読書量と子供の学力は関係があるのか。
ずばり、あります。
読書量と年収が比例するとも言われているのですから、本を読むことは考える力を伸ばし、その後の人生を豊かにするということは間違いないでしょう。
たかが読書と思うかもしれませんが、子供の将来に影響があると思えば無視できませんよね。
なぜ読書が学力向上につながるのか、今回はその理由についてお話しします。
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読書量と子供の学力との5つの関係
なぜ読書量が多いと子供の学力が高くなるのか、その理由は以下のとおりです。
想像力と集中力が身に付く
読書というのは、はっきりいって面倒な作業です。
アニメは音声と映像が入ってくるので、想像しなくても何が起きているか分かります。
しかし読書は文字だけ。
文章を読んで理解し、そして想像しなければその作品の本質に触れることが出来ません。
小さな子にとっては活字を目で追うだけでも面倒なことです。
頭を使って考えなければ、まるで理解できないばかりか、本を読むことの楽しさだって味わえません。
書いてあることを理解するには集中力が必要ですし、登場人物の気持ちを想像するなど、書いてないことまで考えなくてはいけません。
その作業を地道に繰り返すことで、想像力、集中力、そして忍耐力も身についていきます。
それができるようになれば、学力が上がるというのも納得いただけるのではないでしょうか。
学校の勉強ははっきりいって退屈です。
読書で培った力を使えば、集中して最後まで取り組むことが出来るようになります。
理解力が身に付く
本を読んで理解する力が身に付いている子は、先生の話を理解する力も優れています。
同じ話を何度もされないと分からない子と、1度で分かる子では理解力が違う、それは読書量の差といってもいいでしょう。
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語彙力が増える
読書をすると語彙が増えます。
人が考える時に使うのは「言葉」ですから、語彙は豊富な方が考えるツールが増えるということです。
自分の考えを表現する時も言葉が必要ですし、相手を理解するのも言葉。
言葉の数が多いほど理解力も表現力も高まり、それが学力向上につながっていきます。
論理的思考が身に付く
読書をしていると常に話の筋を追って考えるようになりますね。
理解しながら進んでいかないと話が分からなくなってしまいますから。
そうすると自然に論理的思考が身に付いていきます。
物語の起承転結のように、こうだからこうなって、と物事を論理的に考えられるようになるのです。
長文を読む力がつく
文章を読むのも訓練です。
読書を始めた頃は、文章だけの本だと1冊読むのにも何日もかかることだってあるかもしれません。
でも「読むこと」に慣れていくと、スラスラと読めるようになっていきます。
これは、字が読めるかどうかということとは関係なく、文字を目で追うという訓練をしていかないと読むスピードは上がらないのです。
うちの子は小学校上がってすぐにひらがな全部読めるようになったから大丈夫、なんて放置しておいてはいけないのですよ。
教科書くらいの短い文章でもいいから、繰り返し読むことでスピードが上がっていきます。
成長するにつれて、テストの問題文も量が増えて難しくなっていきますが、この時に役立つのが長文を読む力です。
テストの時に大事なのは、問題文を早く、かつ、正確に読む力です。
早く読めればその分考える時間を確保できるので、これは大きなアドバンテージになります。
子供にたくさん本を読ませるには
そんなに読書が勉強に役立つのなら、是非たくさん本を読ませたい!と思うでしょう。
では、どうしたら子供はたくさん本を読むようになるのでしょうか。
小さい頃からの読み聞かせ
小さい頃から読み聞かせをしているパパやママは多いのではないでしょうか。
これは読書に親しむ大事な機会になりますし、親子のコミュニケーションをとる時間でもあります。
「どうして○○さんはこうしたんだろうね?」なんて質問をしながら本を読んであげるのも楽しいですよね。
今読み聞かせをしている方はそのまま続けて欲しいですし、やっていないという方は、本屋に行って子供が好きな本を買い、それを毎日読んであげてください。
図書館や本屋に行こう
図書館でもいいですし、本屋でもいいです。
本がたくさんあるところに連れて行ってください。
そして、最初は何でもいいので、興味を持った本から読んでいきましょう。
図書館で気に入った本があれば、改めて買ってあげてもいいですね。
散歩や買い物のついでに図書館や本屋に寄るという習慣があると、本は子供にとってとても身近な存在になり、苦手感がなくなります。
いつでも本が読める環境を作る
両親が本好きな家庭は、家のあちこちに本がおいてあります。
ちょっとした時間に手に取って読むことが出来るようになっていますね。
子供が好きな本、興味を持てそうな本をいつでも身近に置いておいてあげてください。
いつでも読める環境にあると、改めて「読書しよう!」と意気込む必要がないので、歯磨きでもするように自然に読書が出来るようになるのです。
親が本を読む
一番大事なのはこれです。
本を読んだ方が学力が上がるから、と子供にだけ読書を強要していないでしょうか。
親が本を読まないのに、子供にだけ読めというのはおかしな話で、子供にたくさん本を読んで欲しいと思うなら、まずは親が率先して読書をしましょう。
親が読書を楽しんでいる姿を見れば、子供も自然と本を読むようになります。
読んだ本の感想を話し合う
子供の本でもいいですし、自分が読んだ本でもいいでしょう。
読んだ本についての感想を話し合ってみてください。
子供が大きくなって漢字も読めるようになれば、親子で同じ本を読んで「自分はこう思ったよ」と語り合うことも出来ますよね。
好きな本、面白かった本について人に教えるというのは楽しいものです。
感想を話し合うことで、普段読んでいない本にも興味がわきますから、親子のコミュニケーションの1つにして欲しいです。
小学校のうちから出来ること
小学校に入ったばかりだと、まだひらがなとカタカナが読める程度。
早い子だと簡単な漢字は分かるようになると思いますが、この程度でも本は十分読めます。
むしろ、遅くても小学校のうちに読書に親しんでおかないと、これからどんどん学力に差がついていくでしょう。
分からないことを自分で調べさせる
本を読んでいると、分からない漢字が出てきたり、意味の分からない言葉が出てきたりするでしょう。
そんな時に、簡単に答えを教えないで「自分で調べてごらん」と言ってみてください。
最初は面倒くさがるかもしれませんが、慣れてくれば小学校低学年の子でも、自分で辞書を引くことは出来ます。
分からないことを放置せず、自分で調べて考える力が身に付きます。
とにかく音読
文字を目で追っているだけでは頭に全く入っていないことがあります。
小学校低学年のうちは、まず音読をしてみるといいですよ。
長文を黙読する力はある程度慣れてきてからでいいので、それまでは音読をして文字をスラスラ読む訓練をしてみてください。
そうすると長い文章でも読むのが苦にならなくなってきます。
読書で子供の学力が上がる理由・まとめ
読書は学力を向上させるだけでなく、人生を豊かにしてくれるものです。
しないことのデメリットは大きいですが、読書することのデメリットはありません。
テレビやスマホからたまには離れて、家族で読書タイムを作ってみてください。
学力が上がるだけでなく、心も豊かな子に育ちますよ。