小学生の間は、中学校や高校に比べると、まだ勉強ができるかできないかの差は小さい時期です。
しかし、小学校の低学年でも、この先の成績に影響を及ぼすであろう差が見えてきます。
低学年ではとても小さな差であっても、高学年になり、中学校へと進むころには大きな差となってしまいます。
塾講師として、長年子供たちの成長を見守ってきた立場から、学校での成績が良い子と悪い子の特徴をまとめてみました。
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小学生で勉強ができる子の特徴
小学生でもよく勉強のできる子というのは、以下のような特徴を持っていることが多いと思います。
読書の習慣がある
幼い頃から、パパやママに読み聞かせをしてもらった経験があるのかもしれませんが、本に対する抵抗がない子は将来的に有望だと思います。
国語力や読解力を身につけることは、算数の文章題や、社会、理科の理解にも大変重要なカギとなります。
計算問題が簡単に解けても、文章題になった途端、いきなりわからなくなってしまう子も、高学年では見受けられます。
もし、国語の教科書の音読さえもうまくできない、文章を見たり読んだりすることが「苦手」・「疲れる」というお子さんがいたら、低学年のうちに、マンガからスタートしても良いので、絵本や本の読解に、少しずつでも慣れ親しんでほしいと思います。
お子さんが興味のあることや、好きなことを取り上げた絵本や本から読み始めてみることはおすすめです。
国語力のアップが一番、成績アップの秘訣となると思います。
辛抱強い
わからないことや面倒な作業が出てきたら、すぐに機嫌が悪くなってかんしゃくを起こす、といったことがありません。
算数のドリルも、漢字ドリルも、くり返しが肝心の単純作業です。
単純な計算や、漢字の書き取りのくり返しを、日々淡々と続けられることは、将来、何かのスキルを身につける際に、大変役立つことだと思います。
辛抱強い子は、将来、成績が良くなる可能性が高いです。
できるという自信がある
たとえ、今現在、わからないことがあっても、しっかり取り組んで理解すればできるようになるという自信があります。
家庭での学習環境や、親御さんの声がけも影響しているのかもしれませんが、「やる意味がない」とか「どうせやってもできない」といった考え方をしません。
ですから、大抵のことには前向きに取り組むため、実際に結果も出すことができ、更に自信につながっていきます。
できたことには、積極的に褒めてあげることも、子供さんの自信につながっていきます。
もしお子さんが、「どうせやってもできないし!」などということを言うタイプであれば、子供は親の背中を見て育つものですから、親御さんの方から、何事にも前向きに取り組む姿勢を見せるところから始めてみてはいかがでしょうか。
よく遊ぶ
外で遊ぶことも、屋内で遊ぶことも含めて、頭や全身を使ってよく遊ぶ子は、賢くて利発だったりします。
遊びの中で、さまざまなことを考え出したり、友達とコミュニケーションをとる中で、言語で伝えたいことをわかりやすく発信する能力を身につけたり、トラブルなどの解決法なども学んでいきます。
将来、さまざまな場で役立つリーダーシップも、人間関係の中で構築されることが多いため、遊びの中で心も身体も鍛えられると思います。
もし、家でゲームばかりしていたり、五感を使って遊ぶことが少ないお子さんがおられたら、週末だけでも良いですから、低学年の間に、できるだけさまざまな体験をさせてあげていただきたいと思います。
好奇心が強い
何かを知りたい、もっと学びたいと意欲のある子は、概して、好奇心が強く、集中力があります。
1つのことののめり込めるタイプの子は、将来も勉強にも集中することができ、期待できると思います。
たとえ、のめり込む対象が、必ずしも勉強でなくても良いと思います。
社会に出たら、好きなことに打ち込めることが、仕事やキャリア形成に役立つことも多いからです。
何に対しても、興味がわかない、無気力でやる気もない、というお子さんが、もしかしたらおられるかもしれませんが、根気よく、何かしらの楽しめること、のめり込めることを、親子で一緒に探してみてはいかがでしょうか。
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小学生で勉強ができる子の特徴・まとめ
今回は、将来、差が出そうな小学生の段階での勉強ができる子、できない子についてまとめました。
一概には言えないのですが、将来、少しでも勉強で困る子が少なくなればと思います。
特に、国語の読解力は、すべての勉強の基本となりますので、特に国語が苦手というお子さんであれば、できるだけ早い段階で、国語への抵抗感や、読書への苦手意識を取り払えるような工夫ができると良いと思います。