日本では、お金のことを学校では教えないので、家庭できちんと教えたいものです。
お金は貯める事も賢く使うことも大事ですが、その方法を子供の頃から正しく教えておかないと、大人になって痛い目にあうかもしれません。
家庭でのお手伝いを通して、子供とお金の勉強をしてみませんか。
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お金の使い方が学べるおこづかいの渡し方
子供におこづかいをあげる時、月額制(もしくは、週にいくら)など、定額制にしている家庭が多いと思います。
毎月一定額しか入ってこないので、使い方も考えなくてはいけません。
ただこの方法ですとだと、ほしいものがあってもなかなか手に入らないので、子供としてはじれったくなりますね。
ゲームのソフトなどが欲しくても、誕生日やお年玉の時期まで待たないと、おこづかいだけでは難しいでしょう。
だからといって、子供が必要だと言った時にその都度おこづかいをあげるという方法では、なかなか金銭感覚が身につきません。
大人になった時、毎月ある程度決まった額の中で暮らしていかなくてはいけないので、子供のうちから「いつでもお金がもらえる」という環境を作るのはあまり好ましくないでしょう。
それでは、どうしたら良いでしょうか。
一定のおこづかいを渡しつつも、お手伝いでお金を増やせる工夫をすると、子供のやる気がアップするでしょう。
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ポイント制にしてお手伝いのやる気アップ!
子供に「お手伝いをしなさい」と言っても、進んでやってくれる子は少ないかもしれません。
しかし、「お手伝いをすればお給料がもらえる」=「お小遣いが増える」、となったら子供もやる気が出ますよね。
親としては、お手伝いもしてもらえるし、お金の勉強もさせられるし、一石二鳥ではないでしょうか。
やる気アップのために、ポイントカードを導入してみましょう。
お手伝いをどのくらいやったのか、そして目標額まであとどのくらい頑張ればいいか、それが一目でわかるのがポイントカードなのです。
目標額を決める
私たちが買い物をした時にもらうポイントカードと同じようなシステムにしてみます。
例えば、1回お手伝いをしたらシールを1枚貼るとか、ハンコを1つ押します。
そして、例えば、以下のようにルールを決めます。
10個たまったら100円もらえる
20個たまったらさらに100円もらえる
50個貯めたら全部で500円になる
この額は、年齢によっても違ってくるでしょう。
小学校低学年なら10円ずつでもいいですが、高学年になったら100円ずつなど、年齢に応じた額を決めましょう。
お手伝いの内容によって、シールの数を決めてもいいですね。
部屋の片付けは1枚だけど、休みの日に半日庭の雑草取りをしてくれたら2枚とか、大変さに応じて増やしてあげるとやる気もアップします。
そして、このポイントカードを全部ためたらいくらになるのか、という目標額を決めます。
中身がわかる貯金箱にする
今、お金がいくらたまっているのか、視覚化できるように硬貨別に分けて入れられるような貯金箱にしてみましょう。
おこづかい帳でも良いのですが、小さい子ですと大きな桁の計算ができないので、紙の上でお金の管理をするのはちょっと難しいかもしれません。
それは計算に慣れてきたらやってみるとして、まずはお金が見えるようにしておきます。
そして、自分が欲しいものの写真を貼り、値段も書いておきましょう。
あといくら貯めれば、欲しいものが買えるのか、そのためには、あとどのくらいお手伝いをすればいいのか、目標を立てやすくなります。
貯め方と使い方を考える
おこづかいを全額お手伝い制にするか、一部定額にして、上乗せ部分をお手伝いにするか、それは子供と話し合って決めましょう。
疲れていたり勉強が忙しくて思うようにお手伝いができないと、おこづかいが少なくなってしまうので、それが原因でやる気を削がないようにすることが大切です。
もし300円は定額、残りはお手伝いで積み立てるとなれば、定額部分は好きなものに使い、お手伝い分は貯金したり、何かを学ぶための本を買うなどの「投資」に回すというやり方もありますね。
また、お金は貯める以外に、どう使うのかということを学ぶことも大事です。
お金が貯まったそばからすぐに使っていては、必要な時に蓄えがなくなってしまいます。
一定額は使わずにとっておき、残りは好きなように使うなどのメリハリをつけていかなくてはなりません。
そのために、
-
お菓子やなど欲しいものに使う
-
貯金する
-
高額なものを買うためにとっておく
など、目的別に貯金箱を分けておくというのもいいかもしれません。
お金が目的になってしまわないように!
本来は、家の手伝いは、進んですべきものであるでしょう。
家族みんなで協力してやることなので、お金をあげるからやろう、と誘うのは疑問があります。
しかし、労働したことで報酬を得られる、その報酬をどう使うか学ぶということもまた家庭教育の中で大事なことでしょう。
ですから、「お金を稼ぐために働く」というよりは、「みんなの役に立つことで報酬が得られる」というように教えてはいかがでしょうか。
そうすれば、手伝ってもらったパパやママも嬉しいし、おこづかいがもらえる子供も嬉しい。
みんなが喜ぶ結果になるのではないかと思います。
ポイントカードを導入することで自分の頑張りも目に見えてわかりますし、欲しいものを手に入れるために頑張るという経験もできます。
お金のためだけに頑張るのではなく、誰かのために頑張り、その結果有意義なお金の使い方も覚えられる、というようにしたいですね。
子供が楽しくお手伝いを続けられる方法・まとめ
これからは良い学校へ行って、大きな会社に入るという人生が良いとは限らなくなってゆきます。
どうやってお金を得て、どうやって増やすか、どうやって使うのかということを若いうちから考えれるようになっておかないといけませんね。
そのためにもお金の話をタブーにしないで、家族でオープンに話し合いたいですね。