学校や家庭で勉強をする時は、椅子に座って背筋を伸ばして正しい姿勢で学習をする子でも、リラックスしている時に姿勢を気にすることはあまりないですね。
例えば、読書をする時に、うつ伏せになっていたり、スマホやタブレット、ゲームをする際には、猫背やスネークネックになるなど、姿勢が悪くなっている子も大勢いるのではないかと思います。
今回は、読書やスマホを使う際の正しい姿勢についてご紹介したいと思います。
参考までに、こちらの記事もご覧ください。
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うつ伏せ読書が良くない理由
勉強をする時は、学習机に向かって姿勢正しく行うことに慣れている子でも、好きな本やマンガを読む時は、寝っ転がったり、うつ伏せで読書をしたりしてリラックス状態で楽しみたいですよね。
ただ、短い時間であれば特に問題がなくても、長時間にわたるうつ伏せ状態での読書は、姿勢の悪い状態を続けることになり、腰痛の原因となってしまうかもしれません。
腰痛や首の痛みなどの体調不良が起こってしまうと、集中力や忍耐力が欠けるなど、学習の効果にも悪影響が出てきてしまいます。
では、なぜうつ伏せ読書が良くないかという話なのですが、例えば、うつ伏せになって寝てみてください。
うつ伏せで寝る時、背骨が若干ですが、上の方に反った状態であることを感じられると思います。
うつ伏せの状態は、腰骨を上部に向けて反らした状態であり、更にうつ伏せで読書をする際は、その背骨をもっともっと反らした状態を保つことになります。
そうすると、本来リラックスしていた腰の筋肉が緊張したり、骨と骨のすき間が狭まったりして、腰痛の原因となってしまいます。
また、首にも余計な負担がかかってきますね。
ですから、うつ伏せ読書は、腰に負担のかからない程度の短い時間であれば大丈夫ですが、将来のためにも、子供の頃からできるだけ正しい姿勢で読書を行うように気をつけていただきたいと思います。
スマホ世代のストレートネックとは?
スマートフォンやタブレットの使用の拡大に伴い、それらを姿勢の悪い状態で使用することで、首や肩に痛みが出て困っている人も多いようです。
最近では、そのようなことを「ストレートネック」と呼ぶようですね。
ちょっと心配だと思われた方は、壁を背にして、まっすぐに立ってみて下さい。
本来、壁に沿って立った場合、首は背筋を伸ばした時に壁にくっつくはずなのですが、若干、顔が前に出ていて、壁にぴったりと付かないという状況があれば危険信号です。
子供達も、ゲーム機やタブレット端末など、さまざまな便利グッズに囲まれていますが、姿勢は大丈夫でしょうか?
子供の時期に姿勢を正しくしておかないと、猫背になったりして、遅ければ遅いほど手遅れになってしまうでしょう。
やってはいけない読書やスマホの姿勢
こちらのイラストは、悪いスマホ利用の例です。
首が前方に出てしまい、負担が大きいです。
悪い姿勢を続けると、集中力が欠ける原因にもなりますし、首や腰の痛みなどの弊害も出てきてしまいます。
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正しい姿勢・良くない姿勢の例
以下は、正しい姿勢の例です。
適切な位置に背筋を伸ばして座り、首を前に出しすぎないように保つことがカギです。
視線が下の方に向き続けていると首が疲れてきますので、本をできるだけ目の高さに持ってくると良いと思います。
理想的な読書の姿勢【机・テーブル利用】
タブレットで電子書籍を読む機会も増えると思いますが、できるだけ椅子に腰かけてテーブルや机などを前にして読書できると良いのではないかと思います。
ちょっと目とタブレットが近い気もしますが、背筋が伸びていて、首もまっすぐです。
良い例〇
首が前に出過ぎている例✖
理想的な読書の姿勢【壁・床利用】
壁に背中や首をピタリとくっつけて読むという方法も首への負担が少なくなるようです。
床に座って読む場合は、膝を立てて、腕をそこにのせて読んでみるのもおすすめです。
勉強机に向かって勉強する姿勢
首が前に曲がり過ぎている場合は、負担が大きくなってしまう可能性がありますので、椅子の高さや机の高さを適切に保てるように、子供の成長に合わせて、定期的に調節してあげてください。
良い例〇
首が前に出ている例✖
机に向かってパソコン作業をする時の姿勢
パソコンやタブレットを使ってリモート学習をする機会も増えてゆくと思います。
椅子の高さや机の高さ、パソコン画面の角度なども、子供さんの成長に合わせて、適切に調節してあげると、疲労がたまらなくなりますので、おすすめです。
最初から適切な場所を見つけるのは難しいかもしれませんので、いろいろと試行錯誤して、一番良い姿勢が保てる位置を見つけてあげてください。
スマホや読書の際の正しい姿勢・まとめ
今回は、写真やイラストを中心に、良い姿勢についてまとめてみました。
たかが姿勢と思われるかもしれませんが、首や目の疲れは、放っておけばおくほど、後々になって集中力の低下や、学習や仕事の効率の低下を招くおそれがあります。
子供の内から、正しい姿勢を保てるよう、家庭での声がけを心がけていただければと思います。