々大変です。
子供時代に問題があることが多いので、将来我が子がそうならないように、親として精一杯の愛情を注いであげてください。