小学生のうちは、学校の宿題だけやっていれば十分だと思っていませんか?
宿題は学校によっても先生によっても出される量が違いますし、そもそも学校が宿題を出す義務はないので、出されないところもあります。
宿題は最低限やるべきものですが、小学生のうちに学力を伸ばすためには、家庭学習が非常に大事なのです。
ではどのように、家庭学習を進めれば良いのでしょうか。
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宿題だけでは足りない理由
もしかしたら、うちの子は宿題すらまともにやっていないのではないか、と頭を悩ませているパパとママもいるかもしれません。
そのような場合は、まず宿題の習慣をつけることが先でしょう。
宿題は学校で今日習ったことを復習するために家庭で学習するものです。
授業でやったことを定着させることが目的なので、少しの量でもその日のうちに取り組むことが大切です。
しかし、あくまでも復習が目的なので、量が少ないこと、また、あまり考える問題は出されないので、学力を向上させるには少し足りないのです。
勉強の習慣をつける家庭学習
小学校も低学年のうちは学校の授業をちゃんと聞いていれば大丈夫じゃないのか?と思うかもしれません。
しかし、低学年の頃に家庭学習の習慣をつけることは、その後の学習習慣を左右するとても大切なことです。
宿題は、漢字の書き取りや算数プリント1枚程度しか出ないので、すぐに終わってしまいます。
勉強というほどの時間はかかりません。
高学年になると学校の宿題だけでは勉強量が足りなくなってきますが、いざその時になって家庭学習をしようとしても、習慣のない子にとっては勉強すること自体が苦痛で仕方ないのです。
高学年になると格段に勉強が難しくなってきますが、家庭学習をしないとどんどんついていけなくなります。
そうならないためにも、小さいうちに「自分から勉強する」という習慣をつけておくことが大事になってきます。
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家庭学習の時間
家庭学習にはどのくらいの時間をかけるべきか、といわれますが、以下はあくまでも目安です。
学年 × 15分
学年 × 10分 + 10分
この例でいくと小学2年生なら30分、小学6年生なら70~90分となります。
90分は1時間半ですから結構長いですよね。
塾に行っている子や、中学受験を考えている子なら、むしろ少ないかもしれませんが、普通に学習するだけなら多いかもしれません。
その子に合わせた勉強時間を設定する必要があります。
やみくもに長くする必要はなく、短くても集中して勉強ができれば良いと思います。
家庭学習のやり方
では、一言で家庭学習といっても、することは多岐に渡るので、具体例を挙げてまとめてみました。
家庭学習の目的を決める
時間を決める前に、何を目標に家庭学習をするのかということを決めておきましょう。
中学校へ行った時に困らないように、小学生のうちに基礎固めをしておくのか、それとも中学受験を視野に入れているのかで、家庭学習の内容は全く違ってくるからです。
基礎的なことが心配なので学校の勉強をしっかり定着させたい
苦手な教科をなくしたい
得意な教科を伸ばしたい
基礎はできているから応用力を身に付けたい
親が声がけサポート
小学生ですと、テレビを見たり、ゲームをしたりする方が楽しいですから、まだ自分から勉強をしよう!と思う子は少ないです。
ですから、まずは学校から帰ってきたら休憩が先か、勉強が先か、親子で話し合ってスケジュールを決めます。
子供が自分で納得していないと押しつけになってしまって、やる気が出ないからです。
その上で、「おやつの前に勉強しちゃうんだったよね?」など、さりげなく声をかけてあげてください。
くれぐれも、「勉強するって言ったでしょ!」などと怒らないようにすることです。
勉強が好きになるように
小学生の家庭学習は、中学や高校へ行った時に困らないために、基礎力を固めつつ、自分で勉強する習慣をつけるためにすべきものです。
今は勉強することが好きになってくれればいい。
そのくらいの気持ちで進めていきましょう。
親が無理に勉強を押し付けて嫌いになってしまったら困ります。
自分のために、自分でできる子になってくれれば良いですね。
家庭学習ですべきこと
では、宿題とは別にどのようなことを学習すれば良いのでしょうか。
小学生の勉強というと、どうしても算数と国語に偏りがちです。
低学年の時はそれでもいいですが、高学年になったら理科と社会も満遍なく勉強するようにしたいものです。
復習中心
まずは学校でやっていることの復習で十分です。
まだ習っていなことまで手を出す必要はないですし、学校でやったことをしっかりと定着させていきましょう。
簡単な問題を反復練習する
家庭学習は、簡単なドリルを中心に勉強していきましょう。
あまり厚い問題集だとやる気がなくなってしまうので、薄いものを何冊もやる方法がおすすめです。
薄いと1冊が終わるのに時間がかからないので、やりきった達成感を得られるからです。
国語: 漢字の書き取り、読みを中心に。漢字検定の問題集をやってもいいでしょう。
算数:計算問題を中心に。
理科、社会:基礎的なドリルをやりましょう。
問題集をやったら、必ず丸付けをし、間違えたところをやり直す習慣をつけてください。
やりっぱなしでは力がつきません。
小学生のうちは、難しいことをやろうとするよりも簡単な問題をやり、数をこなす方が大事です。
毎日くり返し問題集を解くことで、確実に基礎力がついていきます。
小学生の宿題以外の勉強・まとめ
無理に塾に行かせる必要はありませんが、宿題だけでは勉強量が足りません。
学習の定着を図るためにも、毎日少しずつでもいいから宿題以外の勉強をプラスしてくことが大切です。
今できているからいい、のではなく、中学校、高校を見据えての家庭学習だと思ってください。
自ら学ぶ姿勢を身につけておけば、大人になっても困りません。