夏休みといえば、自由研究の課題探しに悩む子供さんも多いと思います。
テーマの探し方、ネタの見つけ方などについては、以前書いたブログ記事があるので参考になさってください。
関連リンク小学生の簡単で楽しい工作や自由研究【アイデアやヒントのまとめ】
今回は、テーマが決まった自由研究について、そのまとめ方について具体的なフォーマットと共にご紹介したいと思います。
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自由研究をまとめるためのポイント
これから自由研究をするという時に、知っておきたいポイントを挙げてみました。
誰に読んでもらうのかを意識しよう!
研究者である自分は、研究プロセスや研究結果がよくわかっていますから、自分の目線で文章を書いてしまうかもしれません。
しかし、学校の先生やお友達、両親や親戚の人などに読んでもらうと考えた時、伝わりやすい文章になっているでしょうか。
自分以外の誰か他の人に読んでもらうことを意識して書き方を考えてみましょう。
何のために書くのかを確認しよう!
何かの文章を書くとき、必ず目的が存在します。
読書感想文であれば、本を通して学んだことを記しますし、行事作文や日記であれば、起こったことを詳細に記録したり自分が思ったことや考えたことを表現するといった目的があります。
では自由研究の目的は何でしょうか?
自主学習の記録であり、実験や考察のプロセスの記録であり、自分が苦労して導き出した研究の成果発表ではないでしょうか。
途中で面倒だと思うこともあるでしょうが、大切な目的のために頑張って完成させましょう。
テーマは絞ること!
例えば、昆虫の「アリ」というテーマを選んだとします。
「アリ」について、さまざまな視点からの研究や実験などができると思います。
ただ、漠然としたテーマですと、中身が広がり過ぎて、結局何が伝えたいのか分からなくなってしまいます。
ですから、「アリの集団生活の秘密」とか、「アリの巣の構造」など、テーマを絞ってみて、興味深いテーマに迫ってみるのもおすすめです。
たくさんのことを詰めこみ過ぎると、読む人も印象に残りませんし、インパクトも薄くなりますので、テーマ選びにはじっくり時間をかけて、しっかり考えて決めましょう。
情報を集めたら整理すること!
テーマを決めたら、実験をしたり、本や図鑑やインターネットで調査をしたり、多くの情報が集まると思います。
それを片っ端から全部書くわけにはいきませんので、取捨選択して、選び抜き、不要なものは削るという作業も時には必要です。
本当に伝えたいことを伝えるために、その根拠となるデータや実験結果などをわかりやすく載せて、論理的で説得力のある研究に仕上げましょう。
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自由研究の書き方・まとめ方
ここからは、フォーマットの紹介です。
ただし、自由研究とは、あくまでも自由研究ですから決まったフォーマットに従う必要はありません。
テーマが決まったのに、書き方がわからない、まとめ方が難しいというお子さんには、フォーマットに沿って研究をまとめる方法も良いのではないかと思います。
困っている方がおられましたら、この見本テンプレートを利用して、オリジナルの自由研究を仕上げていきましょう。
タイトル
初めて見る人が興味をもってくれるような、好奇心をもてるような魅力的なタイトルを考えましょう。
【例】
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アリはどのような生活を送っているのか?
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ミツバチの女王様の秘密
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川の水はどこからやって来るのか?
自由研究のきっかけ
なぜこの自由研究をしたいと思ったのか、そのきっかけとなった出来事や動機を紹介します。
【例】
お父さんと公園でアリの巣を発見して話をしていた時に、アリは変わった巣を作るんだよ!という話を聞きました。
それで僕は、それを見てみたいなと思いました。
研究の目的
自分が解決したい課題はどのようなものか、何を解決したくてそのテーマに取り組んだのかを紹介しましょう。
【例】
アリはどこに巣を作っているのか、そして、巣の中の様子はどのようなものなのか、ということについて深く知りたいと思い、この研究に取り組みました。
研究の仮説
実験や研究を行う前には、仮説を立てると思います。
結果はどうあれ、自分がこうなるだろうと予想していたこと、きっとこうなるだろうと考えた仮説を書きましょう。
【例】
アリの巣は、地面の奥深く(30cmくらい)まで作られているだろう。お部屋がたくさんあるに違いない。
研究の方法
どのような道具を用意して、どのような手順で実験や観察を行ったのかを、具体的に紹介しましょう。
【例】
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ガラスでできた太くて広い口のビンを用意する。
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土を敷き詰める
-
公園でアリを捕まえて、瓶に入れて巣作りの様子を観察する。
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写真や絵で観察記録を取る
研究の結果
実験や観察の結果を記録したものをまとめます。
文章の他に、図や写真、グラフなどを使って、わかりやすくまとめましょう。
考察と結論
実験や観察の結果について、わかったことなどをふまえ、自分なりの結論を導いて説明します。
仮説との違いや、予想外の結果などについても考察します。
【例】
アリは、細長い通路と、少し広い部屋をたくさん作ることが分かった。
巣を作る時は、大勢のアリが協力して動いているように見えた。
感想
研究や観察をやってみて、面白かったことや苦労したことなど、感想を書きましょう。
また、予想と違って驚いたことや、実験中に困ったことなどを書いても良いですね。
今後の課題
実験や観察を通して、新たに生まれた疑問や、もっと調べてみたいことがあれば書いてみましょう。
また、これから取り組んでみたい課題があれば、具体的に書いてみても良いですね。
参考資料
参考資料として利用した本や図鑑などがあれば紹介しましょう。
自由研究の書き方・まとめ
今回は、自由研究の書き方について、フォーマットと共に紹介しました。
自主学習や自由研究は、これからの社会において、創造性や表現力を身につける上で大切な学習となります。
作文力や文章力は、思考力を鍛え、表現力を磨くことにもつながります。
課題にしっかり向き合って、素晴らしい自由研究を仕上げてくれる子供たちが増えることを願っています。