そろばんは子供の習い事だと思っていませんか?
そろばんには脳を活性化させる効果があるため、大人になってから始める方もたくさんいらっしゃいます。
大人なら自分で学習を進めることも出来ますし、資格にチャレンジするのもいいですよね。
計算なんて電卓があればできるし、そろばんなんて時代遅れじゃない?なんて思ったら大間違いです。
大人から始めても十分効果がありますので、興味のある方は早速始めてみませんか。
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そろばんを「大人から始める」ことはできる?
そろばんは年齢に関係なく始めることが出来ます。
そして、いくつになっても楽しめるものですね。
スポーツと違い、年齢性別関係のないところがそろばんの良いところです。
そろばんを大人から始める3つの効果
昔は大人になってしまうと脳は成長しないなんて言われていました。
20歳を過ぎたら脳細胞は死んでいく一方で、頭が良くなることはないなんて、都市伝説のようなことも言われていました。
しかし大人になっても、脳はいくらでも鍛えることができると最近の研究で分かっています。
そろばんで前頭前野が鍛えられる
脳の前頭前野は、「司令塔」ともいうべき重要な役割を果たしている部位です。
その名の通り、頭の前の方にあります。
この前頭前野は大脳の30%を占めており、次のような役割を司っています。
学習
記憶
感情のコントロール
創造性
脳の情報をまとめ、次に何をどうすればいいか、指令を出す場所でもあるため、「頭がいい」と言われる人は、前頭前野が発達しているとも言われています。
また、脳科学の研究者である東北大学の川島隆太教授は以前から「読み・書き・計算」が脳を鍛えるということを主張されているのですが、中でもそろばんは前頭前野を刺激し、脳の働きを良くすると述べています。
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認知能力の向上
計算というのは難しい、高度なものを行う必要はなく、簡単な計算を繰り返しこなすことで、脳の働きが高まるということが川島教授の研究でも分かっています。
最近では老人ホームや介護施設でも、脳の認知力向上のためにそろばんを取り入れるところが増えています。
認知能力が向上すれば、人とのコミュニケーション力もアップするなどの効果が見込めます。
今は何でもパソコンで検索すれば答えが出てきますし、数字を入れれば難しい計算でも簡単に出来る時代です。
しかし、パソコンの性能が良くなっていくのに従って、使う機会が減った人の脳の性能は落ちていっているのかもしれません。
その点で、自分の脳を使って計算するそろばんは、頭を良くするだけではなく、認知症の予防にも役立ちます。
認知症になってからでは回復が大変。
予防が何より大事です。
症状が出る前にそろばんを始めて、脳をどんどの活性化させていきたいですね。
脳をバランスよく鍛えることが出来る
計算というと左脳を使うイメージがあると思います。
ですが、そろばんは左脳ではなく右脳を使います。
計算をする時に、そろばんを見ながら珠をはじきますよね。
自然と珠が動くイメージが脳に焼き付けられ、文字ではなくイメージで計算ができるようになっていきます。
大人になると、右脳よりも左脳を使う(=鍛える)機会が多くなりますが、そろばんによって右脳を鍛えることで、脳をバランスよく鍛えることができるようになります。
大人がそろばんを学ぶ方法
子供はそろばん塾に通って一から教えてもらわないと計算が出来ませんが、大人なら色々な方法があります。
ユーチューブで学ぶ
大人向けの教材もたくさん出ていますし、ユーチューブなどの動画サイトなどでもそろばんの使い方を詳しく解説してくれている人がいますね。
「いしど式 そろばん」で検索すると、ヒットします。
大人向けのそろばん塾に通う
しっかり通って基礎から学び直したいという人には、大人用のクラスを開講している教室もあります。
公民館の公開講座やシニア向け講座、カルチャーセンターや近くのそろばん塾など、地域の教室を探してみましょう。
Eラーニングで学ぶ
「インターネットそろばん学校」というEラーニングで学ぶことも出来ます。
全国珠算連盟の指使いに基づいたそろばんのやり方を学ぶことができます。
分からないところは何度も動画で確認できますし、自分のスケジュールに合わせて受講できるので、忙しい方には向いている学び方です。
本で学ぶ
自宅に大人用のそろばん教室が無かったり、ネットの通信環境が悪い場合、本で学ぶこともできます。
下記の本は子供向けの教材ですが、イラストがふんだんに使われており、はじめてそろばんを学ぶ大人でも充分に使うことができます。
基本的な足し算、引き算、掛け算、割り算はマスターできます。
珠算検定では、これ1冊で8級までのやり方は学べます。
仕事が忙しい人でも寝る前に1日20分だけやろうとか、もしくはちょっと早起きして一人朝活をしてもいいのではないでしょうか。
そろばんを独学で学ぶ時の注意点
そろばんを独学で学ぶ教材はネットの動画や書籍などたくさんあります。
しかし、そこで教えられているそろばんのやり方は、どれも微妙に違いがあると思います。
これは、そろばんのやり方には色々な方法があること、連盟や団体によっても指使いが違ったりすることが原因です。
その結果、本で学ぶこととネット動画で学ぶことに多少の違いが出てくる時があります。
本では〇〇と教えられたのに、ネット動画では△△と言っている。
これでは、学ぶ側としては混乱してしまいますよね。
そのため、できれば学ぶものが変わってもやり方が統一されている教材を使った方がいいでしょう。
なかでも、いしど式の教材はオススメです。
書籍、ユーチューブ動画、Eラーニングと多くの教材が出ており、どれも質が高く、分かりやすい内容となっています。
そろばんを大人から始める・まとめ
そろばんが時代遅れどころか、電気や機械がなくても簡単に脳を鍛えられるツールだということがお分かり頂けたと思います。
生活は便利になりましたが、その分何だか脳が退化していっているような気がしませんか。
パソコンばかり使っていると漢字が読めても書けなくなってくるのと一緒で、そのうち計算も電卓がないとできなくなってしまうかもしれません。
そんなことのないように、大人の習い事としてそろばんを始めてみませんか。