まだ小学生なのに、もう勉強を「面倒くさい」と言ってやらない子供さんもおられるかもしれません。
これから中学校、高校と、どんどん勉強は難しくなってゆくのに、親御さんとしては子供の将来が心配になってしまいますね。
今回は、勉強を面倒くさいと思わない工夫、無意識に勉強を習慣化させてゆくための秘訣についてお話ししたいと思います。
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勉強を面倒くさいと思う理由
勉強は本来めんどくさいものだと思います。
ですから、お子さんは、正直で素直な気持ちを表現していると考えましょう。
しかし、世の中には面倒くさいことが山ほどあり、大人になった時に社会に出て生きていく際の練習のために、子供の頃から面倒なことに慣れる必要はあると思います。
勉強の環境が整っていない
勉強をスタートするにも、始めるまでにハードルがあると、面倒くさいと思ってしまいますね。
例えば、以下のような場合は、勉強を開始する気が無くなってしまいます。
机の上がごちゃごちゃしている
文房具がきちんと揃っていない
テキストやノートがあちこちに散らばっている
勉強がわかりすぎている
これは、優秀な子に多いケースです。
授業で完全に理解して、解き方もマスターしている内容を、家で宿題として復習することが、二度手間で面倒だと感じているのかもしれません。
もうわかっている内容を、なぜ復習しなければならないのか、という心理です。
他に楽しいことがある
ゲームやお友達と遊ぶことなど、楽しくてやりたいことがたくさんある場合は、勉強を面倒だと思ってしまいます。
貴重な時間をできるだけ楽しいことに充てたいので、とにかく面倒な勉強を後回しにしてしまいます。
勉強や学校への抵抗感
勉強がわからないとか、苦手だと感じている場合や、学校自体への苦手意識がある場合も、家で勉強をする気になれないかもしれません。
学校で多くのストレスを感じて帰宅したら、もう何もやりたくない、やる気が起きない、という心理が働くのかもしれないですね。
勉強についていけないストレス、学校の先生に対する不満、お友達とのトラブルなど、さまざまな要因が考えられます。
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習慣化してしまえばやる気の有無は関係ない
人間は、習慣の生き物であり、一度習慣として身体にしみこませてしまえば、やる気がある日、無い日などは関係なく、毎日勉強に取り組むことができるようになります。
つまり、朝起きたら自然にトイレに行って洗顔を済ませるように、また、食事の後に自然に歯を磨くような感じで、学校から帰ってきたら、自然と机に向かって勉強するという流れを、習慣化させてしまうということです。
一度、勉強することがきちんと習慣として身に付くと、身体が勝手に無意識に動きますので、今日はやる気がないから勉強をしないとか、そういうことはなくなるでしょう。
勉強を習慣化させる6つの秘訣
ここからは、面倒くさい勉強を、習慣化することで、楽にこなすための秘訣をご紹介したいと思います。
ただ、「言うは易く行うは難し」で、すぐにはうまくいかないので、イライラする時期も必ずやってきますが、そこは辛抱強く乗り越えて、少しでも習慣化が身に付くよう、粘り強く頑張りましょう。
まずは1つの習慣に徹底的に集中する
勉強の習慣化に関しては、1つずつ身につけることがおすすめです。
あれもこれもと欲を出すと、「二兎追うもの一兎も得ず」となり、逆効果になってしまうかもしれません。
まずは、1つ目の習慣を着実に身につけてゆくことに集中しましょう。
そのためには、パパやママ、祖父母や兄弟など、家族の理解とサポートは不可欠です。
時間を決める
平日、土日、関係なく、毎日特定の時間を決めましょう。
例えば、夕食後いつもだらだらテレビを見る時間があると想定します。
この時間を、〇時から〇時までの30分だけ家庭学習に充てると決めるのです。
毎日アラームをセットしても良いでしょう。
決めたその時間がやってきたら、テレビやゲームをオフにして、その短い時間だけは勉強に充てます。
最初はグズグズするのですが、スタートできたことを褒めることで、徐々に抵抗を減らせるようにサポートしていきましょう。
場所を決める
この時間に、この場所に座ったら勉強をする、と決めます。
トリガーといいますが、勉強スタートのきっかけを作るのです。
リビングでも良いですし、勉強部屋でも良いです。
ここで大切なことは、環境がきちんと整っていることです。
机の上が整っていること
文房具がそろっていること
テキスト類もすぐ開ける状態にしておくこと
時間になって、場所についたら、すぐにスタートできるような環境づくりには、家族のサポートも必要でしょう。
すべきことはできるだけ小さくする
最初は、30分の勉強も嫌がるかもしれません。
その場合は、5分でも良しとしましょう。
たった5分でも良いので、何かを達成したという充実感を大切にしてあげてください。
すべきことは、具体的で明確で簡単なことが良いです。
例えば、いきなり算数の文章題を解くことは、勉強への苦手意識を増長させる可能性があるのでおすすめしません。
【具体的で明確なタスクの例】
国語の教科書を2分間だけ音読する
新しい漢字の書き取りを5分だけする
1分計って、アルファベットをできるだけたくさん書く
時間を決めて、それ以上はやりすぎないことがコツです。
1日目、2日目で勉強をやりすぎると、消耗が激しくなり、長続きしなくなる可能性があります。
もっとできる!という気持ちの状態のところでやめておくことが長続きの秘訣です。
まずは3日、その次、1週間
1個の習慣を身につけるためには、1つのことを、まず3日間続けてみましょう。
3日間、続けられたことを、1日、1日、しっかり褒めることをお忘れなく。
3日間、続けることができたら、次は、1週間続けてみます。
1週間続けられたことは、かなりの自信につながるでしょう。
そして、次は3週間続けることを目指します。
3週間毎日続けられたことは、この先もずっと、習慣化できる可能性があります。
習慣化してしまえば、褒めなくても自分から勉強できるようになってゆくでしょう。
達成感の可視化
小学生の間は、特に褒めることが大切だと思います。
褒めることと、達成したことを可視化することも、小学生の間は効果的です。
ごほうびをあげることはできなくても、カレンダーに好きなシールを貼ってゆく、などすると、子供も達成感を味わうことができて、意欲が増すかもしれません。
習慣化できるようになるまでは、褒めること、今日も頑張ったね、と声がけをすることは大切です。
1つの習慣が身につけられたら応用可能
勉強や良い習慣を身につけるためには、くり返しがカギとなります。
一度や二度、うまくいかなくても、くり返しくり返しトライしてみてください。
達成感というものは、快感となって、やめられなくなります。
また、1つの習慣が身につけられたら、応用がきくようになります。
例えば、習い事の練習にも応用可能です。
ピアノの練習や、そろばんの練習など、自宅で一定の練習時間を毎日確保すべき習い事においても、同じ方法で習慣化ができるようになるでしょう。
小学生で勉強が面倒くさい子への対処法・まとめ
三日坊主という言葉が象徴するように、大人でも習慣化は難しいので、子供の勉強を習慣化させるということは、忍耐力が必要となります。
しかし、人間は習慣の生き物であることは、周知の事実であり、できるだけ若いうちに、できれば子供のうちから、良い習慣を身につけられるよう、時間をかけて辛抱強く見守っていけたらよいですね。