小学生のうちから学習の習慣をつけるためには、計画を立てて地道に勉強を進めることが大切です。
しかし、まだ子供が自分からすすんで計画を立てることは難しいかもしれません。
そこでパパとママが手伝って、わかりやすい学習計画表を作ってみましょう。
計画がしっかりできればその通りに勉強を無理なく進めていくことができます。
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その子に合った学習計画を立てることが大事
学習の計画を立てるときに一番大切なことは、その子に合った計画を立てるということです。
Aくんにとっては良い学習計画が、Bくんにとっても良いことだとは限らないのです。
まず考えるべきは、その子がやらなければいけない学習はどういうものか、それを洗い出します。
学校の宿題は当然やるとして、それ以外に何をやるかですね。
漢字の書き取りなのか、計算ドリルなのか、もしくは、まんべんなく4教科をやるのか。
それとも、算数の弱いところ(図形問題、文章題など特定の分野)をやるのか、読書をして国語の長文を読めるようにするのか。
その子にとって必要な学習はなんなのか、どこが弱くて補強する必要があるのかということを考えてみてください。
子供と一緒に考えることが大事
学習計画は子供と一緒に考えましょう。
親が一方的に計画を立ててしまうと、「押しつけられた感」があって、子供が自発的に動くことができなくなるからです。
平日の勉強できる時間はどのくらいあるんだろう
休日はどのくらい勉強すればいいんだろう
具体的にどんなことを勉強すればいいんだろう
そんなことを子供と一緒に、時間をかけてでも、しっかりと考えることが大切です。
子供のための計画であって、親が勉強を強制するための計画ではないからです。
そして、子供自身が「こうやって勉強していけばいいんだな」と納得することが大切です。
とはいっても、子供が一人で全てを考えることは無理なので、アドバイスをしながら計画づくりを進めていきましょう。
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学習計画の立て方
では、具体的に学習計画を立てていきましょう。
小学校の低学年と高学年では勉強の難易度も違ってきますが、まずは基本を固め、応用していく、という順序で考えましょう。
やるべきことを洗い出す
今の勉強の進み具合で、どこを強化していかなければいけないか、自分が今いる地点はどこかを知ることから。
これまでのテストの結果などをみて、何がわかっていないのかを考えます。
基礎はできているけど応用ができない
教科によっては基礎も不安なところがある
それによって、どのくらいのレベルの家庭学習をすればいいのかを考えましょう。
応用ができていないなら、基礎を強化しつつ、少し上のレベルの問題にもチャレンジできますが、基礎が不安な場合には、簡単な問題を繰り返し解くことが必要になってきます。
勉強のために割ける時間を割り出す
平日は何時頃に学校から帰ってくるのか、休日の主な過ごし方はどうなっているか、普段の予定から勉強に割ける時間を割り出します。
1週間でどのくらいの時間を割くことができますか?
10時間、20時間など確保できる時間に差があると思いますが、その中で何をやっていくか計画を立てます。
この辺りは、塾に通っているかどうかでも変わってくると思います。
例えば、1週間で20時間取れるなら、
学校の宿題
家庭学習
塾の宿題
どれに重点を置くかで、大体の割り振りをしてみましょう。
まず1週間単位の大まかな計画を立てる
どれに重点を置くかを考えたら、1週間の大まかな計画を立てます。
平日は学校の宿題と簡単なドリル、塾の宿題をやる
休日は塾の宿題と応用問題をやる
など、大まかにやることを決めます。
塾の宿題などは次回までにやる分量がわかっていると思うので、それを7日間でうまく割り振るようにしましょう。
1日にやることを決める
1週間でやるべきことがわかったら、具体的に1日に何をすればいいのか、曜日ごとの時間割を決めましょう。
例えば、平日は学校の宿題とドリル、塾の宿題と決めたとしても、学校から帰ってくる時間が毎日同じではないですよね。
それに習い事があれば、勉強できる時間も少なくなってしまいます。
曜日によって確保できる時間が違うので、帰りが遅い曜日は塾の宿題はやらないとしてもいいと思います。
それぞれの曜日に何をどう割り振るか、を確保できる時間によって決めてみてください。
紙に書く
大体のスケジュールが決まったら、それを紙に書きましょう。
箇条書きにするのではなくて、図にすることをおすすめします。
月曜から日曜までの枠を作り、横軸に曜日、縦軸に時間を書き入れます。
それぞれの曜日に、何時から何時までが宿題、などやる内容を書き込んで、色分けしてみます。
そうすると、一目で今何をしなければいけないかがわかるので、その図を貼っておけば「今日は何をすればいいのか」ということがわかりやすくなるでしょう。
やる分量を書き込んでおく
塾の宿題はやるところが決まっているのでいいですが、家庭学習用のドリルなどは決まっていませんよね。
1回にやる量をどのくらいにするかを決めておかないと、時間だけがダラダラ過ぎていって、結果として予定は立てたけれど大したことはやっていない、ということにもなりかねません。
漢字ドリルや計算ドリルなどは1回にやるページ数を決めておくと良いでしょう。
1つずつ消化できているか確認する
週に1度でいいので、勉強の予定が計画通りに進んでいるかどうかをみてみます。
もし計画通りにいっていない場合は、なぜそうなのかを考えなくてはいけません。
急な予定が入って時間が取れなかったとか、体調が悪くて勉強ができなかったというのならいいのですが、そうでない場合は時間と分量があっていないのかもしれません。
決めた分量がこなせていないなら、やり方を見直すか、分量を見直すなどの軌道修正が必要です。
息抜きの時間も作ろう!
子供も勉強ばかりしていたら疲れてしまいます。
予定の中には遊びも組み込むし、勉強の合間の休憩時間もしっかりと入れるようにしてください。
子供の集中できる時間はそれほど長くありません。
20分勉強したら10分休憩するとか、時間を細切れにした方が効率よく勉強できます。
また、1週間まるまる勉強にしなくても構いません。
土曜日まではみっちりやって、日曜日は勉強一切なし!でも良いのではないでしょうか。
そこは子供と話し合って、どうやれば続けやすいか、本人が納得のいく形で学習計画を立てたいですね。
小学生の学習計画の立て方・まとめ
子供が自分から勉強できないのは、「何をしたらいいかわからない」からという理由が多いそうです。
しかし学習計画ができていれば、その通りに進めていけば良いので、学校から帰ってきて迷うことがありません。子供が自発的に勉強するためには、計画が必要なのです。
子供と一緒に考え、勉強することが苦にならなくなるような計画を立てたいですね。