じっとしていることができずに、ひとつのことに集中できないという子供は多いものです。
むしろ、それが子供というものではないでしょうか。
しかし保育園や幼稚園で集団生活をするようになると、先生の話を聞くことが出来ないと次の行動が出来なくなりますし、小学校に入れば勉強が待っています。
どうしても集中力が必要になってきます。
どうにもうちの子には集中力がないとお悩みの方に、子供の集中力を高める8つのコツについてお話したいと思います。
スポンサーリンク
子供の集中力が続く時間はどれくらい?
大人でも集中力が持つのは90分が限界と言われていますが、その中でも本当に集中できるのは15分と言われています。
ですから、子供が1時間も2時間も集中できないのは当たり前。
未就学児であれば、年齢+1分程度
小学校低学年で15分程度
と言われています。
高学年になっても、せいぜい30分程度。
このくらい集中できれば十分です。
小学校の授業は1回45分ですが、この間ずっと集中できる子は稀です。
子供の集中力を高める8つのコツ
基本的なことは大人も子供も変わりません。
大人でも集中できない時がありますが、その理由を考えてみれば、どうすれば子供の集中力を高められるか、集中力の持続時間を長くすることが出来るか、答えが出てきます。
早寝早起き
生活のリズムを整えることと、しっかり睡眠をとることは、集中力に大いに関わります。
大人でも睡眠不足だと頭がぼーっとして集中できませんよね。
体力のない子供ならなおさらです。
最近は小学校の低学年でも夜の11時頃まで起きている子も珍しくないようですが、それでは睡眠時間がたりません。
子供は体力と健康な身体が学力の土台となります。
早寝早起きを心がけ、生活のリズムをしっかりつけてあげましょう。
スポンサーリンク
集中できる環境を整える
勉強しようという時に、隣にゲームがあったらやりたくなってしまいますよね。
テレビがついていれば見たくなります。
気が散らないように、何かひとつのことに集中できる環境を作ることがとても大事です。
部屋を片付け、余計なものは置かず、「今やること」に集中できる環境を整えてあげましょう。
好きなことを取り入れる
小さいうちは何でも「遊びの延長」でかまいません。
子供が興味を持てること、楽しいと思えることなら何でも取り入れてみて、集中することの楽しさを教えてあげましょう。
スポーツでもいいし、絵を描くことでもいいし、本を読むことでも何でもいいでしょう。
好きなことならどんなにやっていても飽きないものです。
習い事で集中力を身に付ける
習い事をさせて集中力を養うのもいいですね。
たとえば「そろばん」などは集中力を高めるのに非常に役に立ちます。
それは限られた時間で問題を解かないといけないので、必然的に集中せざるを得なくなるからです。
数字が読めたり、数の概念が(1~10まで数えられるなど)がわかってくれば未就学児でも出来る習い事です。
小さいうちから集中力をつけさせたいと思っているなら、とてもおすすめの習い事です。
同時にあれこれやらない
ひとつのことをやっているのに、同時に何かをしようとするのは集中力を妨げてしまいます。
子供は遊んでいてもすぐに飽きてしまい、次の遊びに移ろうとしますが、その時は今やっている遊びを片付けてから、などしっかり区切りを付けることが必要です。
ご飯を食べながらテレビを見るなど、何かを同時にやることがクセになっていると集中力が育ちません。
「今は○○の時間」と決めて、ひとつのことに集中できるようにしてあげてください。
間に休憩を入れる
長時間続けて勉強するよりも、たとえば「15分×3回」というように区切りを入れた方が集中力が維持できる、ということが研究によって分かっています。
ですから、「集中してやりなさい!」と長時間机に向かわせるのではなくて、「ここまでやったら麦茶を飲もうか」など、メリハリを付けてあげることが大切です。
先の見通しを立てる
これをやったらどうなるのか、それが分からないと不安に感じたり、つまらないと思って集中力が途切れてしまうということが子供にはあります。
「これはこの手順でやればいいんだ」「これをやったら次にこれをやればいいんだ」と、次にやるべきことが分かるだけでも、落ち着いて集中できるようになります。
達成感や楽しさを与える
勉強に集中させたいと思うなら、ただ計算の仕方や問題の解き方を教えるのではなく、その子のやる気を引き出す方法を考えないといけません。
頑張った時はちゃんと褒めてあげましょう。
褒められて嬉しい、そういう気持ちが「また頑張ろう」という前向きな気持ちにつながり、勉強することが楽しくなります。
子供の集中力を高めるのは親の姿勢
親子ともに心が安定していることは、集中力を身につける上でとても大切なことです。
大人に集中力がないのに、子供にだけ集中力をつけて欲しい、勉強をたくさんして欲しいなんて思うのは都合が良すぎます。
集中して読書をして欲しいと思うなら、隣で一緒に読書しましょう。
勉強して欲しいと思うなら、自分も一緒にしましょう。
仕事に関する勉強でもいいですし、漢字検定とか英語検定の勉強などもいいですね。
スポーツだったら、一緒に楽しむことも出来ますよね。
集中力は子供一人で身に付けることは難しいものです。
親子二人三脚でがんばりましょう。
不安を取り除いてあげること
どんなに賢い子でも、何か心配事があったり、不安に思っていることがあるとそれが気になって、目の前のことに集中できません。
それは大人も同じではないでしょうか。
悩み事があるとどこか上の空で、1日中仕事に集中できなかった、なんてことはよくあると思います。
小さな子供の心では、大人から見たら大したことでなくても、色々なことが渦巻いていて、それが集中力を途切れさせてしまっていることがあります。
毎日子供の表情をよく見て、笑顔で接し、ぎゅっと抱きしめてあげてください。
スキンシップが増えるだけでも、子供は安心するものです。
決して責めたり怒らないこと
子供は集中力がなくて当たり前です。
好きなテレビアニメだったらずっと見ているかもしれませんが、親が望むような読書や勉強なんて、面白いと思わなければやらないのが普通です。
大人だって、1日の中で本当に集中して仕事をしたり勉強したりしている時間がどのくらいあるでしょうか。
8時間労働のうち、半分もないのではないかと思います。
ですから子供の集中力が続かなくても、責めたり怒ったりしないことです。
本当に好きなものが見つかったり、やっていて「おもしろい!」と思えるようになれば、親があれこれ言わなくても集中するようになります。
親が出来ることは、子供が集中できるものを見つけてあげることと、そして環境を整えてあげることです。
子供の集中力が持つ時間・まとめ
子供の集中力はすぐに身に付くものではありませんし、何も言わなくても自分で集中して勉強する小さい子がいたら、逆に薄気味悪いと思いませんか。
どこの家庭でも同じような悩みを抱えているものですが、親に出来ることは子供の好奇心を潰さないこと、そして子供が安心して過ごせる環境を作ってあげることです。
うちの子は何が好きなんだろう、どんなことだったらやる気が起きるんだろう?と、お子さんをよく観察して、「大好きなもの」を見つけてあげてください。
そうすれば、集中力なんてすぐに身に付きます。