夫婦の関係の基本はギブアンドテイクです。
夫婦は対等な関係でいられることが理想ですね。
しかし、長く暮らしているといつしか相手に対する感謝の気持ちを忘れがちになってきます。
子供の成長のためにも、夫婦関係が良好なことが望ましいですから、そのためには常にギブアンドテイクの精神を忘れないようにしましょう!
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「やってもらって当たり前」の気持ちが亀裂を生む
出会った頃はあれもやってあげたい、これもやってあげたいと甲斐甲斐しく世話をしたり、車であちこち連れて行ってあげたり、豪華な手料理を作ったり、お互いに「相手のために」と頑張ってきたことでしょう。
しかし時間が経つに連れて「やってもらって当たり前」という気持ちが出てきてしまいます。
かつての感謝の気持ちは薄れ、場合によっては「え、これしかしてくれないの?」と罰当たりなことを思ってしまうかもしれません。
このように、相手に対する感謝の気持ちを忘れてしまうと、夫婦の間に亀裂が生じるのです。
見返りを期待しないことが肝心!
私たちはついつい見返りを期待してしまいます。
私がこれだけやったのだからあなたもこれをやってほしい。
お互い人間ですから、ついそう思ってしまうことは仕方がありません。
でも、「ギブ」の気持ちに打算的なものがあるとそれは相手に伝わってしまいます。
「やってあげたんだから」という気持ちを表現されて嬉しい人はいないでしょう。
ギブアンドテイクでうまくやっていこうと思うなら、相手に見返りを期待してはいけないのです。
お互いを思いやるギブアンドテイクの秘訣
ギブアンドテイクというと「やってもらったら返さないといけない」と思いがちですが、そういうことではありません。
相手が何を望んでいるかな?と考えたり、やってもらったことに感謝したりすることが大切です。
「やってもらって当たり前」の気持ちをなくしていくことがギブアンドテイクなのです。
感謝の気持ちを表す
やってもらって当たり前だと思っていると、感謝の言葉は出てきません。
以下のようなことを、無意識のうちに「相手がやって当たり前だ」と思っていることはないでしょうか。
男は外で働く
男は生活費を稼いでくる
女が家事をする
電球を変えたり機械周りのことは男がやる
どのようなことでも、してもらったことには「ありがとう」と笑顔で伝える習慣をつけてみましょう。
外で仕事をしていること、家で家事をしていること、お互いに「お疲れさま」という感謝が必要です。
お互いに感謝の気持ちを持っていれば、「せっかくやったのに・・・」とがっかりすることも少なくなるでしょう。
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やってもらったことを思い出す
忙しい時ほど、そして自分が疲れている時ほど、「自分だけが大変な思いをしている」と思いがちです。
しかし、本当にそうでしょうか? 相手がしてくれていることもたくさんあるのではないでしょうか?
人に親切にしてもらったことはすぐに忘れてしまうけど、嫌な思いをしたことっていつまでも覚えていたりしますよね。
それと同じで、普段の生活の中で相手がしてくれていることって忘れてしまうことが多いです。
だからこそ、どんなに小さなことでもいいから、相手がしてくれていることを紙に書き出してみてください。
ノートでも手帳でもいいです。
黙ってゴミ出しをしてくれている
いつも洗面所がきれいに片付いている
晴れた日には布団を干してくれている
仕事帰りに私が好きなアイスクリームを買ってきてくれた
健康で病気もせず仕事を頑張ってくれている
など、いくらでも書き出せるはずです。
そうか、こんなにしてもらっていることがあったなと思えば、自分だけが頑張っているのではないということがわかるでしょう。
やってほしいことを言葉に表す
長く一緒に暮らしていると、「このくらいわかってくれてもいいのに」という思いが出てくるでしょう。
女性は特に男性と比べると、「察してほしい」生き物です。
しかしそれをわかってくれないと感じると、「何もしてくれない」と、自分はギブしているのにテイクできていないという気持ちになります。
そのことで不満が溜まるようでしたら、やってほしいことをきちんと言葉で伝えませんか?
一人で悶々としているだけでは、相手にはしっかり伝わりません。
それでストレスを溜めるよりも、「こうしてほしいんだ」ということを言葉で表した方が、相手も行動しやすいでしょう。
例えば、夫の立場に立って考えてみると、仕事から帰ってきて、妻から子供の話など様々な話を聞くことも大事だけど、まずはゆっくり休ませてほしいと感じることもあるでしょう。
少し休んだら人の話を聞く心の余裕もできるというものです。
妻からするともっと家事を手伝ってほしいと思うでしょう。
その場合は、少しずつ、できることから具体的に頼むようにしましょう。
月曜日は燃えるゴミの日なので、仕事に行く前に出してくれると助かります
テレビを見ながら洗濯物を一部たたんでくれると助かります
このように、隙間時間にできそうなことからやってもらいましょう。
「このくらいやってくれてもいいのに」と思っていても、普段やっていないことはわからないのです。
具体的に頼みましょう。
そしてお互いに、相手が何かしてくれたら「ありがとう」と感謝することをお忘れなく。
相手が望んでいることを与える
自分がしてほしいことを伝えると同時に、相手がして欲しいことも聞いてみると良いですね。
何も聞かないでいると、結構思い込みだけで行動してしまっているものです。
きっとこうだろうと思っていることが、相手の気持ちとずれてしまうこともある。
だから、何をどうしてほしいのか聞いて、それを叶えてあげようという気持ちも必要でしょう。
夫が月に1回は趣味に没頭する時間が欲しいと言えばその通りにしてあげればいいし、妻が月に1日くらいは家事をしない日が欲しいというなら、それを叶えてあげましょう。
もちろん、お互いに無理するのは良くないですが、できる範囲で相手がしたいことを叶えてあげるというのもやってみてください。
夫婦が対等の立場でいることが大事
ギブ(give)は与える、テイク(take)は受け取るという意味ですから、ギブアンドテイクというのは、与えて受け取ることですね。
与えるだけでもダメですし、受け取ってばかりでもいけません。
バランスが何より大事なのです。
妻が夫に尽くしてばかりでも、その逆も、男女平等が叫ばれる現代においては、ギクシャクしてしまうものなのです。
夫は外で働いているのだから家に帰ってきたらゆっくりしたいのはわかります。
しかし、妻は家で家事や育児をやり、休みなしで仕事をしています。
もし妻も働いている場合はなおさらバランスが大事です。
外で働いているという状況は同じなのですから、片方に家事が偏るのはおかしな話で、お互いできることを協力しあってこなしていくという気持ちが必要でしょう。
ギブアンドテイクの根底にあるのは「感謝」の気持ちです。
何かをしてもらったら夫婦であっても「ありがとう」というのは当然ですし、これをやってもらったなら私があれをやろうと何かしらできることを考える。
ギブにもテイクにも「感謝」の気持ちがあるのです。
これは性別や年齢関係なく、夫婦が対等の立場でいるということにほかなりません。
夫婦はギブアンドテイク・まとめ
長い間一緒にいると、最初の頃の気持ちが薄れてくるのは仕方のないことだと思います。
だからこそ、いつまでも仲の良い夫婦でいるために、時々立ち止まってお互いの関係を見直すことも必要です。
子供に対しても、両親が仲がいいということが一番の教育です。