脳の鍛え方

論語の覚え方と論語を素読(そどく)する効果【子供向け具体例あり】

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平成から令和へと時代は変わり、数年後には新札が発行されるとのことで、1万円札の顔は福沢諭吉さんから、渋沢栄一さんへと変わるようですね。

 

私は、子供向けのそろばん塾を経営しておりますので、渋沢栄一さんといえば、「論語と算盤(ろんごとそろばん)」という本が真っ先に頭に浮かんできます。

 

このサイトでは、子供の脳力開発に、「そろばん」をおすすめしておりますが、実は「論語の素読」もおすすめです。

 

最近では、小学校や塾などでも論語の素読を取り入れているところがあるようですね。

今回は、論語の覚え方や素読の効果についてまとめてみました。

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論語の素読(そどく)とは?

江戸時代の日本では、子供たちは寺子屋で「読み・書き・そろばん」を習っていました。

「書き」はお習字、「そろばん」は、その名の通りそろばんで、計算を意味しますが、「読み」の部分に当たることが、古典の素読でした。

 

様々な古典の本がありましたが、その中でも特に有名なものは、四書といって、「大学(だいがく)」「中庸(ちゅうよう)」「論語(ろんご)」「孟子(もうし)」と呼ばれる本でした。

 

素読という学習方法は、意味は後回しにして、リズム良く、音読をくり返してゆくことで、自然に文章を丸暗記してしまうという方法です。

 

文章の内容は漢文ですから、子供たちにとっては、音読はしているものの、文章自体の意味はわかりません。

それでも気にすることなく、元気よく音読をしながら、言葉をリズムと共に、音の響きととともに自然に丸暗記してゆきます。

 

例えて言うならば、掛け算の九九が自然に言えるように、昔の本の文章を自然に言えるようになってゆくという音読による学習方法です。

 

論語の素読することの5つの効果

論語は、日本の最も古い本である「古事記」にも名前が出てくる本であり、千数百年という長い間、ずっと読まれ続けてきた書物です。

 

最近では、子供向けのわかりやすい論語の本が、販売されておりますので、意味は気にせずに素読をすることはおすすめです。

以下は、素読の5つの効果です。

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長期間記憶に残る

人によって記憶の方法は、様々でありますが、目で見て文字を追って覚えるよりも、耳で聞いて実際に声を出してくり返し言うことは、記憶に残りやすくなります。

 

誰もが小学校で経験する掛け算の九九の丸暗記ですが、目で見て覚えるよりも、くり返し口に出して言って練習すると簡単に覚えられますね。

 

更に、そうやって子供の頃にくり返し、声を出して音と共に覚えたことは、大人になっても忘れることがありません。

素読には、大人になっても忘れないくらい、記憶に刻み込む効果があります。

 

また反復復習によって、言葉の響きで覚えることは、子供にとってはとても楽しいことなので、暗記することに対する抵抗がなくなるかもしれませんね。

 

信頼や礼儀、思いやりを自然に学ぶ

素読は、音読によって耳と口を使って、身体で論語の文章を自然に丸暗記するという方法ですから、文章の意味を理解することは後回しとなります。

 

しかし、日本語でありますから、意味は教えないしわからないと言えども、音読を通して何となくわかることもありますね。

 

例えば、論語の大切な概念の1つに、「仁」という言葉があります。

これは、「思いやり」を意味する漢字ですが、何度も出てくるため、思いやりがどんなものかについて、自然と覚えてゆくことでしょう。

 

また、論語は、礼儀や信頼といった大切な価値観も重んじています。

 

素読によって、論語に凝縮されている、古来から大切にされてきた伝統的な考え方や生き方のヒントなどを無意識のうちに学ぶことができることもメリットの1つです。

 

国語の基礎力が身につく

文章の丸暗記をすることは、言語能力の基礎力をつけることに非常に役立ちます。

子供さん向けの論語の本では、言いやすいリズミカルな文章を紹介していることが多く、楽しく文を覚えられるように作られています。

 

読書好きな子供さんは、良い文章を書けることが多いですが、その理由は、多くの語彙や文法を、たくさんの文章を読むことによって自然に学ぶからです。

 

たとえ、文章の意味がわからない場合でも、本を見なくてもスラスラ文章を言えるということは、言語感覚や文章感覚が磨かれるでしょう。

 

子供の自信につながる

かけ算の九九がスラスラ言えるようになるだけで、言えなかった時の過去の自分と比べると、多くの自信を手に入れられると思います。

 

それと同様に、初めて読んだ文章が読みにくかったとしても、くり返しの素読によってスラスラと本を見なくても暗唱してしまうと、子供としては自信を得られるでしょう。

 

何か一つでも、努力をして達成したという経験は、積み重なることで更なる自信につながってゆくでしょう。

 

道徳教育になる

子供の間は、たとえ、ある文章を丸暗記していても、深い意味まで理解することは難しいでしょう。

 

しかし、論語など、長い間読み続けられている古典の文章には、大人になって必要となる生き方や考え方のヒントがたくさん含まれています。

幼いころに覚えた文章の意味が、大人になってから初めて理解できるということも多々あります。

 

先人の知恵を、幼いころに丸暗記しておき、大人になって必要になった時に意味がわかるということは、人生の知恵の詰まった缶づめを大人になって開けるような感じで、ある意味とても素晴らしいことではないでしょうか。

 

 

論語の覚え方【素読のやり方】

子供は、大きな声で音読することが大好きです。

特に、リズムに乗って、はきはきと発声することは、心も身体もスッキリしますし、とても喜びます。

今回は、子供の特徴に合わせた、昔ながらの素読の方法について紹介します。

 

素読は大勢で行うことが理想

子供は大勢で大きな声でリズムに乗って発声することが好きですから、学校や塾など、子供が集まる場所での論語の素読は効果があるでしょう。

 

しかし、もちろん家庭で1人で素読ももちろん大丈夫です。

大勢で楽しく素読はできませんが、1人でも2人でも、素読はリズムと声の大きさを大切にしてほしいと思います。

 

大人が先に読んで、子供は続く

学校の先生や、塾の先生、もしくは、パパやママが、先に論語の言葉を素読して読んであげましょう。

 

大切なことは、大きな声ではっきりと読むことと、リズムを大切にすることです。

 

文字や文章が難しくても、子供は耳で聞いて、覚えて言うことができますから、意味を深く考えずに、とにかく音を大切にして取り組んでみてほしいと思います。

 

自然に覚えるには習慣化

学校や塾の場合でしたら、習慣化することは簡単だと思います。

例えば、授業開始前の〇時になったら素読をスタートすることにしてしまう、という時間を決めてしまう方法があります。

 

家庭の場合は、そのような時間を決めてしまうという方法も有効ですが、習慣化してしまうと良いでしょう。

 

例えば、〇〇の前には必ず素読をするとか、学校から帰宅したら手洗いとうがいをするような流れで、宿題の前には必ず素読をしてからスタートするなど、習慣化には様々な工夫が可能だと思います。

 

論語の覚え方と論語の素読の効果・まとめ

渋沢栄一さんが1万円札の顔として選ばれたことで、「論語と算盤」という本への注目度も増すことになるでしょう。

 

論語は、人間として生きてゆく上での大切な考え方や哲学的な内容が詰まっているものです。

これからますます人としてどう生きてゆくべきか、といったことが重要視されていくことと思います。

 

子供の脳力開発に、そろばんは常におすすめしていますが、論語も多くの方に知っていただき、素読を楽しむ子供たちが増えることを祈っております。

 

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です!

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