そろばんの学び方

そろばんを五年生で始めることは遅いのか?【そろばんを始める時期】

2019年5月1日

そろばん塾には、5年生になってからそろばんを習いたいとやってくる子供さんも少なからずおります。

子供たちにとって、様々な習い事を選べるこの豊かな時代に、5年生からでも、そろばんを習いたいと通ってくれることはありがたいことです。

 

親御さんとしては、5年生になってそろばんを始めるのは、少し遅いのではないか、小さい子に混じってレッスンについて行けるのかと心配されるかもしれません。

 

今回は、5年生という時期が、そろばんを始める時期として良い時期だと思う理由についてまとめてみました。

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5年生がそろばんを始める良い時期だと思う理由

5年生は習い事を始める時期として、遅いのではないかと心配される親御さんにお伝えしたい、5年生でそろばんを始めるメリットをまとめました。

 

小学校でそろばんを習った後である

現在の小学校教育では、3年生と4年生の算数の授業でそろばんの基礎を学ぶことになっています。

 

つまり、そろばんを見たことも触ったこともない子供たちが、3年生の時に初めて算数の授業でそろばんを知り、4年生になると、そろばんを使って少し計算もできるというレベルになります。

参考リンク文部科学省 学習指導要領「生きる力」

 

小学校で全員がそろばんに初めて触れる時期があるので、5年生になると、学校で習った経験から、初めてそろばんに触れる1年生や2年生に比べて、そろばんへの抵抗がありません。

 

むしろ、学校で少し習った経験を通して、そろばんを面白いと感じていることが多く、学ぶ意欲が高いことが良いところの1つです。

 

ハングリー精神がある

全員が小学校3年生、4年生の算数の授業中にそろばんを習います。

そろばんに触れたことがない子が、初めて「そろばん」について知る時期であります。

 

その一方で、低学年からそろばんを習い始めて、ある程度の実力をつけている子供さんもどのクラスにも必ず何人かはいるはずです。

 

そして、そろばん初心者は、以下のようなそろばんを習っている子と自分との圧倒的な差に愕然とするのです。

そろばんを素早くはじいてどんどん答えを出す子

桁数が大きいのに暗算する子

見たこともない桁数で練習している子

自分は、そろばんの玉の意味を習ったばかりなのに、毎週レッスンに通っている子の計算の速さや難しい計算への取り組み姿勢に圧倒されるのです。

 

このままでは、算数の計算で負けてしまう、と学習に意欲のあるお子さんは特に負けたくないというハングリー精神が湧き、5年生でそろばんを始めたいと感じるのだと思います。

 

他の子に負けたくないという負けず嫌いの精神やハングリー精神は、そろばん上達に非常に重要なモチベーションになりますから、5年生で始めたい子は伸びる可能性が高いです。

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コンプレックスは練習量に反映される

ハングリー精神について述べましたが、自分は他の子に比べて少しスタートが遅れていると感じるコンプレックスは、練習量となって現れます。

 

高学年でそろばんをスタートすると、自分より低学年の子が上の級で頑張っている姿を目にすることになります。

学校では高学年の自分が、そろばん塾では低学年と同じレベルでのスタートとなるのです。

 

高学年であるというプライドもあると思いますし、その遅れを一日も早く取り戻そうとする気持ちから、練習量が増える傾向が見られます。

 

高学年で練習量が増えれば、順調に級を上げて検定試験で合格をし続けることができますから、練習量に比例して、点数も上がり、素早く上の級へと階段を上っていくことが可能になります。

 

論理的な理解力がある

子供の脳の発達においては、9歳(4年生頃)を境に、論理的な思考力ができるようになってきます。

9歳以前は、論理的なことはなかなか理解しにくいので、理由や論理を学ぶよりも、意味を深く気にしない丸暗記などが適しています。

 

低学年頃からそろばんを習っている子供は、そろばんや計算の論理はわかっていないこともあるけれど、先生に言われた通りに真似をしてやっていることが多いと思います。

 

しかし、5年生になると、論理的な思考力が発達し、なぜそうなるのかという先生の説明の意味がわかるようになります。

 

つまり、教えることに対して、覚えが早いことが多いです。

覚えが早くて、ハングリー精神があり、家庭での練習を欠かさない5年生のお子さんは、すごく早く成長します。

とんとん拍子で検定試験にも合格してゆけるでしょう。

 

5年生でそろばんを始める唯一のデメリット

メリットを5つ挙げましたので、デメリットも1つだけですが挙げたいと思います。

5年生でスタートすることは大変すばらしいことですが、そろばんを辞める時期で多い時期がありまして、中学1年生頃です。

 

そろばんは週に2~3回、レッスンに通う必要があり、部活動に真剣に参加するようになる中学1年生の夏ごろになると、そろばんを辞めるという子が増えます。

 

できれば、5年生でそろばんをスタートするなら、検定試験を順調に合格してゆき、中学1年生までに3級までは取得するという計画で取り組まれてはどうかと思います。

 

5年生でスタートして、小学6年生か中学1年生で1級合格する子ももちろんおります。

できれば、3級から1級までを目標にして、2年間の短期集中になりますが、精一杯取り組んでもらえたらと思います。

 

6年生で3級まで取得すれば、中学校の数学の計算問題にも有利になると思います。

 

そろばんを始める時期・まとめ

そろばんを大人になってから学ぶ人もいます。

実際、大人になってから学ぶメリットもたくさんあります。

 

何かを始める時に、遅いということはありません。

一番のスタートすべき時期とは、本人が始めたいと強く思った時です。

 

何事においても、本人が心の底からやりたいと思った時が始めるべき時期だと思いますので、遅いかなと、付いていけるかなと心配もあるかもしませんが、自分の気持ちに素直になって、飛び込んでみてほしいと思います。

 

50歳からでも60歳からでも70歳からでも、始めたいと思った時が始めるべき時期です。

 

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ヨッシー

現在、そろばんスクールにて園児から小学生までの、珠算と学習指導をしています。情熱と指導力は誰にも負けない40代の熱血そろばん講師です! 大学時代は教育心理学を専攻し、心理学オタクでもあります。 最近は、子供のやる気アップに関することや、親御さんの悩み解決にまつわることについても情報発信中です!

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